アルスラーン 戦記 エトワール。 「アルスラーン戦記」第13巻ネタバレ感想 蛇王ザッハークの復活!

もはや正史!? アニメ版アルスラーン戦記は原作「+α」の圧倒的完成度!

アルスラーン 戦記 エトワール

豪放磊落かつ陽気な性格で武勇にもすぐれ、部下や弱者に対しては気配りもよく部下たちからの信頼も厚い。 目上の者に対して遠慮しない性格。 左眼が一文字に潰れている。 怜悧で思慮深い人物。 城砦の攻防に優れた手腕を有し、万騎長のなかでは知将寄り。 第一次アトロパテネ会戦には参加せず、王都エクバターナの守備の任についた。 ヒルメスこそが正統なる王位継承者であるとの話を聞き、身の処し方を考えている。 ヒルメスの下で大将軍(エーラーン)を称するが、ナルサスの策略によっておびき出され、ダリューンと戦い半ば事故の形で落命。 「エーラーン・カーラーン」は何だか語呂がいい。 いかつい。 父の仇であるダリューンに対し、異常な執着を見せる。 基本的に脳筋である。 年齢不詳の妖しい美貌を持つ絶世の美女。 常に物静かで、一貫してアルスラーンに対し冷ややかな態度を取っている。 アンドラゴラス三世の腹心中の腹心でありながら、アルスラーン、ダリューン、ナルサスにも理解を示す、懐の深い老将。 アトロパテネ会戦に先立ち、甥のダリューンに対してアルスラーン個人への忠誠を誓わせる。 第一次アトロパテネ会戦後に敗走するアンドラゴラス三世を庇うため、手傷を負ったままにヒルメスと戦い、討たれてしまう。 熱心なイアルダボート信者で、かつてパルス軍の捕虜となり奴隷身分に落とされそうになったが、アルスラーンを人質にパルスを脱出した過去を持つ。 異端審問官でもある。 イアルダボート教以外を信奉する異教徒に対しては焚書、虐殺さえ平気で行う狂信者。 目が完全にいっちゃっている。 アルスラーンを籠絡しようとするも失敗し、ダリューンに返り討ちにされる。 奴隷の多さを自慢する鼻持ちならない男ではあるが、領地の奴隷に対しては寛容な態度で接していたため、奴隷たちの人気は高いという一面も持ち合わせていた。 パルス歴代の武門の出で、二つの剣を使うことから「双刀将軍」(ターヒール)と呼ばれる。 自慢の美髯を蓄えている。 アルスラーンとは2羽の鷹が縁で個人的な親交もあった。 今のところ、「鷹の人」という印象しかない。 大将軍ヴァフリーズとは戦友であり親友の間柄で歴戦の老将で、62歳の年齢は万騎長の中で最年長。 髪も髭も灰色ではあるが、身体は老人とは思えないほどたくましい。 かつてはヒルメスの教育係でもあった。 本人が良い家の出のサラブレッドであるためか、同じ万騎長で平民出身のクバードとは反りが全く合わず口論になることもしばしば。 第一次アトロパテネ会戦に参加するが、部隊は壊滅、火と矢で重傷を負いルシタニアの捕虜となる。 エクバターナの城門前でボダンにより杖でひたすら殴られる拷問を受けている最中に「味方の矢で死にたい」とパルス軍に訴え、この意思を汲んだギーヴの放った矢によって絶命した。 剛勇無双の持ち主で歴戦の勇者。 王位に就く前の大将軍時代にバダフシャーン公国を併合した。 剛腹だがやや狭量な性格で、為政者としては武に偏り、内政面ではナルサスらの諫言を聞き入れず不正・腐敗を許すなど、君主としてあまり優秀とは言えない面も。 突撃開始の号令「ヤシャスィーン!」はあまりにも有名。 武勇に優れ、その技量はダリューンと互角とも。 子供の頃に叔父のアンドラゴラスによって火事に見せかけた暗殺に遭い、公式には死亡したとされていた。 顔の右半面に大火傷を負い、王位を奪ったアンドラゴラスへの復讐のために銀色の仮面をかぶって戦火に身を投じる。 王位には就いているが、実際にはイアルダボートの教え以外に何の関心も持たず、現実に困った事があると全て弟であるギスカールに押し付けていた。 タハミーネに一目惚れした。 ふとましい。 政治、軍事、両方ともに卓越した手腕を持つ一代の梟雄だが、周囲の常識外れの人間に振り回される、苦労性の常識人。 いつか王様になれるといいね…!(上から)あとテラ子安。 アルスラーンとは同世代。 身分の差を気にしないアルスラーンとは、ペシャワールへの逃走において徐々に親交を深め、友人に。 女装することが多い。 女装することも多い。 自他ともに認める「絶世の美女」だが、刺激的 な服装のため、巷では「絶世の痴女」とも呼ばれる。 常にクールで冷静沈着であり、感情を表に出すことは殆どなく、ギーヴを筆頭に男どもから言い寄られるが、本人は相手にもしていない。 頭も切れるが、弓と剣にも優れ、戦闘力はダリューンやギーヴにも比肩しうるほど。 水晶の笛を奏でることで精霊(ジン)を使役したり、その声を聞いたり、人の善悪を判断することができる不思議ちゃん…ではなく女神官でもある。 飄々とした性格で人を食った発言も多いが、アルスラーンが王城の外で育ったことを見抜くなど、洞察力は鋭い。 王族らしからぬアルスラーンを不審に思っていたが、共に行動するにつれ忠誠を深めて行く。 琵琶、笛、竪琴などの楽器から剣や弓まで道具の扱いにはこなれているが、女性の扱いにも非常に長けている。 ファランギースに対して好意を持っているが、彼女に冷たくあしらわれることも楽しんでいるそぶりも見られる。 シンドゥラ語を始めとする各国語を解し、政務・軍略双方に深く通じ、また名声は得ていないものの剣術にも秀でる。 優しげで洗練された容姿に反して、毒舌家でもある。 才知に優れるものの地位名誉金銭といった俗な事柄に興味がなく、芸術を愛する偏屈な変わり者。 絵の才能は壊滅的だが、自身の絵や芸術を否定する者には手厳しい。 黒い甲冑と真紅の裏地の黒マントを身に纏い、黒毛の愛馬・黒影号(シャブラング)を駆る黒衣の騎士であり、大陸公路有数の戦士として名を馳せている。 噂によると、ダリューン一騎で五万騎程度なら何とかしてしまう…らしい。 脳筋脳筋言われてるが、実は結構賢い。 顔立ちは父王アンドラゴラス三世にも母タハミーネ妃にも似ておらず、出生に秘密があることがにおわされている。 人の良さばかりに注目がいきがちだが、ナルサスを宮廷画家として招き入れることを条件に勧誘するなど、相手の気持ちを察して的確な判断をし、人の心を掴むことのできる人物。 ショタかと思えば武芸の腕前も人並み以上だし、姫かと思えば人たらしだし、あなどれない人物である。 いろいろとおかしい恐らく女子力もこの中では随一のパラメーターだと思われます!カーラーンの武力はもっとあると思います!ナルサスもキーヴと武力もうちょっと肉薄しそうだけどねwカーランとサームの武力が低過ぎw 万騎長なのに女子供より低いってのはw殿下、姫力wwwwwwwキシュワードが低すぎパルスの万騎長がファランギースより弱いのはありえないでしょ。 アルスラーンならともかくアンドラゴラスが個人戦で弱い武官を万騎長にするとは思えない。 ナルサスもヒルメスと何合も打ち合っていて79はありえない。 アンドラゴラスの個人戦で強いって原作にあった? アンドラゴラスが強いとされていたのは、アンドラゴラスに指揮されていたパルスの軍では?ナルサスの画力は-100でお願いしたい。 拷問のネタにもされたくらいだし。 万騎長舐めすぎ、騎士見習いエトワールやら王弟より下とか、馬鹿じゃねーのまじかよw万騎長弱すぎる? キシュワードはもっと強くてもいいと思う うん、ナルサスはもう少し強いのでは…。 うんこ90代半ばの武力の人物が皆無なのが気になる キシュワードとかクバードはこの辺りの筈 まぁアルスラーンよりカーラーンの武力が低い時点で適当だと分かったけどもある程度いいけどギスカールが戦うシーンは無いのに万騎長より上なのはおかしい。 バフマンはホントは統率力100やぞナルサス画力 0 ヒデーキシュワードは原作ではダリューンと同等ぐらいには強かったはず。 あと万騎長はみんな75以上あげないとカワイソスクパードwダリューンは最終的にはヒルメスあっさり越えるので120以上が望ましい、あとエトワール強すぎせいぜい40以下でも良い、小説もろくに読んだことないバカが作ったってバレバレ全く参考にならんから信じるなよ適当すぎんだろ 馬鹿としか思えんヒルメスは適当過ぎる… 三強 ダリューン、クバート、 イルテリシュ Sクラス ヒルメス、キシュワード アンドラゴラス、ギーブ アルザング 魔力を考慮 Aクラス ナルサス、ヴァフリーズ カーラーン、ザンデ、サーム モンフェラート、ボードワン Bクラス ファランギース、ジャスワント ラジェンドラ、ジムサ Cクラス アルスラーン、エラム アルフリード、他の翼将など… クバートは、 マルダーン 最強騎士の称号 である ダリューンに比べて 目立った武勲が少ないだけで 最凶の敵イルテリシュと 互角に渡り合える武力の持ち主 獅子王アンドラゴラスは 原作では、 その妙名に相応しい豪傑で ヒルメス率いるルシタニア軍に完全包囲されて孤立状態でやむなく投降しただけで、 個人の武力は相当強いことは 王都脱出の件でも証明されてる。 ヒルメスは今のところは アルスラーンのライバルたる存在だが、 イルテリシュやチュニスに比べ 実力不足は拭えない。 チュニスは武力は不明だが 策謀軍略においてはナルサス以上 追記 Aクラス ザラーヴァント、尊師 Bクラス イスファハーン、トゥース、シャガート Cクラス エトワール、ガーデーヴィー ザラーヴァントは戦う政治家タイプ なので統率力が抜きん出てる。 策謀軍略の才は無いけど、 政治家としての器量はナルサス以上で おそらくアルスラーン並み ルーシャン後のナルサスに次ぐ 宰相候補だったのは間違いない。 カーラーンやサームよりアルスラーンとエトワールとエラムが武力あるのはまずいだろw万騎長よわっw アルスラーンは秘めてるだけに姫力高いww酒力(というものがあるのなら) クバード 98 ギーヴ 95 ラジェンドラ 96 ファランギース 100 かな.

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『アルスラーン戦記』ヒロイン、エステルがかわいい!

アルスラーン 戦記 エトワール

「殿下、ご覧いただきたいものがあるのですが」 ナルサスがいい笑顔でこちらに寄って来るときは、概ね要件は二択に分かれる。 アルスラーンが到底考え付きもしない策を携え、それを披露せしめん時と、良からぬことを告げる時だ。 そしてここ最近、ナルサスがその笑顔で近づく際は圧倒的に後者でしかなかった。 「・・・また、か?」 傍らに控えるダリューンが眉を寄せる。 彼はアルスラーンの意を汲み取り、何もそう急く必要は、と言葉を続けるも、 「深く考えなくてもいいのですよ、殿下。 これも息抜きのひとつです」と涼しい顔で返される。 そうして、手渡された肖像画を眺めると、アルスラーンはひっそりと息を吐くのだった。 どこから沸いてくるのか、パルス国の若き王・アルスラーンへの縁談が途切れる気配がない。 遠方の同盟国はもとより、近隣諸国、討ち取った国々まで、王族、貴族、商人、階級も様々だ。 娘の紹介を話のタネに、外交を考える諸国も多い。 そのどれもひとつひとつ丁寧に吟味し、選りすぐりの者だけがナルサスよりアルスラーンに肖像画を渡される。 ナルサスとて、アルスラーンが当面誰かと婚姻を結び気がないことも、そのような恋愛事にひどく疎いことも、言わずとも理解はしているのだろう。 今はまだ、ナルサス経由で「形式的」に済まされるこの縁談の話も、恐らくはあと数年もすれば間違いなく王族としての義務で、なにより急務となるだろう。 アルスラーンは形式的に渡される肖像画を、まるで他人事のように眺める。 描かれただれもが華やかで、きらびやかで、自分とは違い、おそらくはきちんとした出自の女性だ。 「ナルサス。 いつものように、紹介者たちへ、相応の御礼と、交流の日取りを決めておいてくれるか」 「・・・分かりました」 選ばれし肖像画の彼女たちに断りを入れることを話のタネに、外交を考えるのは、アルスラーンとて同じだった。 「せめて誰かひとりでも、あなたの眼に適うひとがいればよいのですがね」 去り際にぽつりと放たれた言葉が、なによりも重くアルスラーンへ響いていった。 残念ながら、渡される肖像画から、そのような者と出会える気がとてもしない。 「・・・殿下」 「ファランギースか」 ナルサスと入れ替わるように、部屋に入ってきた彼女は、いつも通り、最低限の要件だけを告げると、部屋から去って行った。 その後姿を見送ると、アルスラーンは急ぎ言付けされた場所へと向かうのだった。 エトワールが任務でエクバターナから離れていた数週間のうちに、そんな噂が宮中で広まっているようだった。 エトワールは、ほう、とその話を聞きながら、渦中の王を思い浮かべる。 王族らしからぬパルス国の若き王、アルスラーン。 エトワールとて、パルス国との敗戦の末、紆余曲折を経て、アルスラーンという討ち取るべき敵が、いつのまにか守るべき主君へと変わっていた。 彼の下に騎士として身を置いて、少なくとも三年は経過している。 確かに、そろそろ、彼にもそういう話の一つや二つ、あってもおかしくはない。 自分のようなものですら、アルスラーンの人柄に魅せられたのだ。 彼は当然のことながら、パルス国内で老若男女問わず、絶大な人気を誇っていた。 「へえ、それはそれは・・・めでたい話だね」 他人事のように聞き流しながら、給仕係から食事を受け取ると、エトワールは早々にその場を後にした。 突如として押し寄せてきた動揺を、誰にも悟られないように。 こういうとき、女性ではあっても、軍人として、体力のみならず精神力も鍛えられていて、心底良かったと思う。 ポーカーフェイスを貫いた彼女の動揺は、恐らく誰にも知られなかっただろう。 これもイアルダボート教の加護のお陰だ。 そう思いたい。 「アルスラーンが、結婚・・・」 自室に辿り着き、ようやく呟くと、放った言葉が急に現実味を帯びて、胸に響いていった。 そもそも自分が動揺しているという事実にすら、動揺していた。 当の昔に、適齢期を超えた自分には、そもそも婚儀の話すら遠い話だ。 誰かと婚儀を結ぶことなど、とうに諦めてしまっている。 なのに、なにを、そんな焦る必要がある。 もともと彼は遠い存在だったのだ。 たまに忘れがちだったその事実を受け止め、やり場のなかった焦燥を落ち着かせようと、壁にもたれる。 やり場のない焦燥には、理由がある。 ほら、来た。 思い描いた瞬間、タイミングも完璧だ。 まるで図ったようにやってくる彼女にはいつも驚かされる。 「居るよ。 ほら、来た。 またしても思い描いた瞬間、内容も完璧だ。 「分かった、すぐに向かおう」 アルスラーンの、彼の下に身を置いて、三年。 まるで飾り気のないアルスラーンの要求も、ファランギースの余計な気遣いも、もう、とっくに慣れてしまった。 * 「・・・どうかしたのか?」 部屋に入ると、彼が思いのほか元気がないように見えてしまい、エトワールは思わず、断りもなく声を掛けていた。 エトワールが来ることを分かっているため、側近のダリューンは部屋の外へ控えている。 アルスラーンへ声を掛けたものの、帰ってくる返事はなく、彼は椅子にぼんやりと座っているようだった。 「アルスラーン、」とその名を呼びかけると、ようやくエトワールの来訪に気付いたようで、朗らかな笑みを浮かべると、正面を指差した。 「久しいね、エトワール。 君はここに座ってくれるかな」 王族と側近が住まう部屋の中では、随分と狭く小さなこの部屋は、アルスラーンの持ついくつかの部屋の一つで、彼と会うときは大体この場所だった。 数人で旅をしていたころよりも、聖マヌエル城を落とされたころよりも、遥かに大勢を束ねる一国の総大将となったアルスラーンと、パルス国の一介の騎士でしかないエトワールとでは、そもそも姿を合間見る機会すらない。 普通に暮らしていたのならば。 しかし、場をいつだって、第三者によって設けられる。 はじまりだって、そう、ファランギースの余計な気遣いのせいだった。 「アルスラーン殿下は、常々民の声を聴きたいと申されておる。 あいにくそう頻繁に民を城に招き入れるわけにもいかないからな。 エトワール。 そなたならば、アルスラーン殿下に率直に意見を申すことができるであろう。 どうじゃ、ここはひとつ、殿下の話し相手になってはくれまいか」 最初聞いた時は、何を馬鹿なことを・・と即刻断ったものだが、幾度となく粘り強く勧誘され、エラムまで召喚されれば、もう首を縦に振るしかなかった。 今となっては、エトワール自身も、アルスラーンとのこの時間を、少し居心地よく感じてしまっているのだから、一概にファランギースは責めきれないが。 「良くない話を聞いてね」 唐突に話し始めるアルスラーンの口調は重い。 「もしかして、婚儀の話か?」 「やはり、君にも届いていたか」 「そう慌てることか?めでたい話じゃないか」 「・・・私をからかっているのかい?」 「そのつもりはないけど」 「・・・縁談の話が後を絶たなくてね。 おそらくそういった話が間違った形で伝わっているのだろう。 すぐに収まると思うが、余計に縁談が舞い込みかねないのが・・・」 あまりに憂鬱そうな姿に、思わずエトワールは眉を顰める。 「アルスラーンは、結婚をしたくないのか?」 「・・・そういうわけではないな」 「そうは見えないけどね」 「・・・まあ、気が進まないだけだな。 結婚をしない、という選択肢は、そもそも存在しない。 おそらく私はそう遠くはないうちに、婚儀を結ぶのだろう」 「・・・とっくに覚悟はしていると?」 「覚悟などできている。 私は、これでも、この国の王なのだから」 「・・・そうは、見えないけどね」 「君は相変わらず正直なのだな」 ふ、と、こぼれるように、アルスラーンは笑う。 まるで女のようだと感じていたその相貌も、時を経れば、どこをどうみても男でしかなくて、ひたすらに甘い微笑みに見えるから目に毒だ。 エトワールは気を落ち着かせようと目をつむる。 「・・・エトワール?」 「いや、なんでもない。 続けてくれ」 「ああ。 ・・・そうだな。 王の妃というものに、君はどういう印象があるのか、聞いてみたい」 「王の妃、ねえ・・・」 自分にとっては雲の上のそのまた上のような人物だ。 今目の前に居るのが「王」ということのほうが、ずっと近いように感じてしまうくらい、自分にはひたすら遠い存在だった。 「手が届かない、印象だな。 妃というのは、王という身分を彩る、飾りのようなもので、王妃だからといって、特別親しみを感じないものだと、思っているな」 「・・・容赦ない、ねえ」 「聞いておきながら、聞かなければよかった、みたいな顔はしてくれるなよ」 「いや・・・・・分かってはいたことだが、君の言葉はなかなかに鋭いからな。 婚儀を結ぶのは、双方の利益の上に成り立つことが前提だ。 なるほど『王の飾り』とは、その通りなのかもしれない」 「だから、アルスラーンは、結婚をしたくないのか?」 「・・・・・・・」 「アルスラーンは、まるで、自分と結婚をする人は、可哀想で、不幸になるとでも言いたそうじゃないか。 それはちょっと、あまりに、失礼な話だな」 「・・・・・・・」 「おぬしの妃になる者も、おぬしの妃になる運命に導かれたのだ、アルスラーンが気負うことはなにもないだろう。 すべては神の導きで、おぬしに、その責を負う義務はない」 「・・・・・・・」 「・・・アルスラーン?聞いているのか?」 「え、ああ、・・・聞いている。 聞いているとも」 まるで驚いたような彼の態度に、エトワールは再び眉を顰める。 「いや・・・・・・・本当に、君がそんなつもりはないことは分かっているのだが。 君はいつも、私の欲しい言葉をくれるのだな」 「そんなつもりは、少しもないけど」 「・・・ああ、分かっているさ」 先ほどは元気がないように見えたアルスラーンも、顔色はいつも通りに戻っているようだった。 このところの様子は、城から離れていたエトワールは知れないが、相変わらず自らを追い立てるようなことばかりしていたのだろう。 それが、自分と話をすることで、なんの足しにはならなくとも、少しは、彼の憂いや陰りを取り払えられるのなら、この役も、引き受けた買いがあるというものだ。 「それにしても、何回思ったか分からないけど、君がパルスに居てくれてよかったよ」 唐突に話を進めるアルスラーンに、エトワールは思わず首を傾げる。 「・・・何の話だ?」 「なぜかどうしても、定期的に、君に会いたいと思ってしまってな」 「・・・・・・は?」 「昔、それをファランギースに話したら、こうやって君を連れてきてくれたのだ。 お陰で、君とこうして話せて、私はとてもうれしい」 「・・・・な、なぜそんな馬鹿な真似を・・・」 急激に赤くなるエトワールに彼は一向に気づかないらしい。 なんてことはないように、 「エトワール。 君は気付いていないかもしれないけど、君の何気ない言葉に、いつも、私は救われていてね。 君のお陰で、私の世界は広がっていくのさ。 だから、だとは思うが、君の顔を見て、君の言葉で、君の話が聞きたいと思っていたのだ。 できれば定期的に」 つまりは、ファランギースの余計なお世話は、ただアルスラーンに言われたとおりに、真実を少しだけ隠してエトワールに伝えたと、そういうことか。 だとしたら、エトワールは、常にアルスラーンに求められていたと、そういうことか。 他の誰でもなく、どの民でも良かったわけではなく、エトワール自身を。 「それは、・・・それは、あまりに、光栄な話だな・・・・!」 「・・・!エトワール?」 どうして泣いているんだい、と聞かれるまで、自分が涙を流していることにすら、気付けなかった。 エトワールはあまりに、武人として生きすぎた。 感情が高ぶり、終いには涙が出てくるなんて、これではまるでただのおんなのようではないか。 アルスラーンは思わず立ち上がったものの、どうしていいのか分からないのか、彷徨った手のひらを、そっとエトワールの頭に乗せた。 「君は、ほんとうに、やさしいひとだな・・・・」 あまりにアルスラーンが、しみじみと、なんの気負いもなく同じ目線に立ってこちらを見ていたものだから、エトワールはますます困惑する。 「こころにも、ないこと、言わなくて、いい、からっ!」 「・・・私は、君のような者と、結ばれるべきなのだろうな」 「・・・・・!」 そうして、あまりにていねいに撫でられるものだから、余計に涙が止まらない。 割と感情が顔に出やすいはずのアルスラーンは、なにひとつ顔色が変わっていない。 ほとんど無意識にように放たれた言葉が、なによりも胸を貫いていく。 「あまり、こころにもないことばかり、言わない方が、いい・・・!」 「私は君に倣って、正直に話しているつもりだが」 「もう、いい・・・!話すな・・・・!」 「そうはいっても、君とはなかなか話ができないからな」 「も、ほんと・・・あんたは、王なんだから・・・・・!それらしく、してくれないと・・・!」 わたしが、困る。 これ以上、介入されては、ひとたまりもない。 いろいろと。 「善処するよ」 またしても、朗らかで、それでいて甘い笑みを浮かべた彼を見て、 「いまさら、そなたを逃がしてはあげられないからなあ」 それはいったいどういう意味なんだと、それ以上言葉を紡げなかった時点で、どこまでも、この王に捕らわれるしかないのかもしれない。

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アルスラーン戦記

アルスラーン 戦記 エトワール

スポンサーリンク アルスラーン戦記70話までのあらすじ 大陸公路の強国「パルス」の若き王子・アルスラーン。 永遠と思われた国の栄華が終わりを告げた時、すべての運命が変わる!! 聖マヌエル城に攻め込むアルスラーンらパルス軍。 攻め込まれたちまち制圧される城内にパルカシオン伯爵は追い詰められて、塔から飛び降りて死ぬのであった。 人物紹介 アルスラーン 本作の主人公。 パルスの国王(シャーオ)アンドラゴラス三世の子で、パルス国の若き王太子。 ダリューン パルス国の武将で万騎長の1人。 大将軍・ヴァフリーズの甥で、12人の万騎長の中では最も若年。 アルスラーン戦記70話「存亡の秋」のネタバレ アルスラーンとエトワールの再開 エトワール「パルスの…甘ったれ…なぜ…お前がここに…」 アルスラーン「パルスの王太子アルスラーン、この軍の責任者だ」 4年前にエクバターナ、数ヶ月前には霧の中の水場でも会った、とアルスラーンは話す。 エトワールは突然の再会にまだ理解がうまくできないが、アルスラーンが バルカシオンの仇である…と 持っていた剣でアルスラーンに立ち向かう。 しかしアルスラーンに一蹴され、キシュワードによって押さえつけられた。 伯爵様の敵だと騒ぐエトワールを「どうしましょう」と言われるもアルスラーンは「 放してやろう」と言うのでした。 しかしエトワールはそれにも反発します。 「 私を拷問にかけよ!!」 エトワールは自分を痛い目にあわせろというのです。 それも、 自分がもし無傷で帰ったりしたら『呪うべき異教徒に情をかけられた』か『さだめし異教徒に通謀したのであろいうよ』と言われるであろうからでした。 「神の御為に生命を捨てるのはイアルダボートの信徒として本望だ!」 そう言ったエトワールは自分を拷問しろ!の一点張りなのでした。 どうしても分かり合えない しかしそんなエトワールをアルスラーンが拷問にかけるはずもなく、エトワールは牢に入れられるのでした。 そこへ、ご飯を持ったアルスラーンとカーランがやって来ました。 「お食べ」と言われるも、エトワールは「異教徒の食物など食べられるものか!!」と拒否します……が、身体は素直なもので ぐうぅぅと大きい音がなってしまいました。 そんなエトワールを見かねてアルスラーンは、 「これは君にとって敵の食物だ、だからこれを君が食べたら敵の食物が減ることになる」 「君は敵に損害を与えることになる、これは立派な武勲じゃないかな?」 と投げかけ、その言葉にエトワールはご飯にありつくのでした。 ご飯を食べ、2人は少し話し込む。 今回の遠征も、武勲を立て聖騎士になれれば家が万々歳だからだ、とエトワールは話します。 そしてエトワールはアルスラーン… 普通皇太子自ら地下牢の捕虜に食事を運んで来たりはしない、王様とか王子様と言うのはもっと威張って王座に納まり返っているものだ!と自らの信仰からの考えを話した。 そうは思わないというアルスラーンの表情…そしてエトワールに「 ひとつはっきりさせておこう」と問いかけるのです。 「 パルスがルシタニアに攻め込んだのか、ルシタニアはパルスに攻め込んだのか…どちらだ?」 アルスラーンからの問いかけに一瞬怯んだエトワールだが、 攻め込んだのは確かに自分達のほうだが自分たちはイアルダボート神の信徒であるとして 神が仰せになったとし攻め込んだのだと主張する。 これにアルスラーンは真っ向から問いかける。 神がそう言ったのを君は聴いたのか?神の声を耳にしたのか?と。 そしてアルスラーンはエトワールからもらった聖典を読んだと話します。 価値観の違いはあれど生きていくうえでの振る舞いなどいいことがたくさん書いてあり、これをエトワール達が大切にしているのがよく分かる、と言うアルスラーンにエトワールは喜ぶ。 「大切なものなものだからこそ自分の都合のいいように振り回してはいけないのではないか?」 アルスラーンは続けて、 ルシタニアの権力者たちは彼ら自分たちの欲望と野心の為に神の名を利用しているだけだ、と主張する。 しかしエトワールは聞く耳を持たず、 分かりあることはできなかった。 これ以上は話し合えない、とアルスラーンは牢を後にしようとする。 その去り際 イアルダボート教の祈りの言葉を知っているか?と問いかけ、エトワールは「当たり前だ!」という。 「 だったら明日死者に祈りを捧げてくれないか」 アルスラーンは敵味方の遺体を埋葬するが、ルシタニアの死者にはルシタニア語の祈りが必要だろうと言い、その場を去りました。 エトワールは、敵の死体を埋葬することに驚きます。 異教徒の死体なんて放置して野獣の餌にするのが普通だろう… アルスラーンはやはり変わってる、とアルスラーンが去っていた扉の窓を覗き込みます。 その時扉に触れると、扉は開きました…敵の牢の鍵を閉めないと驚きつつも、 ふと…変わっているのは自分たちの方……なのか?と考えます。 アルスラーンの大切なもの アルスラーンは牢を出た後ダリューンに話します。 エトワールにとって信仰はとても大切なものであるのに自分は失礼な言い方をしてしまったと反省します。 そうキツく言ってしまったのも、自分自身のことをエトワールに重ねて責めてしまったのかもしれない…と続けて反省するのです。 「…私はパルス王家の正当な『 血』も命を懸けるほどの激しい『 信仰』も持っていない」 「あの子がイアルダボート教を大切にしているように、私は私を支えてくれる『人』たちを何よりも大切に生きたいと思う」 アルスラーンは自分の大切なものを再確認するのでした。 王都では 聖マヌエル城が陥落したとの報せが王都にいるギスカールのもとへ届きます。 一日で城を陥とされたのかと怒りをあらわにするギスカールでしたが、部下の前というのもあり自分を落ち着かせます。 そして将たちが集まる部屋へと向かいます。 「諸卿にあらためて言っておく、今我らは存亡の秋である」 そう話すギスカールは、アトロパテネの勝利以来築きあげてきたものが一朝にして潰え去るやもしれぬ状況に諸卿に協力を仰ぐのでした。 諸卿たちを納得させたギスカールが部屋から退室したところに、 『銀仮面卿が戻ってまいりました!』との報せが届く。 軍を率いてではなく百騎ほどでやってきたらしく、残りはザーブル城に残留しているようでした。 「 銀仮面卿……曲者めが…!」 そう睨みつけるギスカールに対し、ヒルメスは不敵な笑みを返すのでした…。

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