妖怪 あま えび。 妖怪「アマビエ」とは? 新型コロナウイルスの沈静化を祈ってイラストを描く人が続出

妖怪「アマビエ」のイラストがSNSで人気 伝承に脚光「疫病が流行れば私の絵を見せよ」

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河童は子供や馬を川の中へ引きこんだり、畑を荒らしまわったり、悪さばかりしておった。 ある日の夕方、村の和尚さんが川辺(かわべ)りの道を歩いて来たら、 「和尚さん、どこの帰りだ」 と、声がした。 和尚さん、あたりを見たがどこにも人らしき姿がない。 <ははーん、こりゃ、河童だな> と、すぐに気がついた。 「うむ。 川下(かわしも)の作兵衛(さくべえ)ん家(ち)で法事があっての、今、帰りだ」 「手にぶらさげとるのはなんだ」 「ン、これか。 作兵衛ん家でもろうた土産(みやげ)だ。 」 和尚さんから上手にすすめられて、河童はハンニャトウをグビグビ呑んだ。 呑んで、呑んで、いい心持ちに酔ったと。 酔っぱらった河童がいうには、この川にも、以前は大勢の河童が住んでいた。 ところがあるとき、一本の刀が川に投げ込まれ、底に突き差さった。 その刀で河童の子供が幾人(いくにん)も怪我をした。 河童は鉄にはからきし弱い。 おまけに、鉄は鉄でも刀はキラキラ光っている。 恐(おそ)ろしくて、恐ろしくて、とうとう、この川に住んでいた一族は他所(よそ)へ引っ越すことにした。 その頃、この河童だけが、川上の、ずっと上の枝(えだ)岐(わ)かれした別の川へ探検に行っていて、戻って来たときには、誰も居なくなっていた。 どこへ行ったかも知れなかった。 この河童も川底に突き差さっている刀は恐(こわ)かったが、いつか一族が戻って来るかも知れないと思い、一人ここに残っている。 毎日、話相手も居なくて、さみしくて、それで人間の子供や馬にちょっかいを出していた。 ちょっかいを出せば、大勢の人達がやってきて大騒ぎをする。 誰もがこの河童を探しはじめる。 それが嬉しかった。 と、まあ、だいたい、こういうことであったと。 和尚さんは、この河童があわれになって、いままでの悪さを叱(しか)る気になれん。 「話相手が欲しくなったら、寺へおいで。 食い物も少しはあるし、たまには、このハンニャトウも呑めるぞ」 というた。 河童は、それからは度々(たびたび)寺(てら)へやってきたと。 手土産(てみやげ)に川魚(かわざかな)を持ってきて、囲炉裏で焼くことや、ハンニャトウをオカン(燗)することも覚えたと。 「人間っていいなあ。 俺、生まれ変われるなら、次は人間になりたい。 和尚さん、どうか祈ってもらいてえ」 「よし、よし、祈ってやるぞ」 こんな話もして、寒い冬を過し、春になった。 村人たちは田圃(たんぼ)仕事や、畑仕事に精を出した。 馬を洗いに川にも入ったが、河童はちょっかいを出さなかったと。 夏が来て、暑い日が続いた。 その夏は雨が降らんかったと。 日照(ひで)り、日照りの毎日で、畑も田圃も土割(つちわ)れが出来、作物(さくもつ)が枯(か)れる寸前(すんぜん)になった。 村人たちは大火(おおび)を燃やしたり、太鼓を叩いたりして雨乞いをしたが、雨は一粒も降らん。 そんなある日、和尚さんが河童を供(とも)なって雨乞いの場へやってきて、 「村の衆、この河童の話を聞いてやってくれんか」 というた。 村の衆は、和尚さんの口添えだもの、押し黙って河童を見たと。 和尚さんに、 「ほれ、言うてみい」 といわれて、河童は、 「俺は村の人たちに迷惑ばかりかけていたが、和尚さんによくしてもらってから、何とか、いままでのお詫びをしたいと思っていた。 一日目は何事もおこらないで、二日目になった。 河童は飲まず食わずで祈った。 お陽様に焼かれて皮ふのぬめりが無くなり、頭の血の水なぞとうに無くなっていた。 意識がもうろうとして命もつきようとしていたと。 そのとき、黒雲が湧(わ)いた。 もくもくと、空一面に広がって、雨粒が落ちてきた。 それが、たちまちドシャ降りとなった。 「雨だ、雨だ」 村人たちは大はしゃぎだ。 「さすが河童だ。 村の恩人だ」 というて、ヤグラの上の河童を見やると、河童は倒れていた。 村人数人があわててヤグラへのぼり、河童をおろして、和尚さんに抱かせた。 河童はそのまま息を引きとったと。 和尚さんと村人たちは、河童を寺へ運んでねんごろに葬(とむら)ってやったと。

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河童の雨乞い(かっぱのあまごい)

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「肥後国海中の怪」として残されるアマビエ=『新聞文庫・絵』 84ページ (京都大学附属図書館所蔵) 出典: 海の中に毎晩のように光るものが出没するため、役人が向かったところ、このアマビエがいたという記載が当時の瓦版に残されています。 漫画に描かれている通り、「病気が流行することがあれば、私の姿を絵に描いて人々に見せよ」と告げたとされています。 漫画「アマビエが来る」の中で男性が描くアマビエも、この瓦版に掲載された絵とそっくり。 作中にある、遠い知り合いの新聞記者に掲載を「ダメ元で頼んでみる」というエピソードも、瓦版に残されていることとリンクして、記録と現実が折り重なった不思議な世界観を生み出しています。 出典: アマビエのかわいらしさから「いろいろと喋らせたい欲求もあった」といいますが、記録に残されているセリフ以外は話させないというこだわりも見えます。 アマビエがつないだ願い 令和のいま、舞台は瓦版からTwitterに変わりましたが、伝承のアマビエが指示した通りに実際に絵が拡散しています。 江戸時代に比べて、情報の拡散や消費の速さは段違いとなっていますが、トキワさんは今なお伝承が伝えられている意義について考えます。 「アマビエの話に限らずですが、昔から伝わる不思議な話には教訓やその裏に隠された意味がある場合が多いです。 それは生活していく中で有用だったり遵守していくべきものだったりします。 そういうお話をベースに漫画にしてみたので、深読みしたり妄想したりする余地はあるかも知れないとも思います」 「でも、そんな事は関係なく、ハハハと笑ってさらっと通り過ぎていくだけでも何の問題もありません。 最近の鬱々とした空気がちょっと晴れるような、気分転換に役立てば嬉しいです」 トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: 「肥後国海中の怪」として残されるアマビエ=『新聞文庫・絵』 84ページ (京都大学附属図書館所蔵) 出典: 「肥後国海中の怪」として残されるアマビエ(絵を中心にトリミング)=『新聞文庫・絵』 84ページ (京都大学附属図書館所蔵) 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: トキワセイイチさんの漫画「アマビエが来る」 出典: おすすめ記事(PR)•

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新型コロナ封じで流行中の妖怪「アマビエ」の正体とは? 本気のアマビエ研究者がわかりやすく解説します!【ふーぽコラム】|福井の旬な街ネタ&情報ポータル 読みもの ふーぽ

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私の祖父は、この界隈でも有名な妖怪マニアでした。 マニアではあっても見たことは無いらしく、私が「どうせいないよ」と言うといつもションボリとしてしまいます。 しかし、祖父が「昔の新聞で妖怪出現がニュースになったこともある」と言い、何度も何度も私に話してくれたアマビエについて少しご紹介いたします。 そのアマビエについて話すときだけは、祖父はことさら熱意を持って話すのです。 おそらく、現実世界に証拠が残る珍しいケースだからだとは思うのですが。 実は、その新聞(瓦版)の記事が上の画像です。 アマビエが出現したのは江戸時代の熊本県(肥後国)で、海中が光っているのを目撃した人が通報したところ、次に来てみると人魚のような生物が出現していたというのです。 その生物はアマビエと名乗り、さらには「今後6年間は豊作になるだろう。 また、もし万が一疫病が流行るようなことがあれば、この姿を絵で描き、人々に知らせるといいだろう」と言ったそうです。 そこで当時の人々は慌てて瓦版に絵を描き、広めたらしいです。 私はよく祖父に聞きました。 「なんで妖怪さんが喋るの?」 と。 祖父は、「人間ごときが喋れているのに妖怪が喋れないわけない」と言っていました。 また、そんな自己主張の強い妖怪ってどうなの? といった質問もしたのですが、それについては「たまには目立ちたい時もあるんじゃ」のようなことを言っていました。 因みにですが……幼い頃からその話を聞いていた私ですが、どうしても「アマビエ」という名前が覚えられず、いつも「アマエビ」と言ってしまっていました。 その都度祖父は真剣な顔で「エビじゃない!」と怒っていました。 なのに、酔ってその話をする時、よく祖父も「アマエビ」と言ってしまっていたことを私は知っています。 祖父曰く、海に纏わる妖怪や怪物というのは、日本だけでなく世界中でも「予言・予知・除災」に関係する言い伝えが多いのだそうです。 そのため、江戸時代に現れたアマビエも、人魚の一種ではないか? と考えられているそうです。 ただ、私には尖った口がどうしても気になり、何度も祖父にその質問をしました。 祖父はべろべろに酔っていて、確かにこう言ったのです。 「エビだからじゃ!」 ……おじいちゃん……エビでいいのかよ……。 youkaiwiki.

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