ビー スターズ 漫画。 Beasters(ビースターズ)の感想・レビュー

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板垣巴留「ビースターズ」11巻24ページ レゴシに対しても 牙と腕力での語らいを求めるあたり、 リズにとっての友情は 肉食動物の力 パワー で初めて通じるもの 本気のぶつかり合いなのかと思いました。 普段「力抑制剤」を飲まなければならないクマ科にとっては 己を出し切るチャンスが限られてしまい暴発した友情を求めた行動が 捕食に繋がってしまったのかなと。 レゴシの戦い リズは苦悩しながらも、自分にとって一方的で都合の良い方向に 変換をしながら、生きています そうでないと耐えられない。 そんなリズに対しレゴシは、武力で制圧をすることに。 相変わらずのバカオオカミ。 リズはリズでレゴシの本気を引き出すために ドールビッグホーンのピナ イケメン劇団員 を食べたと挑発します。 この辺が悩ましいです。 本来であれば 、警察という組織にリズは拘束され正しい罰や指導を受け 更生なりをしていくはずです。 それをせず、 自分で戦う、罰することことを選ぶレゴシ。 そして、 レゴシがそうしないと信頼し、かつ本気を引き出すために わざわざ人質まで取ることにしたリズ。 合理的じゃない、感情とか熱量のぶつけ合いをもとめる。 これが青春なのかもしれません。 パンダのゴウヒンの下での修行、生きたままの昆虫を食べる 命を食べる をして肉食の獣としてパワーアップしたレゴシでしたがリズの圧倒的な 怪力の前に 苦戦を強いられます。 立ち直るアカシカのルイ シシ組のボスとなっていたルイ 一方、チェリートン学園を去り、 裏社会シシ組のボスとなっていたルイはレゴシを助けるために シシ組を辞めることに。 板垣巴留「ビースターズ」11巻90ページ これもめちゃくちゃ熱いシーン。 ルイもルイで、あえて裏社会、食肉文化のある世界で 肉食動物のライオン シシ組 に溶け込み 真正面からその世界に挑んでいました。 そして、 ライオン達の信頼を勝ち取りシカがボスになる。 これが次期ビースターと目されていたカリスマ性と能力です。 そのシシ組の信頼と友情を天秤にかけどちらも選べないといいながら ライオンのイブキに 大人として守られて子供としてもう一度表世界に戻る。 想像でしかありませんが、イブキからすると シシ組にとってはルイがいる方がいいけれどもビースターズの世界、未来にとってはルイが表の世界に いる方がよくなる、 ルイはここにいてはいけない表で活躍する奴だと 思っていたんじゃないかな。 決闘の日シカとオオカミの友情 苦戦するレゴシですが、駆け付けたルイと話をします。 自身の弱さを自覚したルイと、そばにいることを選択したレゴシ。 勝つために何が必要か。 板垣巴留「ビースターズ」11巻144ページ 生餌として刻まれた4番。 自分の呪いをレゴシに食べるように促します。 肉食動物からの一方的な食殺ではなく、友情のために、 リズを倒すために 草食動物から同意の上で捕食を促すのです。 テムを一方的に食べて友情としたリズ ルイと同意し自分の志 食殺 をしないを曲げて食べたレゴシの友情 どちらが勝つかは明白でした。 力を手にしたレゴシは再び戦場に戻り 片足となったルイの応援を受けて戦います。 リズは敗北を認め、警察の介入で勝負ありとなりました。 チェリートン学園を舞台にした食殺事件は、 捕食をしたレゴシによって解決をしたのでした。 社会に出ることになったレゴシ 食殺事件を起こしたレゴシはチェリートン学園を 退学。 舞台は コーポ伏獣に。 学園という狭い世界で草食動物と接してきたレゴシが 建前としてはお互いに平等に平和に暮らしている 肉食と草食の世界に飛び出したことになります。 ただ、 草食動物を愛する肉食動物という異色の存在。 草食の味も知って、恋もしって なおも助けたいと思う強いハイイロオオカミは どうやって世界を変えていくのか? 学園から、いい感じに世界が広がりました。 異なる死生観をもつ海洋生物 13巻では 海洋生物達も出現。 元々作中では動物ではない生き物として昆虫だけは明記されていました。 レゴシは昆虫を友達、生き物として好意を持っていましたが 肉食にとってのタンパク質として食用されることがあるような物でした。 そこで出てきたのが海洋生物。 なんとなく魚はいない世界なのかと思っていました いたら肉食も魚を食べることができる 魚も人格を持ち、社会の一員として過ごしているという 設定だったようです。 言語は通じず、倫理観も生きて死んでお互いに食べあうといった 実際の動物の世界に近い考え方。 そして、陸上と海のハーフである、 ゴマフアザラシの サグワンが登場。 エセ外国人っぽい言語で、海洋のことをレゴシに教えてくれます。 レゴシは肉食、草食、昆虫、海洋生物とそれぞれの世界、壁を 超越した存在として成長していくのかなという気がします。 壮獣ビースターヤフヤ登場 板垣巴留「ビースターズ」13巻102ページ かつてゴーシャとヤフヤは 二人でビースターズを目指していた存在でした。 草食動物のウマであるヤフヤと肉食動物のコモドオオトカゲのゴーシャ。 ウマの350度の視界の10度をゴーシャが埋めていた。 背中を預けられる相棒であったと。 ヤフヤは51歳になった今でも未だにゴーシャに執着しており、 ゴーシャの孫である、レゴシにも興味を持っているといった状態。 36年間執着していることになるので、超執着 ビースターズの意味を改めて考えてみる 私は、元々ビースターズの意味を「 獣たち」ぐらいに捉えていました。 作中に様々な動物たちが出てくるので、アーそういう意味かな~ぐらいに。 ですが言葉通り、ビースター 位 の複数系でビースターズで あったようです。 あまり考えていなかったのでびっくりしました。 ゴーシャはハイイロオオカミと異種属恋愛に陥り、 子供ができたためヤフヤとの約束を放棄、家族をとりました。 一方でヤフヤは家庭を持っていない 当時は 異種属婚すらできない時代だったため、非常に苦労した と思われます。 それぐらいの決断をしなければいけなかった。 作中においてビースターを明言していたのは ルイ ビースターの筆頭 ジュノ ビースターを取りますと宣言している の二人、 食殺事件の解決者にビースターの称号をといった話もありましたが、 レゴシは退学してしまい、 食殺で解決したことはオープンにできないため対象外に。 また、ルイもそうした事情ではビースターは受けられないと 辞退しました。 ジュノはチェリートン学園に残っていますので、 そのうち ビースターをとって再登場しそうな気がします。 タイトルがビースターズとなっている以上 やはりビースター二人の世界が実現すると思うのですが、 ルイはチェリートン学園を卒業し次はガルドナ大学へ 大学で取得できるのか…? ビースターの趣旨とは 一巻で明言されていて、 差別や恐怖を超越する英雄的な地位だそうです。 学校においては会長、リーダーのような立場だと思われますが 卒業後は地位を受け、修行し自分を高め荘獣ビースターとして世界を ひっぱっていくような存在になると。 ルイについては、大学生です。 レゴシはフリーターとなりました。 彼らは 学園から選出される青獣ビースターになる権利は 無いと 考えるのが自然な気がします。 7巻のチェリートン学園の学園長のゴンは ヒーローは生まれるものである と自説を講演しています。 ビースターの趣旨は英雄的な地位、 差別についても異種属の問題を解決していくというのは すでにこの二人は得ているような気がします。 とすると、彼らは青獣ビースターに負けないような実績を残していき 学園からの選抜ではなくビースター、ビースターズになるのかなと。 ルイは自力で成果を残していけるとして、 控えめなレゴシが成果を残すのはちょっと大変そう。 ヤフヤの執着 そこでヤフヤの存在です。 ヤフヤはいまだに強く、 まだまだ現役です。 執着心を向けられたレゴシはヤフヤの下で残り10度を埋めるための 訓練を受けたり接点を持つことになりそう。 そうすると、自然とビースター相応になっていったり…。 異種属恋愛を否定するヤフヤと異種属恋愛を肯定するレゴシの 摩擦は大きそうですね…。 しかし、ヤフヤとレゴシでビースターズを組むのは ヤフヤにとってはよくても ゴーシャの再臨だから 読者にとっては良くないでしょう。 やっぱりルイと組まないと。 とすると ヤフヤはリタイアさせないといけないのでは?と考えています。 サラブレッドといえば「骨折」が致命傷になりますが、 タンクを足で蹴れる奴が今更骨折になるわけないかな…。 まとめ ついに社会に飛び出していった レゴシのエゴ。 どう学び、どう活躍するのか。 学園の次の舞台が社会であるというのは 非常にいい第二部になったと思いました。 平和な肉食と草食の共存をしている世界においても「肉を食べたい」 欲望は身近にあり、コントロールしきれていない現状が描かれています。 本能だからしょうがないじゃん! という中で草食動物を愛するレゴシは何をしていくのか。 楽しみです。

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『BEASTARS(ビースターズ)』の魅力を全巻ネタバレ紹介!超面白い!

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あらすじ [ ] 七瀬イルカはをこよなく愛する高校2年生の少女。 しかし17歳の誕生日に悲劇は起こる。 立て続けに多くの部員が退部し、女子バレーボール部は廃部を余儀なくされた。 失意のイルカは友人から声をかけられへ行くことに。 彼女の見た光景は、ビーチバレーの試合だった。 その日からビーチバレーの魅力に惹かれていく…。 主な登場人物 [ ] 日ヶ崎高校 [ ] ビーチバレー部 [ ] 七瀬 イルカ(ななせ イルカ) 立日ヶ崎高校(モデルはか)に通う女子高生。 両親と妹の4人家族。 を目指して奮闘中。 天才的センスを持ち、無我夢中になるタイプゆえに危険性も兼ねている。 身長は150cmと低いが、驚異の跳躍力を持っている。 低身長をスピードでカバーした戦法が得意。 パートナーはことみ。 本田 京介(ほんだ きょうすけ) 23歳の男性教師で、ビーチバレー部顧問。 通称: ポン太。 他人のペースに流されやすい性格で、「気が付けば顧問になっていた」とされている。 神奈川県立山神高校出身。 学生時代は部元部長で、校内で最も恐れていた伝説の人物でもある。 多ノ倉 リン(たのくら リン) 元バレー部員。 廃部を機にビーチバレー部に入部。 得意技はスパイク。 石原 ことみ(いしはら ことみ) 元バレー部員で、ポジションはセッター。 中学時代は「音速のエース」と呼ばれていた。 着地失敗の故障から、ネットの前で跳ぶことが出来ないトラウマを抱えている。 このことから一度バレーから挫折するが、イルカの激励で立ち直っていく。 相沢 みちる(あいざわ みちる) 元バレー部唯一の新入部員。 バレーボールの経験は浅いが、中学時代はバスケットボール部に所属。 しかし部員からのいじめを受けたことをきっかけに猜疑心が強くなったが、高校に進学してバレー部に入部してからは「自分の人生が楽しくなった」と生き生きした顔で青春を送っている。 武田 滝子(たけだ たきこ) 色黒で太っちょ、大きな花の髪飾りを付けている1年の女子高生。 通称: タッキー。 バレー歴は「テレビゲームで一度だけやっている」という完全な穴埋め部員。 しかし自称「一流スター」と呼ぶが如く、積極的に部活の立ち上げに参加する(校内にビーチを作る)など単なる穴埋めに留まらない行動を見せている。 パートナーはみちる。 その他の人物 [ ] 藤井(ふじい) 元女子バレーボール部顧問。 生徒たちからは鬼教師として知られている。 頑固な性格で、練習場代わりとして使用したテニスコートを破壊するなど暴走気味の一面を見せている。 部員たちとの意見の食い違いを起こし、廃部の原因を作った張本人でもある。 ビーチバレー部立ち上げに奮闘するイルカ達を見て、己の愚かさを感じたのか彼女たちに陰から差し入れのソフトドリンクを渡した心優しい一面もある(21話)。 ビーチバレー部の協力者 [ ] 徳野 涼子(とくの りょうこ) かつてでビーチバレー日本代表の選手として出場した才媛。 イルカたちと偶然出逢ったことからコーチを務める。 なお、モデルは本人。 マドンナカップのライバルたち [ ] 早川 さなえ(はやかわ さなえ) ビーチバレー界のトップスターで、人気も実力も抜群。 笑顔を見せない素振りから「 沈黙の天使」の異名を持っている。 イルカのライバル且つ目標にしている人物。 出場の最有力候補とされている。 寺島 アキラ(てらしま アキラ) 立北小倉高校2年生のビーチバレー選手。 人呼んで「 の鷹」。 さなえを強くライバル視している。 イルカから「トゲ頭」呼ばわりされている。 風を使った曲線サーブ「ツイスターブレード」が武器。 小野 礼華(おの れいか) ・私立東条学院高3年生のビーチバレー選手。 さなえのパートナー。 に匹敵するプロポーションの持ち主。 神楽坂 洋(かぐらざか ひろ) 代表のビーチバレー選手で高校3年生。 イルカのプレイスタイルにほれ込んでいる。 泉 貞子(いずみ さだこ) 代表のビーチバレー選手で高校3年生。 常に選手の行動や癖を見抜いている。 洋とはいわば腐れ縁の間柄。 常にクールだが、自分の手帳には他人(特に洋)に対する怨みの言葉を書き込んでいる。 山神高校 [ ] 倉地 マチコ(くらち マチコ) 山神高校ビーチバレー部所属部員で、バレーボールの経験あり。 ことみにエースの座を奪われたことを根に持っている。 鍛えた筋肉の持ち主で、イルカ曰く「マッチョ子」。 必殺技はパワーを生かしたクロススパイク。 天野 雫(あまの しずく) マチコのパートナー。 常にマチコのプレイをフォローする。 ノブオ 京介の後輩でバレーボール部員。 イルカ相手に不良仲間たちとビーチバレー対決を挑んだが、敗戦を喫している。 その他の登場人物 [ ] DJ山本(ディージェーやまもと) ビーチバレーを知り尽くした実況DJ。 熱い語り口で実況する。 友村 広子(ともむら ひろこ) 神奈川おはようTVの新人アナウンサー。 通称 ピロリン。 山本と共に実況するが、ビーチバレーに関しては素人。 相沢 明彦(あいざわ あきひこ) みちるの父親。 みちるのいじめをきっかけに彼女を過保護にしていた。 単行本 [ ] 全て小学館から発売されている。 ビーチスターズ(ヤングサンデーコミックス)• 2007年7月10日発行、• 2007年9月10日発行、• 2007年12月10日発行、• 2008年3月10日発行、• 2008年6月10日発行、• 2008年8月10日発行、• 2009年4月4日発行、 ザ!! ビーチスターズ(ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)• 2010年2月12日発行、• 2010年6月16日発行、 外部リンク [ ]• この項目は、に関連した です。

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『BEASTARS(ビースターズ)』の魅力を全巻ネタバレ紹介!超面白い!

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Contents• ビースターズ(BEASTARS)とは? 「ビースターズ」は漫画家・板垣巴留先生による少年漫画作品です。 2016年に週刊少年チャンピオンで短期連載していた「ビーストコンプレックス」と世界観を共有する作品で、ビーストコンプレックスが好評だったことにより、長期連載作品として開始されました。 本作は擬人化された動物キャラクター達が、学園生活を共にし、肉食獣と草食獣という種族の違いに葛藤しながらも、種族を超えた絆を育んでいく「 動物漫画のヒューマンドラマ」です。 人間が持つ理性や本能、欲求といったものを、動物キャラクターにうまく落とし込んで、巧みに表現しており、国内外から高い評価を受けています。 その独創性の高さが認められ、講談社漫画賞やマンガ大賞をはじめ多くの章を受賞した他、アニメ化されるなど、今話題沸騰中の作品です。 ビースターズとズートピアの違いは? 書店の紹介文などを見ていると「ダーク版ズートピア」だとか、ネットの書き込みには「ズートピアのパクリ」など、色々と書かれていますが、実際のところどうなのでしょうか? この項では、ビースターズとズートピアの違いについて解説してきます。 実はズートピアよりビースターズの方が公開は早い ビースターズというか、ビースターズと世界観を共有する前身「ビーストコンプレックス」の短期連載が、ズートピアの上映日より先に始まっています。 作者の板垣巴留さん自体、子供のころから動物キャラクターを好んで描いていたということで、ビースターズの構想はかなり前からあったことが予想されます。 ズートピアのパクリでないことは確かですか、作者自身、ディズニー映画が大好きということで、ディズニーの動物キャラクターの影響を受けていることは間違いないと思います。 とはいえ、パクリ、パクリじゃないとかいう発想は、あくまで一般層の目線であって、その界隈の人()からすれば、動物が人間のように暮らす世界観なんて、珍しくもなんともない、昔からいくらでもあるアイディアです。 ビースターズとズートピアが持つ作品のテーマ ズートピアでは肉食と草食を、マイノリティとマジョリティになぞらえています。 そのうえであえて肉食獣の一般的なイメージを誇張するようなシーンを随所に挟んで、実は肉食獣のほうがマイノリティであり、弱いほうの立場にあることを巧妙に隠しています。 先入観や固定観念の持つ危うさを物語のテーマとして掲げた非常によくできた作品です。 それに対し、ビースターズは 理性と本能の葛藤が一つのテーマで、人間の持つ様々な欲求、葛藤といったものを、動物の本能的なものに置き換えることでわかり易く表現した作品です。 例えば、肉食を男性、草食を女性に当てはめて考えるとわかり易いですね。 作中に登場する「裏市」はまさに現実世界の「風俗」を表現しているのではないでしょうか? このように、世界観が似ているように見える両作品ですが、内容は全くの別物と言えます。 ビースターズもズートピアも結局どちらも神作品 両者に共通するのは、ただ単に人間を動物に置き換えて、生々しさをオブラートに包もうとしているだけでなく、人間が持っていないような動物独自の様々な特徴を、作品にしっかり落とし込むことで、面白可笑しく描いているところです。 「それって別に動物キャラクターでやらなくても良くね?」って突っ込まれるような、ただ、その手の嗜好を持つ人向けに作られたものではなく、擬人化された動物だからこその魅力が詰まっているからこそ、両作品とも幅広い層に高く評価されているのでしょう。 ビースターズ(BEASTARS)の評価点 本項ではビースターズを読んでいて、個人的に良かったと思う点についてピックアップして紹介させていただきます。 心理描写の掘り下げの緻密さ ビースターズの最大の魅力と言えば、キャラクター達の心理描写がとても繊細に描かれている点です。 もともと本作は、 人間の本性を動物に置き換えて表現することに重点を置いた作品なので、心理描写にウエイトを置いているのは当たり前なのですが、そこに更にプラスして、独特の言い回しや、キャラクターの表情、仕草までこだわっている為、一コマ一コマから色々な心情が読み取れる作りとなっています。 作者自身がもともと映画製作を志していた身であり、現在も趣味は映画鑑賞とのことで、表情や仕草などの表現を日ごろ映画から学んでいるようです。 1話1話がまとまっている ビースターズの良いところは一話一話がまとまっていて、スッキリ読み終われるところです。 それでいて、だいたい一話に一つは、かなり衝撃的な1コマが描かれている為、メリハリがありますし、巻数を重ねていってもマンネリ感を覚えたり、退屈さを感じることがありません。 少々行き当たりばったりな展開も目立ちますが、逆にそのおかげで 先が読めない面白さもあります。 日常回かと思わせていきなりエグい展開になったりするので、結構スリルもある漫画です。 設定の作り込みが凄い 本作は世界観や設定の作り込みが本当に凄い作品です。 個々の動物の本能を満たす為の娯楽施設「ビーストライク」があったり、「生態時間」など、動物が二足歩行して生活している世界観でしか存在しないような独創的な設定がポンポンと出てくる作者の想像力の高さには驚かされます。 また、異種同士で子供を作ったらどうなるのか、とか、肉食獣や草食獣は普段何を食べているのか、などズートピアでは触れずに避けていた設定についても、しっかり作り込んである点も好印象です。 作者自身子供のころから、設定を作り込む癖があったとのことで、それが本作にも生かされています。 ビースターズ(BEASTARS)のマイナス評価点 本項ではビースターズを読んでみて悪い意味で気になった点についてピックアップして紹介させていただきます。 ストーリーに無駄が多い ビースターズは、伏線を張り巡らせて、定められたゴールに向かって的確に回収していくといった手法ではなく、どちらかというと、描きたい1シーンがあって、その1シーンの為に随時ストーリーを調整していくような執筆スタイルをとっています。 勿論、その手法のおかげで、迫力のあるシーンはたくさん生まれていますが、一つの物語としてみると無駄が多いのも確かです。 例えば、蛇のキャラクターのロクメさんなんかは未だになぜ登場させたのかよくわかりません。 今後物語に絡んでくるのでしょうか?現時点では蛇足としか思えません。 蛇だけに。 ・・・ うさぎちゃん 主人公、ヒロインの性格が人を選ぶ 主人公の「レゴシ」ですが、序盤は普通の好青年に見えますが、巻数を重ねるごとにどんどん突飛な行動が目立つようになります。 それだけ心の中で葛藤があり、何かがきっかけでそれが爆発してしまうのだと思いますが、「それはないだろ」的なこともよくしちゃうので、人によっては苦手に感じるかもしれません。 ヒロインのハルはハルで、またかなり尖った性格なので、人を選びそうです。 ハル本人がかなり酷い扱いを受けてきた過去があるので、仕方ないこともありますが、「もっといじめ甲斐のある他のうさぎをいじめれば?」みたいな発言も普通にしますからね。 あとは作者がハルに自分を投影してるような側面があるのも気になります。 そもそも巴留とハルで名前が似ていますし・・。 ヒロイン候補としては、もう一人「ジュノ」という雌狼がいますが、こちらはハルとは対照的なキャラ設定になっている点が面白いです。 ハル派とジュノ派で大きく分かれそうです(真のヒロインはレゴシの幼馴染のジャックという説もある)。 戦闘シーンのスピード感がない もともと板垣巴留先生自身があまりバトルシーンを描いたことがないのだと思いますが、戦闘シーンのスピード感がないのが気になります。 魅せシーンの一コマの迫力は素晴らしいのですが、そこに至るまでの過程がどうもグダグダした印象を覚えます。 アニメではそこらへんがだいぶカバーされていて、欠点が補われた感じです。 うん・・同族ながらレゴシ君が凄く怖かったよ・・ ビースターズ(BEASTARS)を読んだ感想 面白いです。 ・・面白いのですが、人を選ぶ作品でもあるかな、と読んでて思いました。 冒頭で、アルパカのキャラクター「テム」が何者かの手にかかり、いかにも犯人捜しのミステリー漫画のような始まり方をしますが、ビースターズ自体は伏線回収型の漫画でもないですし、そこまでミステリーとして考察し甲斐のある作品ではありません。 作者自身も語っていましたが、一話一話を一つの映画のように綺麗に終わらせることを重視したスタイルなので、いかにもな週刊誌向きの漫画と言えるでしょう。 物語に引っ張らない大胆な演出こそが本作の魅力で、ところどころにかなりインパクトのあるシーンが散りばめられているので、メリハリがあって読んでて飽きません。 とにかく理性と本能の描写に注力している作品で、流石、趣味が映画鑑賞なだけあって、心理描写の緻密さには驚かされます。 ビースターズの中の私の好きな1シーンで、プライドの高い雄鹿「ルイ」が、可憐な雌狼の「ジュノ」に押し倒され、一切抵抗すらできない場面があるのですが、この漫画の世界観では、草食獣が女性、肉食獣が男性のような立場で表現されるので、より、ギャップが際立って見えます。 人間であれば、基本的には男性の方が肉体的に強いという先入観がありますからね。 このようにビースターズは、「肉食獣と草食獣」、「男性と女性」といったものに対する、固定観念をうまく活用しながら、人間が持つ本能と理性、また「愛」という複雑な感情を、擬人化された動物を使って表現しようとしています。 初めに「人を選ぶ」と言ったのはまさにこの点で、ビースターズは他の漫画と違って、なんというか面白さのベクトルみたいなのが全然違うんですよね。 唯一無二の作風ではあると思うのですが、人によっては漫画に求めているものが得られなくて、満足できない可能性があります。 とはいえ、擬人化された動物キャラクターに特別嫌悪感を覚える人でもない限りは、一度は手に取って読んでもらいたいおすすめの作品です。 マンガ大賞受賞作なだけあって、アニメ化もしている通り、ハマる人はハマる面白い漫画であることは間違いありません。 ビースターズ(BEASTARS)をケモナー目線で見る! この項では、ケモノ愛好者の目線からビースターズを見ていきます!以外の方は飛ばしていただいて構いません。 ビースターズのキャラクターの特徴 ビースターズに登場するキャラクター達は大半が2に属しており、人間は一切登場しません。 以下、身体的特徴ですが、基本的にはこうなっています。 頭は動物由来。 マズルあり。 骨格は全体的に人間寄り。 全身が動物の毛皮(や鱗など)に覆われている。 手に肉球はなく、かなり人間のものに近い。 足には肉球あり(アニメだと足もなし)。 足の骨格も人間寄り。 尻尾あり。 動物の習性がキャラクターに反映されている場面は多いですが、だからといって必ずしも実際の動物を忠実にキャラクターに落とし込んでいるわけでもないようです。 例えば、本来、うさぎにはないはずの肉球があったり、乳牛についても流石に現実通りの設定ではないと思われます(出産しないと乳は出ないため)。 大半のケモナーが、あるキャラクターを「ケモノ」と認識する条件として、「マズルがある」、「全身が毛皮」、「尻尾がある」の3点が最低限挙げられると思いますが、ビースターズのキャラクターはそれを満たしています。 ただ、中にはケモ脚(逆間接)や獣特有のクリームパンみたいな手を重視する人もいるので、人によっては「惜しい」と考えるかもしれませんね。 ビースターズのキャラクターについての個人的な感想 個人的には私も手足は動物寄りのほうが好みです。 ケモノって難しくて、外見が人間に近くなりすぎるとケモノからは外れていきますが、内面に関しては人間に近い程、ケモノとして魅力はアップするんですよね(個人的なイメージでは、「獣人」は内面も動物寄り)。 ちなみに私の場合は、男性キャラなら「ルイ」、女性キャラなら「ジュノ」が好きです。 板垣パル先生の描くキャラクターはなぜか 雄のキャラクターのほうが色気があるんですよね。 唯一、女の子らしくて色気のあるジュノちゃんは本当に可愛いです。 個人的にハルは他のキャラクターと違って目がリアルよりなのが凄い気になります。 レゴシは「マイナス評価点」の項でもいいましたが、あまりにも「それはないだろ」的な極端な行動が目立つんですよね・・。 どちらも嫌いではないのですが。 ケモノ文化の変遷 正直なところ、かなり問題シーンの多い漫画ですし、なによりケモノ漫画ですので、あくまで評価するのは一部の人間とケモナーだけと高を括っていたので、アニメ化は本当に嬉しい誤算でした。 週刊少年漫画での連載ですし、直前でズートピアというケモケモしい映画が大ヒットしたこともあり、より一般層の目に留まり易い環境が整っていたことも、今回のビースターズのヒットに一役買っていると思われます。 そのうえで独特な画風に加え、おそらく一般の人からしたら、インパクトの多いシーン満載だったこともあり、真新しさも覚えたのかもしれません。 板垣恵介さんの娘ということもあり、始めは多少の持ちあげはあったにしろ、少なくとも今はビースターズという作品そのものが一般層に高く評価されているのは間違いありません。 ケモナーだけでなく、一般の人も「人間の要素を持つ動物キャラクター」の魅力に気付き始めています。 多様化への理解が進む昨今、ズートピアやビースターズの成功は、ケモノ文化の変遷の序章に過ぎないでしょう。 「旗揚!けものみち」のヒットを見ていると、少々不安にもなりますが、今後のケモノ文化がどうなっていくのか目が離せません。 ビースターズ(BEASTARS)が好きな人におすすめの作品 ビーストコンプレックス ビースターズに先駆けて短期的に連載されていた板垣巴留先生の作品で、世界観はビースターズと共有しています。 ライオンとコウモリ、トラとビーバーなど、異種同士の関係性にスポットライトを当てた話が全6話収録されています。 ビースターズの世界観が気に入った人はこちらも是非読んでみてください。 個人的には、ワニとガゼルがクッキング番組をやる話がお気に入りです。 ちなみにビーストコンプレックスに登場したキャラクターが実はビースターズのほうにもゲスト出演していますので、どのキャラクターなのか探してみてください! ズートピア 「ビースターズとズートピアの違いとは?」のところでも紹介させていただきましたが、ビースターズと同じように肉食動物と草食動物が共存する世界観で物語が繰り広げられるディズニー映画です。 ビースターズが人間の欲求を動物に見立てて人間社会の歪みを巧みに表現しているのに対し、ズートピアは先入観や固定観念の危うさ、差別問題をテーマにしており、一見両者は似たような作品に見えるかもしれませんが、全然違う作品となっています。 キャラクターの見た目や作品の雰囲気など、表の部分だけ見るとディズニーらしい子供向けの映画に見えるかもしれませんが、よく観察すると 重いテーマを非常に緻密に作品に落とし込んでいることが分かります。 ビースターズとはまた一味違う素晴らしい作品ですので、まだ見たことがないという人は是非見てみてください。 ケモノ 管理人さんのビースターズに対しての知識には脱帽ですねぇ。 私はアニメのみで原作は読んでいないので、知識はそれほどありませんが。 人間の社会、心理と動物キャラ 獣人 とその特徴が見事に融合していて、ケモナーとして興味深い作品です。 時には生々しく、人間さながらの葛藤や心情に個性、動物特有の習性や特徴の表現がなかなかにリアルで見入ってしまいます。 もし動物が人間大に進化して社会を築いていたら、を精巧に再現されていますね。 細かいフォルム 手足や髪の有無や毛肌等 も文句なしに好みで、体格やボディラインの色気が鮮明なのも良く、個人的には理想のケモノ度2です。 ケモノ全体に言えることですが、動物でありながら立場が人間と同じかそれ以上のポジションであるところにも相対的なギャップがあり魅力を感じます。 原作は読んでいないので、まだ把握しているキャラクター名なども少ないですが、登場人物全てが獣人ということもあり、ある程度のキャラ モブキャラも含めて全体的に は浅く広くで好きになれそうです。 レゴシやハルも好きですが、特に好きなキャラは、と言われるとまだ選び難いですね。 見れば見るほどハラハラさせられる場面や動物故の社会構造、日常の学園生活やレゴシとハルの関係が気になり、今後の展開が楽しみな作品です エロい展開も増えると嬉しいです。

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