へ その 上 押す と 痛い。 おへその少し上が痛いのですが…

おへその周りが痛い!気をつけたい5つの原因とは?

へ その 上 押す と 痛い

歯茎や歯の付け根を押すと痛いときに考えられる原因 1-1 以前治療した歯の根が再感染している 押すと痛い歯が、以前虫歯治療のために神経を抜いた歯だった場合「治療の際に細菌を除去しきれなかった」などの原因で再感染し、炎症を起こしていることが考えられます。 被せ物が劣化して隙間ができ、細菌が侵入することもあります。 神経を抜いた歯は痛みを感じにくいため、自覚症状が出る頃には、感染がかなり進行していることがあります。 1-2 歯根膜(しこんまく)が細菌に感染している 歯の根の周りには歯根膜という組織があります。 歯根膜は、ものを噛んだときの硬さや、おせんべいのバリっという感触を捉えたりします。 髪の毛一本すら感じ取ると言われているほど、非常に繊細で敏感な組織です。 歯根膜が細菌に感染すると、噛んだときや押したときに痛いと感じたり、何もしなくても強い痛みを感じたりすることもあります。 歯根膜の感染がさらに進むと、顎の骨にも炎症が広がります。 歯茎の中に膿が溜まって腫れたり、一日中ズキズキと痛んだり、あるいは歯がグラグラ揺れるようになったりします。 歯根膜の炎症を「歯根膜炎」さらに進んだ状態を「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」と言います。 1-3 外力による歯根膜の炎症 細菌による感染以外でも、次のようなことがきっかけで歯根膜が炎症を起こすことがあります。 歯根膜炎を招く恐れがある外力の例 ・外傷などで強く歯を打った ・固いものを必要以上に強い力で噛みしめた ・瓶の蓋を歯で開けるような無理なことをした ・無意識で奥歯で強く喰いしばった 打ち身で痛いのと同じ理屈です。 症状としては歯茎や歯を押すと痛いのはもちろん、歯が浮いた感じがしたり、噛むと痛いので強く噛めません。 噛み合わせを調整するなど、しばらくその部分で強く噛まないように安静にしていると収まることがほとんどです。 しかし、ときに歯の神経が充血を起こし、最悪のケースとして神経を抜かないといけなくなることもあります。 1-4 歯の根が割れている 以前の治療で歯の神経を抜いているような場合は特に、歯の強度が劣化していて、普通に噛み合わせていても、知らないうちに歯の根が割れていることがあります。 神経を抜いていない歯では頻度は少ないですが、あまりに噛む力が強いと割れることがあります。 歯の根の割れ方にもよりますが、やはり最悪は抜歯のケースになってしまいます。 1-5歯根嚢胞ができている 歯の根の先から顎の骨に炎症が広がると、根の先の部分に袋状の病巣が出来ることがあります。 これを「歯根嚢胞」と呼んでいます。 少し時間をかけた慢性の経過をたどることがほとんどのため、小さいうちは自覚症状もほとんどありません。 嚢胞の中には、透明に近い浸出液がたまっています。 大きくなって感染を起こすと膿がたまってきて、急性発作を起こすと歯茎が腫れたり、押すと痛かったり、歯が浮いた感じや噛むと痛くなったりします。 袋から出てくる膿の出口が、歯茎に吹き出物のような小さな膨らみで現れることもあります。 膿なので強い口臭の原因にもなります。 このような症状があれば、早めに歯医者さんを受診した方が良いでしょう。 根管とは、歯の根の中にある、血管や神経が通る管です。 神経を取り除いたあと、根管内の細菌に感染している部分をきれいに掃除・洗浄・消毒し、薬剤を隙間なく詰めて被せ物をします。 2-2 再根管治療(感染根管治療) 過去に根管治療した歯が再感染している場合「再根管治療(感染根管治療)」をおこないます。 治療の流れは根管治療とほぼ一緒です。 ただし、既存の被せ物や詰め物などを除去しなければならない点、根管治療を受けたときより症状が進行している点など、根管治療よりも処置が難しくなることが多く、患者さんの負担も大きくなります。 2-3 歯根端切除術 歯の根に人工の歯をかぶせるためのしっかりとした芯が入っている場合、それを撤去するのが極めて難しいです。 また、歯に既にセラミックなどの高額な被せ物が入っている場合や、ブリッジなどで何本かの歯が連結されていてそのうちの一本の歯だけを外して治療出来ない(または患者さんが望まない)場合があります。 あるいは、再根管治療では十分な改善が見込めないほど病巣が進行していたりすることもあります。 その場合には、病巣のある歯の根の先端付近に相当する歯茎を切開して、直接外科的に病巣を搔把・摘出する「歯根端切除術」と言う治療法もあります。 その際には、感染している病巣に含まれる根の先端の一部を切除し、根管には薬などを詰めて封鎖します。 その後、歯茎は縫合して閉鎖します。 2-4 抜歯 上記いずれの方法でも治療が困難であると判断された場合、抜歯となることもあります。 関連記事 3. 早めに歯医者さんを受診した方が良い理由 3-1 悪化するほど治療期間・通院回数・治療費など負担が増える ごく初期の「CO」と呼ばれる虫歯であれば、たった1回の治療、それも痛みをともなわない治療で済むことがほとんどです。 保険診療で済むため費用もほとんどかかりません。 虫歯が進行すればするほど、処置が大がかりになり、治療期間や通院回数といった負担が大きくなります。 歯の根まで進行し、歯根端切除術など外科的な処置が必要になれば身体的負担が増えます。 歯を失い、それを補うために人工歯を作るとなれば、治療費も膨れ上がってしまいます。 3-2 自然治癒せず細菌が全身に広がってしまう恐れがある 痛みを和らげるためだけでなく、早めに歯医者さんに行くべき理由がほかにもあります。 細菌が、歯の根の先から血管内に侵入して全身を駆け巡ると、心筋梗塞や脳梗塞といった全身疾患を招くリスクが高まることも指摘されています 歯の病気は、歯だけに留まらないということを覚えておきましょう。 まとめ 歯や歯茎、歯の付け根などを「押すと痛い」ときの原因の多くは、歯の根にあります。 歯の根の病気は、そのまま放置しても自然治癒が期待できません。 「痛みが治まった」 「強い自覚症状が出なくなった」 という場合も、症状は進行しています。 放置すれば細菌感染がどんどん広がってしまうため、できるだけ早く、歯医者さんで歯の根の中を診てもらいましょう。

次の

へそから左ななめ上4~5cmくらいのところの痛み

へ その 上 押す と 痛い

実は危険なおへその痛み 皆さんの中にも、おへその痛みに襲われた経験のある方がいるかもしれません。 あのズキズキとした痛み、辛いですよね。 ですが、おへそという普段からほとんど意味をなさない場所の痛みを、私たちはついつい無視してしまいがちです。 おへそなら大丈夫でしょ へその痛みで病院とかかっこ悪いし・・・ お腹じゃなくておへそならそのうち治りそう こういった、 何の根拠もない思い込みや偏見でついつい病院への受診を先延ばしにしてしまっている方、意外と多いんです。 ですが気を付けてください。 おへその痛み、実はかなり危険です 痛みは、たとえ小さい痛みでも体の発している危険信号です。 どんな場所に襲ってきても決して甘く見てはいけません。 あなたのおへその痛みは、ひょっとしたら命を脅かす危険な病気の存在を伝えているのかもしれません・・・ おへその痛みの原因は病気だった!! おへそやその周りを襲う痛みの原因は、多くの場合実は病気なんです。 まさか自分は・・・ などと思ってはいけません。 誰であれ平等に、病気になる可能性は存在しているのです。 ここからは、 おへそとおへそ周り二つの場所の痛みを引き起こしている原因や病気を見ていきます。 普段気にしない場所だからこそ、異変があったら何よりも気を使ってあげるべきなのかもしれません。 臍石 まず一番に疑うのは、 臍石(さいせき)です。 おへその中に大きく黒く、それでいて硬い塊があればそちらがあなたのおへその痛みの原因となっています。 漢字だけ見ると見たこともない恐ろしい病気に思えるかもしれませんが、ようするに・・・ へそのゴマ です。 普段から私たちが目にしているものなのでいたずらに怖がる必要はありません。 ですが、 臍石になってしまったへそのゴマはかなり厄介です。 もともとは皮脂や垢といった汚れだったものがへそのゴマとなり、それが積み重なっていくことで生まれる臍石。 長い年月がかかっているだけに、力ずくでとるのはかなり難しいです。 場合によっては皮膚と癒着してしまっていることも考えられるこの臍石。 無理やりとってしまうとおへその周りの皮膚が取れてしまったり、おへそ周りの神経に刺激を与えすぎて痛みが走ってしまうことも・・・ 絶対に無理やり取ろうとしないでください。 というよりも、 下手に引っ張ってしまうと中途半端にちぎれてしまい、ますます皮膚の奥深くまで入り込んでしまいかねません。 そうすると、取り出すのがかなり手間になってしまいますし、場合によっては開腹手術に踏み切ることにもなります。 餅は餅屋です。 臍石を見つけたら自分で取ろうとはせず、病院を受診してみてもらいましょう。 ちなみに 受診するのは皮膚科になります。 なお、臍石は初期のへそのゴマに近い状態時に限り、自分でとることも可能です。 オリーブオイルなどを用いて取るので、興味のある方は下の記事を参考にしてみてください。 この場合は、食事といっても栄養の偏りなどではなく、 食あたりを指します。 重度の食あたり、いわゆる食中毒のレベルになるとおう吐や激しい腹痛、更には下痢などによりわかるのですが、軽度のものですとそこまではっきりとした症状が出ない場合があります。 おへそのチクチクするような痛みにプラスして• お腹が少し緩い• なぜかあまり食欲がない などの症状がみられる場合には軽度の食あたりによる痛みと考え、自分が最近食べたものに原因がないか疑ってみてください。 ストレス ストレスもおへその痛みを引き起こす原因の一つです。 周囲からの激しいストレスが胃腸に影響を与えることにより、下痢などを起こすことがあります。 おへそはすぐ下にたくさんの神経が密集しているため、このようなお腹の不調による影響をもろに受けてしまうのです。 大事なプレゼン• プロポーズ前• 試合直前 こんな時に突然感じるおへそやその周囲の痛みは、すべてストレスが原因の可能性が高いです。 便秘 便秘によるおへその痛みは多くの方が経験しているかもしれません。 一見関係のなさそうな便秘が痛みを引き起こすには、当然理由があります。 便秘になった場合、 お腹の中には排出されない便やガス、その他老廃物がどんどんたまっていってしまいます。 そうなると、 積もり積もった老廃物は、腸に張り巡らされた神経や血管を圧迫することになります。 このとき圧迫されるのが、ちょうどおへそのあたりのため、おへその内側に痛みを感じてしまうのです。 便秘改善には• 食物繊維を摂取るなど食生活の改善• 適度な運動• マッサージ などが有効です。 ぜひ試してみてください。 腸閉塞 腸閉塞とは、文字通り 腸が閉じてふさがってしまう病気です。 食べたものや場合によっては腫瘍のせいで腸に詰まってしまい、激しい痛みが襲ってきます。 症状としては• 吐き気• 激しい腹痛• 腹部の膨張 です。 また、症状が強くなったり弱くなったりを繰り返すのもこの病気の大きな特徴の一つです。 おへそのすぐ裏側には腸があります。 そのため、腸閉塞による激しい痛みをおへその痛みだと勘違いしてしまうこともあるようです。 腸閉塞の場合、原因が食べモノならば病院にて吸引を行ってもらいすぐに解決します。 ですが、 腫瘍の場合には手術にて取り除かなければなりません。 発見が早ければ早いほど、腫瘍の除去は簡単になり、体への負担も少なくなります。 食事をしていないにもかかわらず強弱を繰り返す激しい痛みに襲われ、さらにおう吐がある場合は腫瘍による腸閉塞を疑ってみましょう。 大腸炎 同じく腸の病気で、大腸炎によるおへそやその周りへの痛みが発生する場合もあります。 腹部への鈍痛• 下腹部の膨満感 これらはすべて大腸炎による症状です。 大腸炎はウイルス性のものもあれば、大腸の炎症・潰瘍によるもの、更には原因不明の物まで存在する恐ろしい病気です。 大腸炎を見つけるポイントは 下血と血便 です。 これが続くようならば一度大腸炎を疑ってください。 そしてすぐに病院を受診してみましょう。 盲腸 おへそからみぞおちにかけて突然痛みが走った時には盲腸=虫垂炎を疑いましょう。 その名の通り盲腸の一部である虫垂という部分が炎症を起こした状態で、症状としては• おへそ~みぞおちにかけての広範囲の痛み• 吐き気や嘔吐• 発熱 があります。 盲腸の場合には、痛みがズキン! では終わらず ズキンズキン!! ズキンズキン!! とずっと続くそうです。 このような場合にはまず最初に盲腸を疑ってみましょう。 ある程度以上年配の方ですと、『盲腸』と聞くとついつい手術を思い浮かべるのではないでしょうか? ですが、 医療技術は常に進歩しています。 なんと、 現在では手術により体を傷つけることなく服薬治療にて完治することが可能なのです。 仕事が忙しく、手術で時間が取られるのが嫌 という理由で盲腸とわかっていながら我慢している方が時折いるそうです。 しかし、そんな心配はもういりません。 少しでも早く受診して、薬を飲んで健康な体を取り戻してくださいね。 おへその洗いすぎ 最初に臍石は汚れや垢が積み重なってできたもの、と紹介しました。 これを嫌がって 毎日きれいにして予防しなきゃ!! と考える方がいます。 しかし、これもやり方を誤ってしまうとおへその痛みを引き起こしてしまうのです。 おへそはとても傷付きやすい部分です。 きれいに洗うのはいいのですが、過度に力を込めてこすった場合簡単に出血してしまうことも・・・ さらに、 へその洗いすぎ・いじりすぎでおへそが炎症を起こしてしまうことも実は少なくないんです。 そもそも、毎日ごしごしと洗わなくてもへその汚れは落とすことが可能です。 洗い方は、 泡をつけて優しくなでる程度で十分です。 おへその下には、たくさんの神経が密集しており、おへそ自体はとてもデリケートです。 優しくそっと手入れしていきましょう。 痛みを甘く見ない いかがだったでしょうか? 今回は 私たちを襲うおへそやその周りの痛みを生じさせている原因・病気8つについて解説していきました。 見てもらった通り、おへその痛みにはたくさんの原因が考えられるのです。 その中には、腸閉塞や大腸炎といった危険な病気が潜んでいることもあります。 こうした病気は、 早期発見・早期治療さえできれば比較的早く完治することも可能です。 ですがその反対に、 痛みを無視して病院に行かなければ症状は悪化、どんどん重症化していきます。 場合によっては、回復まで長期の期間を要したり、何らかの後遺症を負ってしまうことも十分に考えられます。 おへその痛みは、そういった病気の重症化を防ぐために発している私たちの体のSOS信号です。 しっかりと受け止め、体のことを第一に考えた行動をとるように心がけましょう。 また、臍石やおへそのいじりすぎによる炎症の場合には ある程度見た目で痛みの原因がわかる場合もあります。 そのため、病院へ行くのが面倒だと感じる方はまず最初に鏡で自分のおへそを見てみましょう。 そうして異常があれば病院へ行くことをお勧めします。 外見で異常があればすぐに受診。 見た目は変わっていなくても、おへその中から痛みが来る場合は何らかの病気の可能性が高くなりますので、その場合も受診を検討してもらえたらと思います。 自分のおへその痛みはどこから来ているのか、いったい何が原因なのか・・・ しっかりと自己分析してお医者さんと一緒に治療に向けて動いていくことが重要です。 生まれた後からはほとんど用をなさないおへそですが、人間は皆等しくおへそから出ていたへその緒のおかげで今も元気に生きているのです。 いらないもの、などと考えず大事に扱ってくださいね。

次の

おへそとその周りが痛い!?病気を含む原因8つを徹底紹介! | 高齢者のための役立ち情報ブログ〜3歩進んで2歩下がる〜

へ その 上 押す と 痛い

詳しいプロフィールは この記事をお読みいただけば肩鎖関節のトラブルについては、基本網羅できます! 肩鎖関節(けんさかんせつ)という部分を押すと痛い ここまでわかっている人はかなり上級者ですが、多くの人は 肩の上の方を押すと痛いなとか、鎖骨の先っぽが痛いなとか、鎖骨のくぼみを押すと痛いとか、 そういった認識になると思います。 この肩鎖関節を押すと痛い、すなわち肩鎖関節に圧痛があるという状態のときに 肩鎖関節に何が起こっているのか? 痛みの原因というものについて、基本から解説し、 そして、それぞれの原因に対して、どのような治療、対処法があるのか? ということまで徹底解説します。 こんにちは、肩を専門とする整形外科医の歌島です。 本日も記事をお読みいただき誠にありがとうございます。 それではいきましょう。 肩鎖関節(けんさかんせつ)とは鎖骨のくぼみ? まず肩鎖関節とは?という基本中の基本ですが、その名の通り、 肩と鎖骨の関節・・・もっと正確に言うと、 肩甲骨の肩峰(けんぽう)という部位と鎖骨の外側の端っこからなる関節です。 そんなところに関節なんてあるの!?と、あまり関節として認識されたことはないかもしれませんね。 ご自身の鎖骨を真ん中くらいから外側になでるように触っていくと、少し盛り上がって、またすぐ凹んで(これはわかりにくいかも)・・・でも、骨は触る。 という部位があると思います。 そ の盛り上がったところが 鎖骨の端っこ(鎖骨遠位端)で、くぼんだところが 肩鎖関節そのもので、またその外側に骨が触れる部分は 肩甲骨の肩峰の上面です。 ですから、鎖骨の先っぽが痛いとか、鎖骨のくぼみが痛いとか、肩の上が痛い、というのが肩鎖関節の痛みを表している可能性は十分にあるということですね。 押すと痛い=圧痛 が表すもの また、押すと痛い、つまり、圧痛があるということが表すものを解説します。 シンプルに圧痛があるということは、 そこに炎症があると捉えていいと思います。 炎症というのは様々な原因で起こりますが、 身体の治そうとする生体反応の1つです。 例えば、肩鎖関節を捻挫してしまった、など外傷後の炎症だったり、 肩鎖関節の軟骨がすり減ってしまった変形性肩鎖関節症の結果として起こる炎症だったり、 ベンチプレスなどの負担が強いトレーニングやスポーツなどのオーバーユースで起こる炎症だったり、 というように原因は様々ですが、 肩鎖関節に圧痛があるということは、すなわち、 肩鎖関節炎があると考えていいと思います。 肩鎖関節炎の原因と症状 肩鎖関節という部位についておさらいしていただきましたが、この肩鎖関節に炎症が起こってしまう状態が 肩鎖関節炎です。 この肩鎖関節炎が起こってしまう原因というのは大きく分けて3種類あると考えてください。 外傷・ケガ• 繰り返しの負荷・オーバーユース• 加齢性の変化・軟骨のすり減り :変形性肩鎖関節症 この3つが原因になり得るわけです。 大抵の関節の炎症はみなこの3つ のどれかに当てはまることが多いです。 外傷・ケガによる肩鎖関節炎 これは転倒して肩から床、地面に打ち付けてしまったケースなどに多いです。 これが重症になると鎖骨遠位端骨折や肩鎖関節脱臼という状態になりますが、そこに至らなくても肩鎖関節の炎症の原因になるというわけですね。 ちなみに鎖骨遠位端骨折、肩鎖関節脱臼についてはこちらもご参照ください。 繰り返しの負荷・オーバーユースによる肩鎖関節炎 使いすぎによる障害をオーバーユースシンドロームと呼びますが、肩鎖関節炎になるオーバーユースというと、 肩関節を酷使するスポーツによるものがあります。 例えば、柔道やラグビー、アメリカンフットボールなど コンタクトもするし、投げる動作もあるというようなスポーツや、 肩鎖関節炎の症状 肩鎖関節炎の典型的な症状を2つ紹介します。 これを知らないと、なんとなくい 「肩が痛い」というものの1つに括られて、肩に注射されたり、肩のリハビリをしながら経過を見たりと、ピンぼけの治療になってしまいがちです。 肩鎖関節の圧痛 ひとつめが今回のテーマである 肩鎖関節を押せば痛いということです。 これも炎症の度合いによって、圧痛がわかりにくいこともあります。 ポイントは肩鎖関節を正確に押せることは大前提ですが、さらに 肩鎖関節の前から上から、後からと、ある程度幅広い肩鎖関節における圧痛をていねいに探ることです。 水平内転での肩鎖関節の痛み また 手で胸の前を横切って、逆の肩の後を触れるようにする動きを 水平内転と言いますが、この 水平内転で肩鎖関節の圧が高まることで痛みが増すことが多いです。 肩鎖関節炎の治し方:リハビリ さきほどのストレッチもリハビリテーションの一環として行うものですが、さらに理学療法士や作業療法士がついて、病院などで行う場合にはより専門的に徒手的に肩甲骨の動きの誘導をしたり、リラクセーション目的にマッサージを加えたりしながら行っていきます。 また、 肩鎖関節に負担がかかる姿勢として、猫背気味の人がいます。 肩鎖関節は肩の 水平内転で圧力が高まり痛みが出ますが、 猫背の人はベースで肩甲骨が前に出ているので、常に多少なりとも圧が高まっていると考えています。 そこで肩甲骨を背骨側に寄せる筋肉のトレーニングを行うということもオススメです。 これは特にインナーマッスルを意識して行うと良くて、 この場合のインナーマッスルは菱形筋(りょうけいきん)という筋肉です。 菱形筋のトレーニング 軟骨がすり減り、一部骨が肥大、一部びらん(溶ける)状態 画像引用元:肩関節外科の要点と盲点 (整形外科Knack & Pitfalls)第1版 文光堂 ただ、どの状態においても行われる手術は 鎖骨遠位端切除術という、鎖骨の先端を削り取ってしまう手術です。 鎖骨や関節円板を取ってしまって大丈夫? 通常、関節の炎症や軟骨のすり減りが強いときに行われるのは人工関節手術なのですが、肩鎖関節には人工関節はありません。 それは技術的な問題もありますが、メリットがほとんどないからです。 逆に膝なんかは人工関節がなかったらどうしようもありません。 膝の一部の脛骨を削り取ったら歩けなくなっちゃいますからね。 でも、鎖骨の先端を削ってしまって、肩鎖関節という軟骨と軟骨が向かい合って、間にクッションである関節円板がある構造がなくなってしまっても、 肩は全然動かせるし力も入るんです。 軟骨と関節円板はなくなっても、靭帯は一部残り 、特に大切な烏口鎖骨靱帯(うこうさこつじんたい)という靭帯をほぼ完全に残せるので鎖骨が不安定にグラグラしてしまうこともなく、さらに僧帽筋や三角筋などの筋肉も残るので力も入ります。 最近は関節鏡で削ることも多いので、余計にデメリットは少ないと言えるでしょう。 arthroscope surgery リスクや副作用(合併症)は? リスクが少ないと言っても「ゼロ」ではありません。 もともとの生まれながらの構造を変えてしまうことには違いないので、ケースバイケースで起こりうる合併症があります。 例えば、 肩鎖靭帯という肩鎖関節をつなぐ靭帯も切る(関節鏡では一部残します)ので肩鎖関節が前後方向に不安定になる可能性とか、切ったあとの部分で強い痛みは引いても、 軽い痛みや違和感が残ってしまう可能性などがあり得ます。 さらにはどんな手術にも共通するようなリスクは当然、同様に抱えての手術になりますので、やはり、保存治療をまずやって改善しないかを試すことは大切と言えるでしょう。 次に肩鎖関節の脱臼、肩鎖関節脱臼についてのお話です。 これも肩鎖関節部を押すと痛い代表ですね。 肩鎖関節脱臼とは? 典型的な症状は? 肩鎖関節が外れてしまうというのが肩鎖関節脱臼です。 その脱臼する方向は鎖骨が肩峰より上(頭側)に上がってしまうのがほとんどです。 典型的な症状としては盛り上がった鎖骨遠位端が外観上も出っ張って見えます。 この出っ張りを 上から押すと凹みますが、離せば再び盛り上がります。 この現象を piano key sign:ピアノキーサインといいます。 また、脱臼という大ケガですから 肩鎖関節部の痛みが伴います。 しかし、その炎症が落ち着いてしまえば、外れたままでも意外と痛みが落ち着いてしまうこともあります。 また、もともとの「肩関節」は異常ないことが多いので、 肩の可動域はあまり制限されません。 どういったときに起こりやすい?受傷機転は? 肩鎖関節脱臼は典型的な受傷機転、つまり傷めてしまった原因メカニズムですが、それは 肩を直接強打した場合です。 アメリカンフットボールやラグビーなどコリジョンスポーツと呼ばれるものでの選手間の衝突や転倒時、また、柔道など武道で投げられて肩から落ちたときなどが多いです。 脱臼だから緊急で整復しないといけない・・・わけではない。 関節の脱臼だからと言って、この肩鎖関節脱臼の場合は大急ぎで整復しないといけないというわけではありません。 piano key signのごとく、上に外れ、盛り上がった鎖骨を上から押さえ込んでも、また上に上がってしまいます。 つまり、 整復状態(関節が入った状態)の保持が非常に難しいというのが他の関節脱臼との違いです。 そのため、 しっかりと整復を維持するためにも手術が必要なことがあります。 手術をしないで整復状態をできるだけ維持するためには 肩甲骨から腕までを少し持ち上げた状態をキープすることがポイントです。 専用の 装具やきっちり 長さを調節した三角巾などを使います。 肩鎖関節脱臼の重症度分類 Rockwood分類 この肩鎖関節脱臼には重症度分類というものがあり、結構重要視しています。 その重症度によってオススメの治療法が変わってくるからなんですね。 重症になればなるほど手術を検討することになります。 その重症度分類でよく使われるのが、Tossy分類(トッシー分類)とRockwood分類(ロックウッド分類)ですが、Tossy分類はザックリ分類なので、個人的にはRockwood分類の方を好みます。 ということでRockwood分類についてお伝えしますと、• type 1:肩鎖関節の 捻挫レベル。 脱臼ではない。 type 2:肩鎖関節 「亜」脱臼• type 3:肩鎖関節脱臼 鎖骨が 上方に脱臼• type 4:肩鎖関節脱臼 鎖骨が 後方に脱臼(稀)• type 5:肩鎖関節脱臼 鎖骨が元の 2倍以上、上方に脱臼• type 6:肩鎖関節脱臼 鎖骨が 下方に脱臼(稀) こんな感じです。 もう少しシンプルに押さえるために、 ほとんどの肩鎖関節脱臼は「上(頭側)」に外れていきますので、• type1:捻挫• type2:亜脱臼• type3:脱臼• type5:重症脱臼 というような順で重症になります。 さらに稀な脱臼方向として、 後方がtype4、下方がtype6という分類になっているというとらえ方がわかりやすいです。 肩鎖関節脱臼の治療:手術をしない場合のリハビリ まず手術をしない場合のリハビリのポイントについて解説します。 これには主に2つのコースがあると考えています。 1つめは アスリートなどで試合が近いなどの理由で 早期復帰を目指すケース。 もう1つは、 早期復帰よりできるだけ 後遺症を残さないことを目指すケースです。 早期復帰を目指すケース この場合は三角巾などの固定は安静のときだけで、 早めに肩を積極的に動かすことで筋力低下を防ぎ、肩がカタくならないようにします。 そうすると、肩鎖関節脱臼で傷んでしまった靱帯の修復には少し不利で、完全脱臼の場合は 「脱臼しっぱなし」で早めに動かすという作戦です。 肩鎖関節の場合は脱臼していても、肩を動かせるということから選択できる方法と言えます。 そうは言っても、将来的に肩鎖関節部分の痛みや、不安定性(グラグラ感)、軟骨のすり減りなどのリスクが多少高まるというデメリットが考えられます。 早期復帰を目指さないケース 急ぐ必要がないケースでは 靱帯の修復が期待できる1から2ヶ月くらいは腕の三角巾や装具などでつり上げて、できるだけ肩鎖関節が整復位に近い状態をキープします。 ただ、 そのままでは確実に肩はカタくなっていきますので、カタくならない程度に動かすリハビリをします。 このときも腕全体の重さが肩鎖関節にかからないように、 仰向けに寝た状態で肩を動かす訓練がオススメです。 肩鎖関節脱臼:手術後のリハビリ 次に手術をした場合ですが、 手術をした場合は肩鎖関節が整復位を何かしら(糸や金属、人工靱帯など)でキープできているので、三角巾や装具の必要性は減ります。 (それでも手術後は念のため、三角巾をすることが多いです。 その結果、針金が曲がってしまったり、肩鎖関節自体が傷んでしまったりしますので、注意が必要です。 直接肩鎖関節を固定していない場合は痛みに応じて積極的に動かす• 手術の方法によっては 肩鎖関節を直接固定しないことがあります。 そのため、術後、痛みが落ち着いてきた段階で、積極的に角度制限なしで肩を動かすリハビリを開始していきます。 肩鎖関節が脱臼した状態だと何が悪い? まず治療について考えるときに、極論ですが、 「放っておくとどうなるの?」ということ、専門的には 自然歴と言いますが、これを知っておく必要があります。 つまり、肩鎖関節が脱臼したままではどうなってしまうのか? ということですね。 これは、他の脱臼、例えば、肘や肩関節の脱臼のように、 脱臼したままでは痛すぎて全く動かせない・・・ それどころか、周りの神経などにも悪影響が出かねない大変な状態・・・ というのとは、 肩鎖関節脱臼はちょっと違います。 もちろん、脱臼した直後は痛いですが、 徐々に痛みがひいてきて、脱臼したままでも肩を痛みなく動かせることはよくあることです。 そんな中で肩鎖関節脱臼がそのままのときにどういう症状が残ってしまうことがあるのか?ということですが、 肩を動かすときに不安定で痛みの原因になり得る 痛みなく動かせることが多いと言いましたが、それでも脱臼の程度によっては肩を動かすときに 肩鎖関節部分で鎖骨の先端が不安定に動いて痛みの原因になったり、 肩甲骨の動きの異常が出てしまい、痛みの原因になったりします。 これは非常に重要なポイントなんですが、先ほどおさらいした重症度分類が大事になります。 軽症なものであれば、痛みが残りにくいと思われますし、重症であれば手術しないと痛みが残りやすい・・・ そして、 軽症と重症の間 type3 が悩ましいということになります。 肩の筋力が落ちる 肩が麻痺したように挙げられない・・・のような、強い筋力低下はほとんどありませんが、 アスリートレベルでは気になる筋力低下は起こりえます。 それは理屈で考えれば、筋肉の付着部になっている鎖骨の先端や肩峰の安定性が損なわれるわけですから、脱臼の程度によっては当然考えられる症状です。 見た目が気になる・・・ まず肩鎖関節脱臼のときは、 脱臼した鎖骨の先端が飛び出してしまっています。 これは肩を出すようなファッションの時は目立つかもしれません。 そういった美容上の問題も人によっては軽視できませんよね。 保存治療 手術以外の治療 の方法 手術をしない場合はどうするのか?ということですが、 できるだけ肩鎖関節脱臼が元の位置に近い状態をキープするということをめざします。 肩鎖関節脱臼の多くのケースは 鎖骨が上 肩甲骨が下 という外れ方をしています。 これは 肩甲骨から腕全体の重みで肩甲骨が下がってしまっていることを表しています。 脱臼していないときは靱帯が支えてくれているわけですが、 肩鎖関節脱臼では靱帯が切れているために、このような外れ方をするわけですね。 この下に落ちた肩甲骨を上に上げるためにやることは、 三角巾や装具などで腕全体を少しつり上げた状態をキープすることです。 またはテーピングという方法は肩鎖関節炎でも使われます。 肩鎖関節炎・脱臼の治療でテーピングを行う意味 肩鎖関節炎や肩鎖関節脱臼の治療でテーピングを行う意味を深掘りしてみます。 この肩鎖関節炎や肩鎖関節脱臼のテーピングの基本的な意味は、 肩鎖関節にかかる負担を減らすこと これが自然治癒力を高めて、痛みを減らしたり、炎症を鎮静化させてくれると考えています。 その肩鎖関節にかかる負担を減らすという目的のためにテーピングはどう使えるか? と言うと、 テープの伸び縮みする特徴をうまく使います。 テープは伸ばせば、縮もうと力が生まれます。 ですから、テープを関節をまたいで貼ることで、一方向の動きを制限する、抑制することができたり、その逆方向の動きは筋肉をサポートすることができたりします。 この特徴を使って、肩鎖関節にかかる負担を減らす方向にサポートしましょうというのがテーピングの意味になります。 テーピングのデメリット・注意点 テーピングのデメリットとしてよく挙げられるのが、• 面倒くさい• 費用がかかる という点です。 これは確かにそうですね。 それがイヤだから、何となく数日貼りっぱなしにしてしまうなんて人もいると思いますが、粘着力が減って、テープのサポート力が落ちたら意味がありません。 このデメリットを小さくするにはメリハリを持って使うということでしょうか。 試合とか負担がかかる作業とか、そういったタイミングであらたにテープを貼り直すというような感じで使うといいでしょう。 また、注意点として、皮膚のかぶれがあります。 長く貼っていたり、強く引っ張って貼ったりすると、皮膚に負担がかかってかぶれてしまいます。 皮膚かぶれというのは甘く見てはいけなくて、 時には皮膚が大きくただれて、潰瘍になってしまったり、 菌が入ってしまって化膿してしまったり なんてことも起こりえますから、注意したい点です。 それでは、具体的な方法に移ります。 肩鎖関節炎・脱臼で使うテーピング 肩鎖関節の負荷として、考えなくてはいけないのが 「水平内転」という動きです。 これは 逆側の肩の後ろを触れようとするときの動きで、腕が胸の前を横切ります。 このときに肩鎖関節は圧迫力も加わりながら動くので、痛みの原因になりやすいと考えられています。 そこで 水平内転を制限するようなテーピングがオススメです。 つまり、胸を張るような方向にサポートするテーピングですね。 肩鎖関節捻挫・脱臼に対するテーピング 肩鎖関節は結構な頻度で捻挫や脱臼を起こします。 この場合に 鎖骨の先端は上(頭方向)にズレる力が加わることがほとんどです。 それは腕の重みが下にかかることと、 鎖骨には僧帽筋という首からの筋肉が上に引っ張ること が要因です。 ということで言うと、テーピングで鎖骨を下に押しつけるようなテーピングも 肩鎖関節の安静に対しては効果的だと考えられます。 そのテーピングもさきほどの動画で赤いテープで貼られていますのでご参照ください。 肩鎖関節炎では筋トレに注意 このように肩鎖関節の負荷として注意したい水平内転ですが、これは特に筋力トレーニングが典型的です。 王道的トレーニングである ベンチプレスですね。 ベンチプレスも上げていく過程で水平内転の動きが加わります。 そこにさらにウエイトが加わるわけですから、その負荷は少なくないですよね。 水平内転を抑えるためには両手の幅を拡げる ワイドグリップでのトレーニングがオススメです。 手術をしないと肩鎖関節の完全脱臼はほぼ整復できない ただ、 四六時中、その状態をキープすることは困難ですし、ただ、腕全体を持ち上げただけでは 完全に整復することは困難です。 さらに整復位置をよくするために、 鎖骨を上から押さえるバンドもついた特殊な装具を使うこともありますが、それでもやはり元に戻す効果は 限定的です。 そういった意味で、 手術に勝る整復と整復維持方法はないと言えます。 結局、手術した方がいいの?しない方がいいの? ここまで手術をするかしないか?という一番大切な判断に必要な情報をご提示してきました。 そこで、シンプルに言えば、• Rockwood分類のtype4以上は手術を積極的に考える• type3は迷う。 個人個人でオススメが異なる。 個人個人の違いで考慮するポイントは肩をどれだけ使うか?と美容上の問題を気にするか? ということになると思います。 ここまで肩鎖関節脱臼で影響することとして、 肩鎖関節の不安定性による肩の痛みや 肩まわりの筋力低下(ある程度高いレベルでの筋力で、日常生活には影響ないことが多い)を解説いたしました。 これらを考慮すると、 肩をよく使い、負担がかかる肉体労働者、アスリートなどは手術をより積極的に考えるということになります。 肩鎖関節脱臼の手術法はたくさんある 肩鎖関節脱臼の手術法は非常にたくさんあります。 開発者の先生の名前がついた手術法が多いです。 僕が知る限りでも10種類以上ありますし、おそらくいままで発表された手術法で言えば、 細かい違いを入れれば100種類を越えるんじゃないかと思うくらいです。 そんな中で一つ一つを覚える必要はありません。 まず、 手術で何を達成しようとしているのか?というコンセプトを理解することが必要です。 肩鎖関節脱臼の手術のコンセプトは「靱帯を治す!」 そのコンセプトと言えば、 靱帯(じんたい)を治す ということです。 肩鎖関節が普段脱臼しないのは、 肩甲骨と鎖骨を繋いでいる靱帯が支えているからなんですね。 しかし、 肩鎖関節脱臼の時はこの靱帯が切れてしまっています。 特に重要な靱帯が 烏口鎖骨靱帯(うこうさこつじんたい) という靱帯で、 烏口突起(うこうとっき)という肩甲骨の一部と、鎖骨を繋いでいる靱帯です。 画像引用元:肩関節外科の要点と盲点 (整形外科Knack & Pitfalls)第1版 文光堂 これが完全に切れてしまうと、鎖骨と肩甲骨は離れて脱臼状態になってしまいます。 この烏口鎖骨靱帯を治すということがあらゆる肩鎖関節脱臼の基本コンセプトになります。 鎖骨が脱臼してから2—3週以内は手遅れでない まず手遅れ、手遅れでないということについてわけながら手術のコンセプトを解説していきます。 肩鎖関節脱臼における靭帯の重要性、自己治癒力 鎖骨が脱臼しないように頑張ってくれているのが靭帯になりますが、 肩鎖靱帯(けんさじんたい)という肩甲骨の 「肩峰」という部分と鎖骨をつなぐ靭帯がまず損傷し、次に肩甲骨の 「烏口突起(うこうとっき)」と鎖骨を繋ぐ 烏口鎖骨靱帯(うこうさこつじんたい)が断裂してしまいます。 この 烏口鎖骨靱帯までが完全に切れてしまうと、肩鎖関節脱臼はより不安定となり、一般的には手術が検討されます。 この烏口鎖骨靭帯も断裂したあと、みずから修復しようという 自己治癒力が働きます。 しかし、 肩鎖関節が脱臼している状態だと、靭帯の走行していた烏口突起と鎖骨の距離が開いているので、それはかないません。 手術をして肩鎖関節を安定化させる そこで手術を行うということになります。 その方法はいくつかあります。 烏口鎖骨靱帯を直接、 糸で縫合する方法(なかなか縫えないことが多いですが)や 烏口突起と鎖骨の間に強い糸を通して関節を安定化させる方法、 金属(プレートやワイヤー、スクリュー)を使って肩鎖関節を安定化させる方法、それらの組み合わせなどがあります。 これらの手術法の違いによる成績は大きく変わらず、現状としては術者の慣れている方法や術者が一番いいと考えている方法を選ぶことが多いと思います。 私の場合は様々な方法を経験してまいりましたが、いまは 関節鏡を使って烏口突起と肩鎖関節の間に強い糸を通して固定する方法をとっています。 というようなことを行います。 鎖骨が脱臼してから1ヶ月以降は手遅れ・・・? しかし、ケガをして、 鎖骨が脱臼してから 1ヶ月以上経過していると、特に大切な烏口鎖骨靱帯の自己治癒力が著しく落ちてしまうことになります。 そうなると、ここまで述べたような肩鎖関節を安定化させるような治療では自己治癒力が落ちているので、結果、治らないということになり得ます。 それは例えば、肩鎖関節を安定化させた金属を抜去したり、固定していた糸が切れたりすればまた脱臼してしまうということになります。 一般的にはキズを大きく開けて靭帯を移植する そうならないようにするには、一般的には少し手術創(キズ)は大きくなりますが、 まだ生きている靭帯を烏口突起と鎖骨の間に移植する方法がとられます。 まだ生きている靭帯とは 烏口突起と「肩峰(けんぽう)」という、どちらも肩甲骨の突起をつないでいる 烏口肩峰靱帯(うこうけんぽうじんたい)であったり、 鵞足という膝の内側にくっつく腱の一部であったりします。 これはなかなかチャレンジングな手術であり、身体に対する負担も小さくないですね。 関節鏡を中心に使った靭帯移植する手術 肩は関節鏡手術でできる範囲が大きいので、この靭帯の移植の中で烏口肩峰靱帯を移植するのは(正確には移行と言いますが)、 関節鏡でやっている先生もいらっしゃいます。 関節鏡を使うことで不十分な治療になるべきではない ただ、なんでもかんでも関節鏡でやるのは批判が多いのも事実です。 キズの小ささより、しっかりとした手術をして欲しいと思う人はかなり多いと思います。 特にこの靭帯移植の手術の場合に関節鏡を使ってやったという報告を見ると、 靭帯への糸のかけ方が強度的に不十分だったり、靭帯の骨への固定性も不安が残る方法だったりします。 工夫次第では低侵襲で十分な手術が出来る と批判しながらも、 私も関節鏡で靭帯を移植(移行)する手術をやっています。 もちろん、先ほど述べたように「関節鏡でやるから不十分になってしまう」ということは避けないといけませんので、そこは 独自の工夫をしています。 しっかりと移植靭帯を固定できるのであれば、関節鏡でやる方がスマートで三角筋という大事な筋肉への負担も少なく手術ができます。 肩鎖関節に出っ張りがあり、かつ痛くない時にはどう考える? 最後に肩鎖関節部分が出っ張っていて気になるんだけど、痛くはないんだよなぁという人がいます。 これは何が考えられるのか?ということも解説を加えておきます。 肩鎖関節部分が出っ張る場合に多いのは3つです。 肩鎖関節脱臼• 変形性肩鎖関節症• 肩鎖関節炎 肩鎖関節が脱臼していれば鎖骨が上に上がって、出っ張りますし、変形性肩鎖関節症という軟骨のすり減りがあれば、逆に回りの骨が増殖して骨棘(こつきょく)というものを形成しますので出っ張ります。 また肩鎖関節炎でも水が溜まって出っ張ることがあります。 これらの中で痛みがない場合は、他の症状も確認してみましょう。 肩を動かしても、水平内転しても・・・何しても痛くもないし、動きも十分に動かせる。 というような場合は特に治療は必要ないでしょう。 (見た目として出っ張っているのは困るという美容上の理由も治療の理由にはなります。 ) また、稀に出っ張りが 腫瘍(しゅよう)であるということもあります。 その場合は痛みがなくてもおかしくないのですが、 腫瘍も大きくなってくるとか、すでにある程度大きい(2-3cm以上)なんて場合は、万が一の悪性も視野に しっかりと精密検査をするために整形外科を受診することをお勧めします。 まとめ 今回は肩鎖関節を押すと痛い・・・というような症状について解説いたしました。 それは肩鎖関節炎というものが起こっていて、それは様々な原因から起こり、特徴的な症状があるということをお伝えいたしましたし、 さらに肩鎖関節脱臼という治療が悩ましいケガについても解説いたしました。 肩鎖関節脱臼の手術について、した方がいいのか、しなくてもいいのか? これは僕ら専門医でも「絶対!」という答えは出せないのが現状です。 だからこそ、できるだけ必要な情報を患者さんと医師で共有しながら、 治療方針を決定するのが大切だと考えています。 この記事がその助けになれば幸いです。

次の