りゅうのまい リザードン。 【USUM】メガリザードンXの育成論!シングルレートのアタッカー【ポケモンウルトラサンムーン】

【USUM】りゅうのまいを覚えるポケモンとZ技の威力【ポケモンウルトラサンムーン】

りゅうのまい リザードン

ポケモン名 タイプ1 タイプ2 覚える方法 ほのお - タマゴ 遺伝 ほのお - タマゴ 遺伝 ほのお ひこう タマゴ 遺伝 みず - Lv. 46 みず - Lv. 52 みず ひこう Lv. 45 みず こおり タマゴ 遺伝 ドラゴン - Lv. 51 タマゴ 遺伝 ドラゴン - Lv. 61 タマゴ 遺伝 ドラゴン ひこう Lv. タマゴ 遺伝 みず - タマゴ 遺伝 みず - タマゴ 遺伝 みず - タマゴ 遺伝 みず ドラゴン Lv. 52 いわ じめん タマゴ 遺伝 いわ じめん タマゴ 遺伝 いわ あく タマゴ 遺伝 じめん ドラゴン Lv. 0 ドラゴン ひこう Lv. 30 みず じめん タマゴ 遺伝 みず じめん タマゴ 遺伝 みず - タマゴ 遺伝 みず あく タマゴ 遺伝 くさ ひこう タマゴ 遺伝 ドラゴン - タマゴ 遺伝 ドラゴン - タマゴ 遺伝 ドラゴン ひこう タマゴ 遺伝 ドラゴン エスパー Lv. 7 ドラゴン ひこう Lv. 60 あく かくとう タマゴ 遺伝 あく かくとう タマゴ 遺伝 ドラゴン - Lv. 32 ドラゴン - Lv. 32 ドラゴン - Lv. 32 いわ ドラゴン タマゴ 遺伝 いわ ドラゴン タマゴ 遺伝 ドラゴン - Lv. 49 ドラゴン かくとう Lv. 53 ドラゴン かくとう Lv. 59 ポケモンUSUMの他の攻略記事 わざ一覧 タイプ別わざ一覧.

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ワタル

りゅうのまい リザードン

概要 『』 第1世代 から存在するポケモン。 から進化して体色は濃い赤からの時のオレンジ色に戻っているが体は一気に大きくなり、更に空を飛べるようになった。 強い相手を求めて飛び回る習性があり、高度1400mまで飛び立てる程の高い飛行能力を備えている。 その口から放たれる炎は岩石ですら燃やし尽くしてしまう。 攻撃的な性格をしている一方、自分より弱い者に対しては決してその炎を向けない潔い一面も持つ。 苦しい戦いを経験したリザードン程、その炎の威力は高まる。 リザードンが本気で怒った時、尻尾の炎は青白く燃え上がるという。 『赤』及びリメイク版である『ファイアレッド』のパッケージを務めるポケモンである。 それ故に、の代表格とも言えるポケモンである。 『ほのおタイプと言ったらリザードン』と考える人も多いのではないだろうか? また、 『』またそのリメイクである 『』発売の影響で元祖主人公・とともに描かれることの多いポケモンでもある。 赤緑においては、序盤が辛いこと(を参照)、当時不遇だったほのおタイプであることから弱ポケモン扱いされることもあるが、実際には必ず急所に当たると、と同威力のを覚えられるため、攻略要員としてはそれなりに優秀であった。 タイプ相性を無視してきりさく一本でどんな困難も突破して見せるその姿は、当時の子供達に大きな印象を与えた。 実際には上記の芸当はリザードンでなくてもできるのだが(など)、序盤の苦難を共に乗り越えたことの思い出補正から、リザードンを相棒として掲げるプレイヤーは少なくない。 ゲームでの鳴き声がとまったく同じであることはファンの間では有名。 しかし今までの電子音が使えなくなってしまったにおいて差別化された。 サイホーンは元のベースを崩さない鳴き声である一方リザードンは完全に変わっている なお、「大きな翼で高度1400mまで飛翔する」という設定がありながら、何故か初代(赤緑青)では 「」を覚えられなかったのは初代プレイヤーの間で結構有名。 それどころか ひこう技を一切覚えない。 その羽はお飾りかと。 この点はで修正されている。 また、初代の時期はデザインが不安定で、公式絵で角が1本だったりしたこともあった。 (初代ポケモンカードのリザードンのイラストも「角が1本か2本かが分からない状態で描いた」と絵師自ら公言している) 現在は2本角で統一されている。 余談だが、ポケモンにおいてリザードンは最も技習得に理想的な体の作りをしている。 ある程度大型でしっかりとした牙や尻尾を持ち、更に竜に近い見た目である為非常に多くのジャンルの技を習得できる。 このスタイルのポケモンは意外と少なく、他にいるのはや位だったりする。 また後述の「」に参戦した際も、その体躯を活かした多彩な攻撃術でワイルドな戦いぶりを披露している。 その知名度や人気の高さからメディアミックスで起用される機会も多い。 に続いて 限定バージョンの3DS LLが発売されたこともある。 任天堂ハードのイメージに起用されたのはGBASPに続いて二度目である。 色違いの個体を彷彿させる黒をベースにした本体に、金のラインで描かれてる。 2020年の「」では、5位以下を大きく引き離して4位に輝いた。 第7世代では「」として、どこぞの火竜のごとくの代わりを務める。 ……のだが、アローラ図鑑には リザードンどころかヒトカゲ系統は一切登録されない つまり出ない。 まさかの飛ぶ為だけの第7世代参戦である。 一応クリア後にが使用してくる為、全く戦わないと言う事はないし、メガリザードンになる為のも割りとあっさり手に入るのだが 第8世代ではのパートナーとして新要素キョダイマックスを引っさげて登場。 ストーリー中においても割と見せ場は多く、かなり優遇されていると言える。 また、発売当初は初代御三家の他の二匹は登場しなかったので、ポケモン史上初となる御三家中単独出演ともなっており、第6世代でのメガシンカの分岐に続き今作でもリザードンはポケモン史にまた一つ異例の経歴を刻むこととなった。 ただし、早い段階から内部データにはやもしっかり存在していることが解析の結果明らかとなっており、その後2020年2月にが解禁されると同時に残り2体の御三家も連れてくることができるようになった(イベントで進化前がとして登場したことも)ので、ようやくカントー御三家の揃い踏みが叶った。 色違いは黒。 あまり知られてはいないが、実は時代の色違いでは 紫で、に移行する際に黒くなった。 ちなみに、このカラーリングは、アートディレクターの氏が金銀の時代に描いたイラスト「 光るポケモンとの遭遇」が元になっていると思われる。 「」を元ネタにしているという説もあるが真偽は定かでない。 ゲームでのリザードン HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 78 84 78 109 85 100 リザードがレベル36になった際に進化する。 なお、近作では進化直後に「」を覚えることができる。 「とくこう」と「すばやさ」が高めであり、基本的には特殊型メインのポケモンである。 とは言え「こうげき」も決して低くない為物理型も難なくこなせる。 第2世代のほのお御三家最終形態・とは 種族値が全く同じである。 但し習得技の違いから差別化可能な上、こちらの方が技のバリエーションが豊富なので戦法はリザードンの方が豊かである。 技もタイプ一致の 「」・「」・「」・「」・「」、 さらにほのおタイプと相性補完となる 「」、「」、「」など豊富である。 さらに 「」や 「」等の「こうげき」上昇の技を覚えるため、物理型としても使える。 こちらも 「」・「」・「」・「()」・「」・「」・「」、「」・「」と、特殊技以上のレパートリーを誇り、技選択に迷うほど。 まさにと言える。 ただし現在では炎御三家の後輩であるの方を指すことが多い。 相手からすればパッと見でどんな戦法で攻めてくるか分からないのでなかなか厄介。 ただしタイプの相性上 には極端に弱く、「」でHPをごっそり持っていかれる。 隠れ特性は「サンパワー」。 晴れてさえいれば常に「とくこう」が強化されるため、天候とのシナジーを活かし「もうか」とは異なる戦術を取ることができる。 ただしこの場合特殊技しか恩恵を受けず、物理技を入れても特性と噛み合わないのが難点。 入手方法は BW発売前に売られていた雑誌をもとにランダムで手に入るという鬼畜そのものだったが、XYのフレンドサファリで改善された。 第5世代までのリザードンは良くて中堅程度と、知名度や人気に比例しない強さだったが、ポケモンXYでは を2つも獲得したことで対戦環境の中心に存在できるポケモンとなった。 とは性能が大きく異なり、そのどちらも強力なポケモンなのでとにかく 読めない。 ノーマルリザードンを含め3つどれで来るかは実際に蓋を開けるまで分からない為、相手にとっては脅威以外の何物でもない。 更にでは新機能の中でも一部のポケモンにのみ与えられるでを獲得。 対戦ではサンパワーリザードンでダイジェットで素早さを上げ、ダイバーンで晴れさせてそのまま燃やし尽くす型が主流。 の流れを組むが、持ち物に制約がない分メガリザードンYをも上回る火力で焼き尽くす。 本作で「」を習得したが、晴れで使う場合はダイマックス前提となる。 しかし、ダイマックス技による天候の奪い合いが頻発しやすいことから、その超火力を発揮できる機会は意外と少ない。 そのため相手の交代先がほのおタイプや持ちでなければ確実に負荷を与えることができ、ダイマックス後にリザードンが交代しても恩恵の残るキョダイゴクエンを使用できるキョダイマックス個体が採用されるケースも増えてきている。 での活躍 サトシのリザードン 『』第1話から登場。 の通学や配達の仕事において、として活躍している。 技構成は「」、「」、「」、「」。 外見的特徴としてはガタイがよく、翼がところどころ破けているように見える。 実は元々はしまキングであった カキの亡き祖父の相棒であり、かなり歴戦のご老体であることが伺える。 普段はあまりバトルに参加する描写がなく、そちらにおいては半ば隠居状態のようにも思われたが、いざという時にはかなりの実力を発揮する。 が出れなくなった際には満を持して登場。 の試練を単身突破して「ひこうZ」を獲得し、 「」を使用できるようになった。 そもそも現役のライドポケモンを務められている時点で、体力や能力はまだまだ健在であることが伺え、カキ&配達の荷物 しかも牧場の製品の牛乳やチーズなど重量がある物の可能性がある を同時に長距離運び回ることを考えると、未だにバトル用のリザードンにも引けをとらないスタミナ・パワー・スピードを維持していることが予測される。 旅を続けるなかでから、リザードからリザードンと進化し、レッドとともに成長していった。 バトルでもの・のを打ち破るなど、相性での不利をものともせず、主人公のパートナーにふさわしい活躍を見せた。 クライマックスでは未発表であったへとを遂げるという、視聴者へのサプライズもあった。 外伝のリザードン の 救助隊シリーズでは・共々チームFLBの一員として登場している。 この様に本編以外のゲームにおいては他のポケモンと徒党ないしチームを組む事が多い。 初代から必ず何かしらの形で出演し続けている。 CVはアニメ版と同じ三木眞一郎氏が担当。 とではモンスターボールでのアシストとして登場。 出現すると一定時間、左右にを吐いて攻撃する。 リザードン本体にも強力な攻撃判定があり、プレイヤーがぶつかると真上に吹っ飛ばされる。 ダメージが蓄積しているときは そのまま撃墜することもある。 では・と一緒にの手持ちポケモンという形でプレイアブル化。 力が強く吹っ飛びにくい重量級であり、強力なスマッシュ攻撃やのほか、かえんほうしゃでけん制できたり、滑空や空中ジャンプ2回で復帰性能が高かったりと、パワータイプらしからぬ器用な側面も持ち合わせている。 に登場するボスキャラには横必殺ワザのが非常に有効であり、ボスバトルでは楽々と戦までたどり着ける。 では 満を持して単独でプレイヤーとして参戦。 ポケモンチェンジがなくなり、代わりに横必殺ワザ・が追加された。 強力なワザだが自分も反動ダメージを受けるという、原作を忠実に再現した仕様になっている。 前作で横必殺ワザだったいわくだきは下必殺ワザに変更された。 でへメガシンカする。 のスマッシュアピールにて 「その立派な翼で、空を飛ばないッ!!滑空も、しないッ!!」とネタにされているが、 実際は滑空が出来、 本編ほど自由に飛べないものの 飛行できるし、そもそも上必殺技が『そらをとぶ』である。 更にすると自在に空を飛ぶ事も出来るので初心者の方は是非安心していただきたい。 一説によれば、これはにおける、ではないかとも。 更に近年進化直後に覚えるようになった『』にも触れている。 ではポケモントレーナーの復活に伴い、再びポケモントレーナーの手持ちとして登場。 下必殺技はポケモンチェンジとなり、フレアドライブはそのままに、いわくだきが廃止された。 最後の切りふだもさんみいったいに戻っている。 マシンパワーの向上によってポケモンチェンジによる交代が瞬時にできるようになった Xではラグが生じていた ため、から交代して不意打ちで大技を食らわせる等の戦術が可能となった。 ポッ拳 タイプ:パワー バーストアタック:煉獄ブレイズ 体力を消費するが当たると大ダメージのフレアドライブ、ブロック属性のついたほのおのパンチ、高い攻撃力のちきゅうなげなど豪快な技を持つパワータイプ。 飛行タイプのため、空中で行動が可能なアクションを持ち、相手に対して次の読みの選択肢を多数与えることも可能。 共鳴時はメガリザードンXへとメガシンカ。 また、バーストアタックの煉獄ブレイズは地上・空中どちらからでも発動が出来る。 進化前のヒトカゲの出現率が御三家の中でも一番低いため、入手難易度はかなり高め。 最終進化形と言うこともあり、全体的な性能は全ポケモンの中でも割と上位に入る(強いていうなれば耐久面がやや低く打たれ弱いのが玉に瑕だが)…のだが、如何せんほのおタイプは強豪が多く、耐久面を犠牲に徹底的に火力に特化した、さらに総合性能でそのさらに上を行くのやの躍進ぶりが凄まじいために、長らくそれらに押されて二軍落ちしてしまう事の多い不遇のキャラであった(特に、特にブースターやエンテイとは 習得できる技が、ファイヤーとはそれに加えて所持している タイプがほのお・ひこうであることがモロに被ってしまっているという…)。 勿論、人気自体はそれなりにあったのだが、実戦面での性能が上記の通りであったため、入手難易度の高さもあり、専ら観賞用・コレクション用のキャラクターといったところであった。 しかし、 そんなリザードンに汚名返上のチャンスが訪れる。 の習得 に開催されたでは進化元のヒトカゲが対象となっており、さらに時間内に進化させることで、特別な技: ブラストバーンを習得したリザードンへと進化させることができた(色違いも初実装され、出現率がアップした)。 元々リザードンは攻撃種族値がそこまで高くないため、この技を繰り出しても 理論上はを覚えたファイヤーやエンテイの火力には僅かに届かない(逆に言えば、 攻撃力が低めのリザードンでも伝説ポケモンに肉薄できるだけの火力を叩き出せるのだから、この技がどれほど恐ろしい威力を誇っているかがわかる)。 しかし、フルゲージ技ではないため小回りが利きやすくなり、 場合によってはブラストバーンを覚えたリザードンの方が有利に立ち回れることもある。 特に技の回転効率が重要視されるレイドバトルにおいては案外馬鹿にできない火力を叩き出せるので、むし・くさタイプのボスを相手に大活躍してくれることだろう。 伝説ポケモンにはできない芸当が行えるようになったことで、リザードンも活躍の場が増え、以前に比べるとジム戦やレイドバトルでその姿を見かけることが多くなってきている。 とはいえ、強化されたのは技だけであり、ステータスそのものは当然ながら据え置きであるため、他のほのおポケモン(特に伝説ポケモン)と比べて打たれ弱いという点は変わっていない。 特に、 いわがとなるので、いわ技を繰り出してくる相手に対しては回避は絶対となる(これはファイヤーやも同様であるが)。 別段リザードンに限った話ではないが、バトルで使用する際は、相手の攻撃を交わしながら確実に攻撃を当てることのできるタイミングで技を当てていくという立ち回りの基本を徹底しなければ、あっという間に瀕死の状態に追い込まれてしまう。 ファイヤーやエンテイの時のように 攻撃力の高さ・技の強力さにものを言わせてゴリ押しするプレイスタイルでは、とてもではないがリザードンは使いこなせない。 最高ランクのボスの名に恥じぬ強敵であり、強力なほのおわざやひこうわざ、そして個体によってはドラゴンタイプの技などを駆使して 全力でこちらを殺しにかかってくる。 上記の通り、いわタイプのポケモンであれば、相性の関係上比較的楽に立ち回ることができる。 また、いわタイプのポケモンは全体的にHPや防御力が高い個体が多く、いわわざも相手に刺さりやすいものが多いので、ある程度の人数で、育成されたいわタイプのポケモンを揃えて挑めば十分に勝算はある。 なお、ボスとして登場したのは~にかけてであり、11月5日以降は進化前のリザードにレイドボスの地位を譲り渡し、その役割を終えることとなった(そのリザードも現在はレイドボスの座から外れているため、 リザードン系列をレイドで直接入手することは現在不可能となっている)。 主な使用トレーナー• :『赤・緑・青・ピカチュウ』と『FRLG』の主人公• :『赤・緑・青・ピカチュウ』と『FRLG』のライバル兼リーグチャンピオン• :『FRLG』での女性主人公• :の主人公• :『赤・緑・青・ピカチュウ』と『FRLG』の ・• :『金・銀』と『HGSS』の 金銀• :『金・銀』の• :ポケナガのの一人• :のみ。 普段はライド専用だが、たまにバトルで活躍する事も。

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【USUM】メガリザードンXの育成論!シングルレートのアタッカー【ポケモンウルトラサンムーン】

りゅうのまい リザードン

「最強のトレーナー……ですか?」 「うん、ヒビキ君は誰だと思う?」 「えっと……」 そんな事を言われても非常に困る、というのが現在のカントー・ジョウト地方のポケモンリーグ・チャンピオンであるヒビキの率直な思いであった。 ここはポケモンリーグ会場のある喫茶店。 ヒビキはカントーのバッチを八つ集める事に成功した報告に来ていたのだが、ふと出会ったワタルに呼びかけられこうしてお茶をしていたのだ。 カントーでの旅について話していたのだが、ワタルがところで、と切り出し先程の台詞に繋がったのであった。 「そんな事を言われても困るって顔をしてるよ、チャンピオン」 「それはそうですよ。 確かに僕はチャンピオンになりましたし、ジムも制覇してきました。 でも僕が最強なんて言えませんし、誰かって言われても思いつきませんよ……」 そこまで言いよどむヒビキ。 勝負は水物。 確かに目の前にいるワタルに勝ちチャンピオンになったものの、もう一度勝負すれば今度はどうなるか分からないのが率直な思いだ。 いや、むしろ今度は対策を取られるので負ける可能性は非常に高い。 ヒビキが勝てたのは彼が有名であるゆえに取れた対策などのおかげ、と考えている。 同じ条件になれば、ポケモントレーナーとしての時間が長いワタルに分があると思うのは至極当然であった。 そんな事を思っているとワタルは苦笑ともなんとも言えない表情を見せて 「いるんだよ、最強のトレーナーがさ」 「えっ……?」 そんな事を言い出した。 それを聞いてヒビキの表情は驚愕で一色になる。 まさかワタルからそんな言葉を聞くとは思わなかったヒビキである。 ワタル本人が最強と言う事はないだろう。 すると自分の知らない「誰か」になる訳だが、一体それは……? 他の地方のチャンピオンだろうか? なるほど。 他の地方のチャンピオンならワタルも面識はあるだろうし、最強と言えるだけの実力があってもなんら可笑しくはない。 しかしそんなヒビキの考えを否定するかのようにワタルは首を横に振った。 「違うよ。 他の地方のチャンピオンじゃない」 「……じゃあ誰ですか?」 まさか全部ワタルの妄想とかではないだろうな、とヒビキは思ったが真剣な表情をしたワタルの様子を見ればそれはないだろうと思う。 と、すると本当に誰がワタルが言う「最強のトレーナー」なのだろうか? バトルフロンティアにいるフロンティアブレーンだろうか?もしくは海外に出来るというサブウェイという場所にいるトレーナーだろうか? 「いや、わりと近い場所にいるよ」 「へ?」 「うん、ヒビキ君はシロガネ山は知ってるよね」 「はい。 立ち入り禁止地域ですよね」 シロガネ山。 ジョウトの東に聳え立つ山は立ち入りが一切禁止されている場所だ。 ジョウトでもっとも強い野生ポケモン達がいるという場所。 並のトレーナーでは行っても大怪我するだけという事で立ち入りが禁止されている。 そこまで考えて、ヒビキはすぐに察しがついた。 このタイミングでわざわざ言うという事はヒビキの想像通りに違いない。 ワタルもまたそれを見てしっかりと頷いた。 「そう、最強のトレーナーはシロガネ山にいるんだ」 「立ち入り禁止じゃなかったんですか?」 「ポケモン協会に認められたトレーナーなら出入り可能さ。 現に僕も何度も入ってるしね」 ヨーギラスはあそこで捕まえたんだ、と話すワタル。 なるほど、とヒビキは思う。 ワタル程のトレーナーなら入っても大丈夫なのだろう。 「後は四天王のみんなとかジムリーダーとかも入れるよ。 ヒビキ君。 君も今なら許可は下りるだろうね」 「へぇ……」 まだ一度も入った事がないシロガネ山。 どんなポケモンがいるのだろうか、とわくわくしてきたヒビキ。 それを見ているワタルは嬉しそうに笑うと、話の続きを始めた。 間違いなく最強のトレーナーさ」 むむむ、と思う。 ワタルだけではなく四天王、ジムリーダー達も同じ考えならそうなのだろう。 しかし一体どんなトレーナーなのだろうか……? 「それでね、ヒビキ君。 挑戦してこないかい?」 「へ?」 「彼等は毎日じゃないけど、シロガネ山の頂上で挑戦者を待ってるんだ」 「そ、そうなんですか?」 「うん。 僕も昨日挑戦してきたよ。 ボコボコにされて負けたけどね」 ワタルがあっさりと言う。 ボコボコにされるとまで言うとはどんな負け方をしたのだろうかと思ったヒビキ。 ドラゴン使いとしては間違いなく最上位と言っていいワタルがボコボコにされるなど、想像のしようがない。 「どうだろう。 今の君なら挑戦権はある。 ここで一度、最強の壁にぶつかってきた方がいいんじゃないかと思ってね」 「……それって僕が負けるって事ですか?」 ワタルの言葉を聞いてむっ、となるヒビキ。 確かにワタルの事は尊敬しているが、自分が負けると戦う前から断言されるとさすがに嫌な気分になる。 そんな表情が出たのだろう、ワタルはすまないとすぐに頭を下げてきた。 「だけどどうしてかな。 君が相手でも彼等が負けるビジョンがまったく見えなくってね」 もし勝てたら君が名実ともに最強のポケモントレーナーだな、と話す。 そこまで言われればヒビキはやる気が俄然と出てきた。 それ程の強敵なら是非とも戦ってみたい。 目の前にあるオレンジジュースを一気に飲み干すと椅子から立ち上がる。 「行くのかい?」 「はい!」 「ならシロガネ山に行けるに手配しておくよ。 チャンピオンロード前のゲートに行けば職員が案内してくれる筈だ」 「ありがとうごいます!」 ジュース代だけ置いて、ヒビキは走って喫茶店から飛び出して行った。 それを見たワタルは、冷めてしまったコーヒーを飲むとさて、と立ち上がる。 協会に連絡してヒビキのシロガネ山への立ち入り許可を取らなければならないからだ。 しかし、と思う。 『彼等』とヒビキ、どっちが勝つかと言われると申し訳ないが、やはりヒビキが勝てるビジョンが見出せない。 ワタルと同じ、もしくはそれ以上のヒビキであってもだ。 「僕程度にてこずるんじゃ、勝てないだろうなぁ」 まだ一度も六対六の勝負で、相手の手持ちを3匹以上見た事がないワタルの率直な感想であった。 そこの職員にシロガネ山への道を紹介してもらったヒビキは半日程でシロガネ山へと到着していた。 「しかし寒いなぁ……」 「がう!」 「ありがとうバクフーン」 シロガネ山と近づくたびに、気温は下がっていき雪まで降り始める始末。 しまったなぁ、とヒビキは思う。 勢いに乗ってシロガネ山へと道を急いでしまったため、防寒着の用意をすっかり忘れてしまったのだ。 運がよかったのは旅立ちからずっと一緒にいるバクフーンが暖房代わりになってくれた事だろうか。 こんな事に力を使わせてもらって申し訳ないと思いつつも、戻って防寒着を用意する手間が省けたのはありがたかった。 「でもさすがにこれは無理かな……」 シロガネ山の麓に到着したものの、既に周りは真っ暗。 もう夜だ。 さすがに雪が降る山へ、こんな夜に登るのは危険すぎる。 となると、野宿をして一晩明かすのが妥当な所ではあるが、やはり寒い。 旅をすれば、野宿は基本になっていたがここまで寒いとさすがにヒビキとしてもやりたくはない。 どうしたものかと、周りを見渡すとかすかに灯りがある事に気づいた。 「……あっ!」 灯りの方へと道を進めれば、そこには見慣れた建物。 ポケモンセンターだ。 なんでこんな山奥に、と思わなくもないが今はそれがありがたい話だ。 バクフーンと共にポケモンセンターに駆け込むと、中は暖房がしっかりと聞いており冷え切っていた身体がじんわりとあったかくなっているのを感じ取れる。 ふぅ、と一息つくと 「こんなに時間にお客さんですか?」 「あっ、はい!」 「あら、貴方は……ヒビキ君かしら?」 「そうですけど……なんで?」 ポケモンセンターの職員らしき女性に声をかけられるのはいいが、まさか名前を知られているとは思わなかった。 チャンピオンになった時に全国放送され、そこそこ名前が知られるようになったものの、有名とは言いがたいヒビキである。 事実、街中を歩いていても声一つかけられた経験はまだない。 「ふふ、ゲートの職員さんから連絡があってね。 来るだろうって言われてたからすぐにね」 「ああ、なるほど」 「それにここは決まった人達しか使わないからすぐに分かるわ」 「へぇ……」 「疲れたでしょ?ポケモン達も休ませて、貴方も休みなさいな」 「あ、ありがとうございます!」 ポケモン達が入ったボールを預けると、慣れた様子でヒビキはポケモンセンターの奥へと足を進めた。 全国にあるポケモンセンターは地域によって違う点はあるが、内装はほぼ一緒である。 ジョウトとカントーのセンターには既に行きなれたものだ。 食堂や宿泊用の部屋の場所もしっかりと頭の中に入っている。 宿泊用の部屋を一室取ると、食事をする為に食堂へと道を進める事にした。 まぁ、誰もいないんだろうけど。 とヒビキは思う。 ここに来るまで実際、少ない職員さんにしか出会っていないから当然だ。 だから。 よく見れば彼女も食事中らしく、エリカの前のテーブルには食事が並んでいる。 エリカが一緒にどうですか?と言うものだから、ヒビキは頷いて定食を頼み、受け取るとすぐにエリカの目の前の席に座った。 何せエリカは美少女なのだ、一緒に食事と聞かれれば断る理由などなかった。 「エリカさんはどうしてここに?」 「ヒビキ君と同じ理由ですわ。 私はもう終わり、帰る途中なのですが」 「ああ、なるほど」 エリカもまた「最強のトレーナー」に挑戦しにきたのだろう。 しかし結果はどうだったのだろうか……? 「私の負けですわ。 やはり強かったです」 「……」 負けた、といってもエリカの表情は実に晴れやかであった。 ある意味、予想通りではあったがやはり「最強のトレーナー」は名だけのものではないらしい。 やる気を更に燃やしながらヒビキはふと気になった事があってので、聞いてみる事にする。 「あの、ワタルさんもなんですけエリカさんも【彼等】って言ってましたよね。 【最強のトレーナー】は一人じゃないんですか?」 「はい。 【最強のトレーナー】はある三人の事を言います」 なんと。 まさか三人とは思わなかった。 ならば三人で【最強のトレーナー】なのだろうか? 「いいえ違います。 彼等一人一人が【最強のトレーナー】なのです」 「一人一人がですか……?」 「はい。 彼等は敗北という文字を知りません。 私が知る限り、彼等が負けるのはお互いが戦った時ぐらいでしょう」 「……」 「ヒビキ君、貴方が挑もうとするのはそれぐらい強大な相手です、臆したならここで引き返すのをお勧めいたしますわ」 「いいえ、それを聞いてもっとやる気が出ました!」 「ふふ、いい返事ですわ」 闘志が萎える所か、更に燃え始めたヒビキを見て嬉しそうに微笑むエリカ。 「ならまずは頂上を目指してください。 そこにいけば三人のうち誰かがいる筈ですから」 彼等一人にでも勝てば最強の一員だと言う。 噂に聞いた通り、ここにいるポケモン達は強く中々手ごわかったが、事前に用意していた薬などもあってポケモン達は元気そのものだ。 そしてお昼をすぎた頃に頂上らしき場所に到着したのであった。 「凄い……」 ヒビキが頂上に到着した時には既に雪も止んでいた所か、雲一つない晴天だ。 ここからならジョウト地方がよく見える。 五分程、絶景を眺めた後、改めて回りを見渡す。 しかし、目的である「最強のトレーナー」の姿はない。 ワタルも言っていたが、毎日いる訳ではない為だろう。 「……いないかな」 「いや、いるよ」 残念だがいつもいる訳ではないというワタルの言葉を考えて、今日は諦めて帰ろうかと思った矢先に、突然声をかけられた。 リザードンは少し旋回した後、頂上へと足を降ろすと同時に背中から一人の人間が降り立つのが見えた。 赤い帽子に赤いジャケットを身にまとった少年だ。 まさか……。 「貴方が【最強のトレーナー】?」 「自分でそう名乗る気はないけど、そんな感じで呼ばれてるよ」 「……」 まさか自分と同い年ぐらいの人物とは思わなかった。 いや、待て。 ヒビキは記憶の中にある、ある事を思い出していた。 それは…… 「3年前、ロケット団を倒したと言われている伝説のトレーナー達の中に赤い帽子をかぶった少年がいたって聞きます。 ……貴方が?」 「ああ、うん。 俺一人で倒した訳じゃないんだけどね」 「じゃあ、貴方が……あのレッドさんですか」 「うん。 よろしく」 【最強のトレーナー】があの【伝説のトレーナー】と同一人物とは思わなかった。 いや、だからなのかもしれない。 しかし3年前にぱったり噂を聞かなくなったと思ったらまさかこんな所にいるとは思わなかった。 「よく言われるよ。 さて君は挑戦者って事でいいのかな?」 「はい!」 「それじゃあやろうか。 ルールはポケモンリーグと同じ。 手持ちは六体でいいかな?」 「はい!」 「いい返事だ。 じゃあやろうか!頼むよリザードン!」 「いけ!ギャラドス!」 レッドは後ろにいたリザードンを。 ヒビキは相性がいいギャラドスを。 勝つ!とヒビキは気合を入れなおすと、ギャラドスに指示を出し始めた。 ドラゴン達が己の力を高める為の舞だ。 この技は自分の力と素早さを強化する技の一つだ。 だが、とヒビキは思う。 ギャラドスから放たれる水の波は的確にリザードンに襲い掛かっている。 ほのおポケモンの弱点であるみず技だ。 運が良ければ一撃で倒せるだろうし、一撃で倒せなくてもかなりのダメージを与えられるだろう。 事実、ギャラドスから放たれた水の波はリザードンを飲み込み、かなり怯ませた様子だ。 ここでヒビキならリザードンを戻し入れ替えるだろう。 そもそもほのおポケモンでみずポケモンと勝負する事が間違いなのだから。 しかし。 「入れ替えないんですか?」 「うん。 今の一発はそれなりだけど……俺のリザードンを倒すには程遠いかな」 レッドの言葉にあわせてリザードンがその尻尾の炎が強く燃え盛る。 その言葉を肯定しているかのようだ。 「それに」 「それに?」 レッドが顔隠すように帽子の鍔を指で掴む。 「今の君が相手ならごり押しでも十分行けると思ったからね」 「なっ!?」 なんという侮辱的な言葉。 新人とは言え現チャンピオンであるヒビキに対してこれである。 これには温厚であるヒビキにも怒りの火がついた。 絶対に倒すと決意を固める。 ヒビキの意志を感じ取ったのかギャラドスもまた自分がたいした脅威じゃないと判断された事を理解したのだろう。 上空に佇むリザードンに怒りの咆哮を上げる。 だがリザードンは指を立てて挑発してくる始末だ。 「行くぞギャラドス!はかいこうせんだ!」 上空に上がったリザードンの意志は理解していた。 ギャラドスの使ったなみのりは巨大な水波を起こす技だ。 どうしても攻撃範囲は地面付近に限定されてしまい、空の上の敵に対してはそれ程、有効ではない。 己の弱点である水技を封じる為に空を飛んだのだと判断したのだ。 しかしギャラドスはその代名詞とも言うべき技がある。 はかいこうせん。 かつて街一つを焼き尽くしたと言われる攻撃技だ。 これの直撃を受ければみず技ではないとは言え、リザードンを倒せる筈だ。 そうヒビキもギャラドス自身も判断したのだ。 「え?」 ヒビキが見たのはギャラドスがリザードンに殴り倒される所であった。 ギャラドスはヒビキの指示通りに上空に佇むリザードンめがけてはかいこうせんを放とうとした。 だが次の瞬間、ギャラドスの視界からリザードンが消えたのだ。 そして次の瞬間にはギャラドスの腹にリザードンの拳が突き刺さっていたのだ。 しかもただの拳ではない。 その拳には雷が纏われていたのだ。 かみなりパンチ。 電気を拳に発生させて、そのまま殴って攻撃する技だ。 しかし基本的にでんきポケモンが使ってくる技であり、まさかほのおポケモンであるリザードンが使うとは思ってもいなかったのだ。 そしてそれ以上に驚いたのはその速さだ。 確かにリザードンが最初に使ったりゅうのまいはその力と速さを強化する変化技。 しかしそれを加味したとしても速すぎた。 (一体、どれだけ速いんだ……!?) そして合点が言った。 みずとひこうの複合タイプであるギャラドスはでんき技に対して圧倒的に弱い。 だからその弱点をつけるかみなりパンチを覚えている事とあの速さが先程の自信に繋がっていたのだ。 「ギャラドス、ごめん」 ヒビキは倒れ敗北したギャラドスをボールへと戻すと、その視線をレッドとリザードンへと向ける。 ワタルが言っていた通り、彼が【最強のトレーナー】かは分からない。 だがその実力は本物だ。 油断や慢心など出来る筈もなかった。 (だけど次は何を出す?) 先程の速さを見た感じでは速さであのリザードンに勝てるポケモンは一匹いる。 だがそのポケモンであのリザードンを一撃で倒せるかどうかは分からない。 そしてリザードンは攻撃力も上昇させている。 倒せなかった場合、防御力が低いあいつでは返り討ちにある可能性が高い。 ならば……。 「……行くよ!デンリュウ!」 ヒビキが選択したのは受ける事であった。 デンリュウはでんきポケモンであるが、ピカチュウやマルマイン達とは違い足は決して速くない。 だがその分、耐久力に優れたポケモンでもある。 (これならかみなりパンチの威力は半減するし、かえんほうしゃやエアスラッシュぐらいなら耐えられる!) かみなりパンチの威力には驚いたが、しかしあれはあくまでダメージが4倍になるギャラドスだからこその威力。 そしてワタルのリザードンも使っていた技もデンリュウならば耐えられると判断したヒビキ。 速さで負けたとしても一撃さえ耐えれば攻撃した隙を狙って10まんボルトを叩き込めば勝てる。 そう確信したのだ。 「デンリュウ!10まんボルト!」 「リザードン、じしんだ!!」 「なっ!?」 だけどその想いも一瞬で粉砕される。 急降下したリザードンが地面にその両足を叩きつけると同時に地震がデンリュウに襲い掛かったのだ。 じめん技であるじしんが来るとは予想していなかったヒビキとデンリュウは少しでも逃れようとするも、圧倒的速さと力で放たれたじしんは逃げる暇すら与えない。 直撃した一撃はデンリュウの高い耐久力すら上回る程であった。 「で、デンリュウ……!?」 倒れ伏すデンリュウ。 それを見下ろすリザードン。 全てにおいてヒビキの予想を上回っていった。 無言のままデンリュウをボールへと戻す。 だがヒビキの闘志はまだ折れていない。 ヒビキの思考はいかにしてあのリザードンを倒すかどうかを考えていた。 リザードンが今まで使ってきたのは、りゅうのまい、じしん、かみなりパンチ。 所謂、物理攻撃技に分類されるものだ。 ならば、それに対抗出来るのは。 「ネール!行くぞ!」 ヒビキが繰り出したのは超大型、てつへびポケモン、ハガネールだ。 このハガネールはかつて、アサギシティのジムリーダー、ミカンと交換したポケモンである。 確かにハガネールはがねタイプでありほのお技に弱い。 だが物理攻撃に対しては無類の防御力を持っているのだ。 デンリュウが倒された今、あの速さと攻撃力に対抗出来るのはこのハガネールしかいない。 「……リザードン!」 「ネール!」 レッドはこれでもポケモンを入れ替えない。 最初に言った通り、入れ替えをする気はないようだ。 ならば小細工不要真っ向勝負だ。 「リザードン、フレアドライブ!」 「ネール!すてみタックル!」 炎を纏ったリザードン。 その巨体に似合わぬ速度で突撃するハガネール。 両者がぶつかりあった瞬間、世界が弾け飛んだ。 衝撃で雪や石が吹き飛んでいく。 全ての衝撃が収まり、2人の視線が明けるとそこに残っていたのは……。 「ネール!」 ヒビキのハガネールであった。 逆にレッドのリザードンは力尽きたように倒れ伏している。 「よくやったリザードン」 レッドがリザードンを手持ちに戻す傍ら、ヒビキもまたハガネールをボールに戻そうとしていた。 勝つには勝った。 だがその代償は大きすぎた。 弱点であるほのお技を受けただけではなく、リスクが高いすてみタックルを放ったのだ。 もうハガネールに戦闘を続けられるだけの力はなかった。 「ありがとう、ネール」 大事にハガネールが戻ったボールを握り締めると、再びレッドへと向き直る。 【最強のトレーナー】と言われる人物のポケモンを1体倒した。 だが逆にヒビキは3体のポケモンを失っていた。 ここまでくればヒビキとて理解している。 自分と相手の圧倒的な力の差。 だが諦めたりはしない。 最後の最後まで喰らい尽く。 ヒビキの目からはまだ光は失われてなどいなかった。 「……行きます!ヘラクロス!」 「カビゴン!」 同時に出されたポケモンを見て、思わずガッツポーズをとるヒビキ。 ノーマルタイプであるカビゴンに対して、ヒビキの出したヘラクロスは幾つか有利な技を所有している。 まともに当てる事さえ出来れば勝つ事は可能だ。 そしてカビゴンは超重量型。 そのスピードは遅い。 「行け、ヘラクロス!インファイトだ!」 「カビゴン!」 ヒビキの指示でヘラクロスが一気にカビゴンの懐へと飛び込んで行く。 超至近距離はお互いにダメージを与えやすい。 インファイトは文字通り諸刃の剣なのだ。 だがヒビキの目論見どおり、カビゴンの腕を掻い潜り懐へと飛び込むとヘラクロスは拳によるラッシュをかけた。 かくとうわざであるインファイトはノーマルタイプであるカビゴンにはよく効く一撃だ。 耐久力が高いカビゴンと言えどこの至近距離から放たれたインファイトを受ければただではすまない。 だが相手のカビゴンはヒビキの想定以上の耐久力を持っていたらしい。 ヘラクロスの攻撃が止んだ、ほんの一瞬をついて反撃してきたのだ。 「ヘラクロス!!」 カビゴンの右ストレートを直撃してしまったヘラクロスが一気に吹き飛ばされる。 インファイトを使えば、その後のダメージが増加してしまう為、今の一撃は相当痛いに違いない。 だがヘラクロスは起き上がると、大丈夫とヒビキに視線を送る。 そんなヘラクロスの様子を見ながら、ピンピンした様子のカビゴンを見て冷や汗を流してしまうヒビキ。 分かっていた事だが、全てが想定を上回る。 弱点を突いたというのにあのカビゴンの耐久力は一体どれ程、あるというのだ。 「だけど効いていない訳じゃない!行くぞヘラクロス!もう一回インファイトだ!!」 格上を倒すなら前に進むしかない。 ヒビキの意識とヘラクロスの意識が一体化となり、再びその虫羽を羽ばたかせ再びカビゴンへと飛び込んで、再びその拳をカビゴンへと叩きつける。 だがその様子を見てヒビキが思わず目を見開いてしまう。 「へ、ヘラクロス!?」 確かに再びヘラクロスの一撃はカビゴンに直撃した。 だがその拳の勢いは先程とは違いあまりにも弱弱しい。 一体何が、と思った瞬間、再びカビゴンの拳がヘラクロスを直撃。 今度こそ戦闘不能へと落ちてしまった。 ボールへと戻そうとヘラクロスに近づいて、ようやくヒビキはその真相を理解した。 「や、やけど……!そうか、だから!」 やけどをしたポケモンは物理攻撃能力が低下してしまう。 2回目の攻撃があまりにも弱かったのはそれが原因という事か。 そしてやけどを負った原因は一つしかない。 「ほのおのパンチ……ですか?」 「ああ」 カビゴンの拳から炎が燃え上がっているの見てなるほど、と頷く。 確かにむしタイプであるヘラクロスにほのお技は天敵だ。 そして不幸な事に最初の一発でやけどを負ってしまい、二度目の攻撃に失敗してしまったという事か。 これでヒビキの手持ちは残り二体。 「行くぞ……ムクホーク!!」 ボールから飛び出す様子に最高速度で大空を飛翔する。 スピードはヒビキの手持ちの中でも最速。 そのスピードは確実にカビゴンを翻弄している。 だがカビゴンが慌てる事なく、じっと構えを取る姿を見て攻め手が減ってしまった事に気づく。 ムクホークの技の大半は相手の懐に飛び込む攻撃が大半。 どうしても攻撃するにはカビゴンに近づくしかない。 だが先程のインファイトと同じく懐に飛び込めば、攻撃される可能性が高くなる。 ああやってじっと構えているのはこちらが飛び込んでくるのを待っている為だろう。 しかしヒビキはムクホークに視線を向けると同時に、ムクホークのスピードが跳ね上がる。 「こうそくいどうか!」 己の速さを上げる変化技。 先程のリザードン以上のスピードを出しながら、カビゴンの視線を翻弄していく。 だがカビゴンは動じない。 不動とばかりにどっしりと構えを取っている。 (これぐらいじゃ翻弄されないか……!) 少しでも隙が出来ればいいと思っていたのだが、やはりこれぐらいでは動じてくれないらしい。 だが、速さが上がった今なら先程とは違った行動がとれる。 「ムクホーク!ふきとばしだ!」 「チッ!」 強大な風がカビゴンに襲い掛かる。 崩れないのならば崩せばいい。 事実、先程まで不動の体勢を取っていた筈のカビゴンは風にあおられ、わずかだがその構えに隙が出来ていた。 「でんこうせっかだ!」 「迎撃しろ!」 こうそくいどうにあわせて超速攻の技、ムクホークでんこうせっかが放たれる。 その一撃は迎撃しようとするカビゴンの腕を掻い潜り、その腹へと嘴が突き刺さる。 だがこの程度で落ちる相手ではない。 直撃した次の瞬間には、ムクホークはその場から離脱をしていた。 「ダメージは少ないけど……!」 ムクホークが何度もカビゴンの攻撃を避け、次々にでんこうせっかを直撃させていく。 どうやらカビゴンには遠距離攻撃などは保有していないようだ。 これを繰り返せば倒せる、そうヒビキが判断した次の瞬間。 「受け止められたっ!?」 先程までいいようにやられていたカビゴンが遂にムクホークを捕らえたのだ。 防御体勢でしっかりとムクホークの体を掴み取っていた。 「しまった!まもるか!」 防御技、まもる。 相手の攻撃を受け止める事に特化したこの技でムクホークのでんこうせっかを防いだのだ。 そしてその予想外の展開にヒビキもムクホークも一瞬の隙が生まれてしまう。 「カビゴン、おんがえしだ!」 力の限り、捕まえたムクホークを地面にたたきつけるとその巨体を生かしてのしかかるように攻撃するカビゴン。 カビゴンがどいた先には倒れ伏すムクホークのみ。 たった一瞬の隙で逆転されてしまった。 「ありがとう」 「さて、君の手持ちは残り一体かな」 そうだ。 残り一体しか残っていない。 これにすべてがかかっている。 だけどこの最後の手持ちがヒビキの最大の相棒だ。 「行くよ!バクフーン!」 かざんポケモン、バクフーン。 ヒビキがかつて、旅立った時に受け取ったヒノアラシが進化した姿だ。 もっとも付き合いが長く、もっとも信頼している自分の相棒。 そしてもう後先など考える必要はない。 放つのはバクフーンが使える最大にして最強の必殺技だ。 「行きます!バクフーン!!ブラストバーン!!!」 「迎え撃て!カビゴン!おんがえし!!」 灼熱の閃光。 そして轟音。 決着がついたのだ。 唯一の慰め所は、ほぼ相打ちにはもっていってカビゴンは倒せた事ぐらいだろうか。 しかしこちらは六体全てが戦闘不能。 あちらは二体しか倒せず、三体目は目にかかる事すら出来なかった。 だけど。 楽しかった。 そして目標が出来た。 こんなにも厚い壁はそうはない。 傷ついたポケモン達をボールに戻すと、ヒビキは力強くレッドの姿を見つめた。 この人が「最強のポケモントレーナー」と言われる事がよく分かった気がした。 ワタルやエリカもまたこの強さにぶつかって、負けたのだろう。 ならば超えたい。 超えてやりたい。 勝ちたい!そんな事ばかりがヒビキの脳内を占めていた。 「また来ます!」 「……」 「何度でも来ます。 そしていつか越えてみせます!」 「……待ってる。 追いついてこい!」 「はい!」 それだけ言うとヒビキは下山すべく駆け下りていった。 まずはそうだ。 あいつとコトネに連絡をしよう。 そして一緒にポケモン達を一から鍛えなおすのだ。 あっちも三人いるらしいのだ。 こっちも三人で対抗したって問題ない。 ヒビキはそんな事を思いながら、全力で走っていくのであった。 もうそんな時期か』 「だからお前等も一度戻って来いよ。 っていうか二人とも今何処?」 『俺様はホウエン地方だ。 ブルーは?』 『ふふーん、私はなんとイッシュ地方に来ております!』 「なん……だと……」 『なん……だと……』 『いいでしょー!』 「とりあえずメラルバとモノズは頼んだ」 『同意』 『OK、把握したわ』.

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