艦これ 曙 ss。 【曙SS】提督「殺伐とした鎮守府」【艦これ】

【曙SS】提督「殺伐とした鎮守府」【艦これ】

艦これ 曙 ss

vip2ch. 98 ID:qcMT4wDTo 11月17日、何の日かご存知だろうか。 そう、加賀さんの進水日、つまり誕生日である。 鎮守府では盛大なパーティーが行われていた。 パァンとクラッカーの音が弾ける。 23 ID:qcMT4wDTo 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀 オメデトウ! 秋津洲 嬉シイ!」 加賀「みんな、ありがとう」 加賀さんの友達らも加賀さんを祝ってくれていた。 瑞鶴さんも今日はとりあえず食ってかかるのはやめて、素直に加賀さんを祝っていた。 瑞鶴「おめでと、加賀さん」 加賀「瑞鶴……ありがとう」 ケーキやプレゼントにも囲まれて、加賀さんはご満悦である。 37 ID:qcMT4wDTo そうして翌朝、加賀さんはあることを思い立つ。 加賀「お返し、しなきゃいけないかしら」 加賀さんの人生哲学の一つに、思い立ったらその日が吉日というのがある。 すぐさま外出証を申請し、ママチャリで鎮守府を飛び出した。 そして、近所の雑貨店やショッピングモールなどを回って、 お返しのために色々とプレゼントを購入した。 結婚式でもないのにお祝いにお返しをするのは一般的ではないかもしれないが、 加賀さんは友情に関してはまるっきりの初心者であるためにこのような誤解が生まれた。 80 ID:qcMT4wDTo 一先ずは鳳翔さんの元へ向かう。 鳳翔「あら、加賀さん。 それは?」 加賀「誕生日プレゼントのお返しです」 鳳翔「まぁ……いいの?」 加賀さんはコクリと頷く。 鳳翔さんはなんとも笑顔を隠せないような、そんな表情だ。 鳳翔「開けても、いいかしら」 加賀「どうぞ」 鳳翔さんは綺麗なラッピングを丁寧に開ける。 57 ID:qcMT4wDTo 鳳翔「……こ、これは」 電動マッサージ器であった。 鳳翔「ななななんでこんなものを!?」 鳳翔さんは慌てて問い詰める。 しかし加賀さんはなんのことなく答えた。 加賀「最近、肩こりがひどいって聞いたから」 鳳翔「あ、そう、そうよね!うん、ありがとう!」 加賀さんは鳳翔さんの変な態度に疑問を感じたが、 とりあえず喜んでもらえたものと認識し次のプレゼントを渡しに行く。 68 ID:qcMT4wDTo 次に向かったのは赤城さんの部屋であった。 赤城「あら、加賀。 どうしたの?」 加賀「これ、誕生日のお返し」 赤城「ええ?いいのに」 加賀さんは赤城さんに小箱を渡す。 赤城「なんだろう、開けるね」 赤城さんはウキウキな様子で小箱のラッピングを剥がし、開けた。 01 ID:qcMT4wDTo 加賀「以前見かけた、可愛いお茶碗」 可愛らしい犬の絵が描かれたお茶碗であった。 だが考えてみても、普通お茶碗に犬の柄がついているだろうか。 そう、これは店員の手違いで食器売り場に置いてあったペット用品である。 赤城「あ、ああー、う、嬉しいなー」 しかし赤城さんには、こんな朗らかな加賀さんにそれを指摘することはできなかった。 加賀さんは満足した顔で次の人の元へと向かう。 71 ID:qcMT4wDTo 次は龍驤さんである。 龍驤「なんやなんや、えらい荷物を抱えとるなぁ」 加賀「誕生日のお返しよ」 そう言って加賀さんは龍驤さんに箱を渡した。 龍驤「お!気前がええやん!なんこれ!」 加賀「艦これ……じゃなくて、あなたの好きな映画のスターよ」 龍驤「となると、フィギュアか!誰や!?ムーア!?コネリー!?」 バリバリと包装をはがす。 加賀さんには龍驤さんが怪訝な顔をしている理由がわからなかったが、 とりあえず先を急ぐことにした。 76 ID:qcMT4wDTo 次は長門さんであった。 長門「お返しか、私には必要ないのだが」 加賀「これ、マグカップよ」 加賀さんは箱から出して説明する。 長門「ん?どっかで見たような……」 加賀「これは提督の持っている物と同じデザイン」 長門「なんだと!?」 長門さんは驚愕する。 65 ID:qcMT4wDTo 長門「こ、こんなのお揃いになるじゃないか!」 加賀「そうだけど、何か問題?」 長門「ま、まるでカップルみたいじゃないか!」 長門さんは激しく赤面する。 加賀「……違うの?」 長門「や!違くはないが!」 とりあえず、さっさと押し付けて加賀さんは先を急いだ。 長門さんは内心狂喜乱舞している様子である。 61 ID:qcMT4wDTo 磯波さんにはやっぱり本だろうか、と加賀さんは思ったのだが。 磯波「あれ、見たことない本……」 加賀「ゴホン、それはその、私の自作小説なんだけど……」 加賀さんはなんとなく恥ずかしく思ったが、磯波さんのためだと我慢した。 磯波「わぁ……『鎮守府ラヴストーリー』って……」 加賀「その、読み終わったら感想、聞かせてね」 加賀さんはやっぱり恥ずかしくなってもう次に行ってしまおうと駆け出す。 磯波「あ、その、いい趣味だと思いますよー!」 と後ろから磯波さんの声が聞こえた。 46 ID:qcMT4wDTo 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんが何が欲しいのかはわからなかったので、 とりあえずそれっぽいのを用意した。 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀 コレハ」 加賀「誕生日プレゼントのお返し」 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんはニッコリ笑って喜ぶ。 97 ID:qcMT4wDTo 加賀「ガソリンだったけど、いいかしら」 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀ノ ソノ気持チガ 嬉シイ!」 加賀さんは赤面する。 しかし実際には巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんの燃料は、現代科学では未知の物質である。 さらに、あと27年と4ヶ月は補給が必要なかったのだ。 だが巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんは黙ってそのガソリンを受け取った。 加賀さんを傷つけたくはなかったのだ。 それに、彼女が口にしたその気持ちが嬉しいという言葉は本物なのである。 95 ID:qcMT4wDTo 最後は瑞鶴さんであった。 加賀さんは少し心配であった、パーティーには来てくれていたが、 日頃の態度がああだから受け取ってくれるかどうか不安だったのだ。 瑞鶴「何よ、加賀さん?」 加賀「誕生日のお返しよ。 受け取りなさい」 瑞鶴「ええ!?」 瑞鶴さんは驚いた。 態度もさることながら加賀さんが何か物をくれたという事は、 驚愕するには十分な出来事であった。 16 ID:qcMT4wDTo 加賀「大したものじゃないわ。 ただ、あなたのゆがけはボロボロだったから」 瑞鶴「うわあ!」 加賀「どんなのがいいかはわからなかったから、同じデザインのを買ったのだけれど」 瑞鶴さんへのプレゼントは新品のゆがけであった。 ゆがけというのはあの手袋である。 瑞鶴「嬉しい!加賀さんありがとう!」 加賀「ど、どうも……」 加賀さんはちょっと恥ずかしくなって俯き、そそくさと立ち去った。 86 ID:qcMT4wDTo とにかく、今日のお返しは全て成功したかに見えた。 しかしさらに翌日、事件は起こる。 加賀さんが満杯になったゴミ袋を捨てていると、昨日瑞鶴さんに贈ったゆがけが落ちていた。 加賀さんはショックを受ける。 もちろんこれは瑞鶴さんが使っていた古いゆがけなのだが、同じデザインの物であったのが災いし、 加賀さんは盛大な勘違いした。 自分で買ったものであるのにも関わらず。 そのゆがけを握りしめて、加賀さんは瑞鶴さんの元へと走った。 86 ID:qcMT4wDTo 瑞鶴「え!?」 加賀「何よ!笑ってたんでしょ私のこと!馬鹿な奴って!」 加賀さんは目に涙を貯めている。 瑞鶴「あの、話が見えてこないんですけど……」 加賀「これ!」 加賀さんは拾ったゆがけを突き出す。 瑞鶴「あ、それは……」 加賀「どうして!こんなひどいことを!せっかく愛を込めて選んだのに!」 加賀さんは感情を高ぶらせ、問い詰める。 28 ID:qcMT4wDTo 瑞鶴「…………あの、加賀さん?それは私の古いやつなんですよ……」 加賀「……へ?」 加賀さんは手に持ったゆがけをよく見てみる。 確かにボロボロで新品とは思えない。 35 ID:qcMT4wDTo 加賀「なにかしら」 瑞鶴「愛を込めてって、どういう……」 加賀「……頭にきました」 加賀さんは恥ずかしさのあまり瑞鶴さんをぺちぺち叩き始めた。 瑞鶴「え!?なんでなんでなんで!?」 しばらくこのぺちぺち攻撃は続きそうだ。 そこには曙、磯波、荒潮、リベッチオの四人で編成された駆逐隊がいた。 四人はいつも仲良し! 曙「あんたら!また私のお菓子食べたでしょ!?」 磯波「……」 荒潮「……」 リベッチオ「…………Che?」 曙「また!しらばっくれて!!」 ……ではない。 そのせいなのか、この駆逐隊の成績はいつもビリである。 そーんな彼女たちのお話。 多分」 磯波「そうだよ、多分」 リベッチオ「うん!タブン!」 曙「多分て……」 加古「うんうん、四人の仲が深まったところで」 荒潮「消えろ」 加古「あっはい」ソソクサー 曙「……そうね、何事もやる前から諦めたらおしまい、ね」 荒潮「それじゃ、大会に向けて特訓よぉ!」 オー!! 荒潮「さぁ、うさぎ跳びよ」 磯波「こ、この階段をぉ~~!?嫌だなぁ」 曙「つべこべ言わずにやるのよ!」 リベッチオ「Forza!」 数々の苦しいメニューをこなしていった! 曙「息を10分間吐き続けるのよぉ~~~!」 磯波「無理だよ」 荒潮「あなた自分で何言ってるかわかってるの?」 リベッチオ「ふぅうぅ~~~~~~~~~~~~~…………!!!」プルプル かに見えたが……。 そして、大会当日……。 鬼怒「気合は十分だね!」 曙「よし!勝つわよ!」 磯波「うんっ」 荒潮「いつまでも馬鹿にされてちゃいけないわよね」 リベッチオ「ガンバロー!」 提督「それじゃあ、張り切って行ってこい!」 ……だが。

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曙と 艦これSS

艦これ 曙 ss

vip2ch. 98 ID:qcMT4wDTo 11月17日、何の日かご存知だろうか。 そう、加賀さんの進水日、つまり誕生日である。 鎮守府では盛大なパーティーが行われていた。 パァンとクラッカーの音が弾ける。 23 ID:qcMT4wDTo 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀 オメデトウ! 秋津洲 嬉シイ!」 加賀「みんな、ありがとう」 加賀さんの友達らも加賀さんを祝ってくれていた。 瑞鶴さんも今日はとりあえず食ってかかるのはやめて、素直に加賀さんを祝っていた。 瑞鶴「おめでと、加賀さん」 加賀「瑞鶴……ありがとう」 ケーキやプレゼントにも囲まれて、加賀さんはご満悦である。 37 ID:qcMT4wDTo そうして翌朝、加賀さんはあることを思い立つ。 加賀「お返し、しなきゃいけないかしら」 加賀さんの人生哲学の一つに、思い立ったらその日が吉日というのがある。 すぐさま外出証を申請し、ママチャリで鎮守府を飛び出した。 そして、近所の雑貨店やショッピングモールなどを回って、 お返しのために色々とプレゼントを購入した。 結婚式でもないのにお祝いにお返しをするのは一般的ではないかもしれないが、 加賀さんは友情に関してはまるっきりの初心者であるためにこのような誤解が生まれた。 80 ID:qcMT4wDTo 一先ずは鳳翔さんの元へ向かう。 鳳翔「あら、加賀さん。 それは?」 加賀「誕生日プレゼントのお返しです」 鳳翔「まぁ……いいの?」 加賀さんはコクリと頷く。 鳳翔さんはなんとも笑顔を隠せないような、そんな表情だ。 鳳翔「開けても、いいかしら」 加賀「どうぞ」 鳳翔さんは綺麗なラッピングを丁寧に開ける。 57 ID:qcMT4wDTo 鳳翔「……こ、これは」 電動マッサージ器であった。 鳳翔「ななななんでこんなものを!?」 鳳翔さんは慌てて問い詰める。 しかし加賀さんはなんのことなく答えた。 加賀「最近、肩こりがひどいって聞いたから」 鳳翔「あ、そう、そうよね!うん、ありがとう!」 加賀さんは鳳翔さんの変な態度に疑問を感じたが、 とりあえず喜んでもらえたものと認識し次のプレゼントを渡しに行く。 68 ID:qcMT4wDTo 次に向かったのは赤城さんの部屋であった。 赤城「あら、加賀。 どうしたの?」 加賀「これ、誕生日のお返し」 赤城「ええ?いいのに」 加賀さんは赤城さんに小箱を渡す。 赤城「なんだろう、開けるね」 赤城さんはウキウキな様子で小箱のラッピングを剥がし、開けた。 01 ID:qcMT4wDTo 加賀「以前見かけた、可愛いお茶碗」 可愛らしい犬の絵が描かれたお茶碗であった。 だが考えてみても、普通お茶碗に犬の柄がついているだろうか。 そう、これは店員の手違いで食器売り場に置いてあったペット用品である。 赤城「あ、ああー、う、嬉しいなー」 しかし赤城さんには、こんな朗らかな加賀さんにそれを指摘することはできなかった。 加賀さんは満足した顔で次の人の元へと向かう。 71 ID:qcMT4wDTo 次は龍驤さんである。 龍驤「なんやなんや、えらい荷物を抱えとるなぁ」 加賀「誕生日のお返しよ」 そう言って加賀さんは龍驤さんに箱を渡した。 龍驤「お!気前がええやん!なんこれ!」 加賀「艦これ……じゃなくて、あなたの好きな映画のスターよ」 龍驤「となると、フィギュアか!誰や!?ムーア!?コネリー!?」 バリバリと包装をはがす。 加賀さんには龍驤さんが怪訝な顔をしている理由がわからなかったが、 とりあえず先を急ぐことにした。 76 ID:qcMT4wDTo 次は長門さんであった。 長門「お返しか、私には必要ないのだが」 加賀「これ、マグカップよ」 加賀さんは箱から出して説明する。 長門「ん?どっかで見たような……」 加賀「これは提督の持っている物と同じデザイン」 長門「なんだと!?」 長門さんは驚愕する。 65 ID:qcMT4wDTo 長門「こ、こんなのお揃いになるじゃないか!」 加賀「そうだけど、何か問題?」 長門「ま、まるでカップルみたいじゃないか!」 長門さんは激しく赤面する。 加賀「……違うの?」 長門「や!違くはないが!」 とりあえず、さっさと押し付けて加賀さんは先を急いだ。 長門さんは内心狂喜乱舞している様子である。 61 ID:qcMT4wDTo 磯波さんにはやっぱり本だろうか、と加賀さんは思ったのだが。 磯波「あれ、見たことない本……」 加賀「ゴホン、それはその、私の自作小説なんだけど……」 加賀さんはなんとなく恥ずかしく思ったが、磯波さんのためだと我慢した。 磯波「わぁ……『鎮守府ラヴストーリー』って……」 加賀「その、読み終わったら感想、聞かせてね」 加賀さんはやっぱり恥ずかしくなってもう次に行ってしまおうと駆け出す。 磯波「あ、その、いい趣味だと思いますよー!」 と後ろから磯波さんの声が聞こえた。 46 ID:qcMT4wDTo 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんが何が欲しいのかはわからなかったので、 とりあえずそれっぽいのを用意した。 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀 コレハ」 加賀「誕生日プレゼントのお返し」 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんはニッコリ笑って喜ぶ。 97 ID:qcMT4wDTo 加賀「ガソリンだったけど、いいかしら」 巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲「加賀ノ ソノ気持チガ 嬉シイ!」 加賀さんは赤面する。 しかし実際には巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんの燃料は、現代科学では未知の物質である。 さらに、あと27年と4ヶ月は補給が必要なかったのだ。 だが巨大殺人ロボットジェノサイド秋津洲さんは黙ってそのガソリンを受け取った。 加賀さんを傷つけたくはなかったのだ。 それに、彼女が口にしたその気持ちが嬉しいという言葉は本物なのである。 95 ID:qcMT4wDTo 最後は瑞鶴さんであった。 加賀さんは少し心配であった、パーティーには来てくれていたが、 日頃の態度がああだから受け取ってくれるかどうか不安だったのだ。 瑞鶴「何よ、加賀さん?」 加賀「誕生日のお返しよ。 受け取りなさい」 瑞鶴「ええ!?」 瑞鶴さんは驚いた。 態度もさることながら加賀さんが何か物をくれたという事は、 驚愕するには十分な出来事であった。 16 ID:qcMT4wDTo 加賀「大したものじゃないわ。 ただ、あなたのゆがけはボロボロだったから」 瑞鶴「うわあ!」 加賀「どんなのがいいかはわからなかったから、同じデザインのを買ったのだけれど」 瑞鶴さんへのプレゼントは新品のゆがけであった。 ゆがけというのはあの手袋である。 瑞鶴「嬉しい!加賀さんありがとう!」 加賀「ど、どうも……」 加賀さんはちょっと恥ずかしくなって俯き、そそくさと立ち去った。 86 ID:qcMT4wDTo とにかく、今日のお返しは全て成功したかに見えた。 しかしさらに翌日、事件は起こる。 加賀さんが満杯になったゴミ袋を捨てていると、昨日瑞鶴さんに贈ったゆがけが落ちていた。 加賀さんはショックを受ける。 もちろんこれは瑞鶴さんが使っていた古いゆがけなのだが、同じデザインの物であったのが災いし、 加賀さんは盛大な勘違いした。 自分で買ったものであるのにも関わらず。 そのゆがけを握りしめて、加賀さんは瑞鶴さんの元へと走った。 86 ID:qcMT4wDTo 瑞鶴「え!?」 加賀「何よ!笑ってたんでしょ私のこと!馬鹿な奴って!」 加賀さんは目に涙を貯めている。 瑞鶴「あの、話が見えてこないんですけど……」 加賀「これ!」 加賀さんは拾ったゆがけを突き出す。 瑞鶴「あ、それは……」 加賀「どうして!こんなひどいことを!せっかく愛を込めて選んだのに!」 加賀さんは感情を高ぶらせ、問い詰める。 28 ID:qcMT4wDTo 瑞鶴「…………あの、加賀さん?それは私の古いやつなんですよ……」 加賀「……へ?」 加賀さんは手に持ったゆがけをよく見てみる。 確かにボロボロで新品とは思えない。 35 ID:qcMT4wDTo 加賀「なにかしら」 瑞鶴「愛を込めてって、どういう……」 加賀「……頭にきました」 加賀さんは恥ずかしさのあまり瑞鶴さんをぺちぺち叩き始めた。 瑞鶴「え!?なんでなんでなんで!?」 しばらくこのぺちぺち攻撃は続きそうだ。 そこには曙、磯波、荒潮、リベッチオの四人で編成された駆逐隊がいた。 四人はいつも仲良し! 曙「あんたら!また私のお菓子食べたでしょ!?」 磯波「……」 荒潮「……」 リベッチオ「…………Che?」 曙「また!しらばっくれて!!」 ……ではない。 そのせいなのか、この駆逐隊の成績はいつもビリである。 そーんな彼女たちのお話。 多分」 磯波「そうだよ、多分」 リベッチオ「うん!タブン!」 曙「多分て……」 加古「うんうん、四人の仲が深まったところで」 荒潮「消えろ」 加古「あっはい」ソソクサー 曙「……そうね、何事もやる前から諦めたらおしまい、ね」 荒潮「それじゃ、大会に向けて特訓よぉ!」 オー!! 荒潮「さぁ、うさぎ跳びよ」 磯波「こ、この階段をぉ~~!?嫌だなぁ」 曙「つべこべ言わずにやるのよ!」 リベッチオ「Forza!」 数々の苦しいメニューをこなしていった! 曙「息を10分間吐き続けるのよぉ~~~!」 磯波「無理だよ」 荒潮「あなた自分で何言ってるかわかってるの?」 リベッチオ「ふぅうぅ~~~~~~~~~~~~~…………!!!」プルプル かに見えたが……。 そして、大会当日……。 鬼怒「気合は十分だね!」 曙「よし!勝つわよ!」 磯波「うんっ」 荒潮「いつまでも馬鹿にされてちゃいけないわよね」 リベッチオ「ガンバロー!」 提督「それじゃあ、張り切って行ってこい!」 ……だが。

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【艦これ】叢雲「フィッシング?」 曙「フィッシング!」 : 艦隊これくしょん SS

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寒波が過ぎたと思ったらまた荒れたり晴れたりと不安定な天候が続く今日この頃。 節分が終わったかと思えば鎮守府ではあちこちで甘い匂いが昨日からただよっていた。 今日はバレンタイン、それぞれがお世話になっている仲間にチョコをプレゼントする日である。 去年もそうだったが、机の上にこんもりとチョコが積もっている。 みんなから貰ったチョコだ。 ただ、去年より人数が増えたこともあってか多くなっている気がするが、どれもラッピングなどが個性豊かで溢れ、飽きはしない。 眺めているだけでも充分すぎるほどである。 そのチョコが積もった机で自分は書類にサインやら判子を押していく作業をしていた。 少し疲れたなと思ったら息抜きに貰ったチョコを食べて、書類と同時にチョコも減らしていく。 「ホワイトデーのお返しは大変そうだなぁ…」 書類もあらかた終わり、ぐっと背伸びをしてから夕張のメロン果汁入りチョコを食べる。 時刻は1432、今日は久々に晴れるようで、雲の間から射す日光があたたかい。 曙「けっこうチョコ食べてるけど…体とか大丈夫なの?」 と、書類をまとめるカーディガンを着た曙。 今日は秘書艦だ。 「なに、チョコは好きだからいくらでも食べられるさ。 体はたまに動かしてるから気にすることはないよ」 曙「そう、だからちょっと前にチョコの大福を作ってたのね」 曙の言うチョコの大福とは、少し前に興味半分、ホワイトデー用の試作目的半分で作ってみたのだ。 曙もちゃっかりついてきていて、完成したのを食べさせてみたらとても気に入ったようだった。 ちなみにホワイトデー用とはまだ誰にも言っていない。 「ところで曙もみんなにチョコ配ったりしてきたのか?」 曙「そりゃ当然でしょ。 …何?クソ提督もそれだけ貰っておいて私からも貰いたいとでも言いたいわけ?」 「いやいや、別に自分は欲しいって言った訳じゃなくて、皆が自分からくれたものだよ。 別に、曙は嫌ならそれでいいさ」 曙はなにかが納得いかなかったのか、ぷいっとそっぽを向いた。 曙「…ふ、ふうん。 別にどうでもいいけど」 こういう時の曙はだいたい拗ねてるか何か期待していることが多かったような。 このままだと会話も途切れるからとりあえず行動してみる。 「まぁ、今年も曙のチョコは気になっていたんだけどなぁー」 曙「えっ…あ、そう…そうなのね…まぁ…別に用意してなくもないというか…その…」 曙ぱぁっと明るくなったと思えば急にはもじもじし始めた。 なんだかんだで曙も用意してたらしく、とても嬉しいと感じた。 曙は今まで後ろに隠してた箱を取り出し、渡してきた。 しっかりとラッピングしてあり、曙の器用さもうかがえる装飾が施されている。 曙「一応なんだかんだで世話になってるから…ね、ど、どっちかは勝手に考えてればいいわ」 「ありがとうね、曙。 …今食べてもいいかな?」 曙「できれば後で食べてほしかったけど…まぁいいわ、ちょっと待ちなさい」 と、曙はラッピングを剥がし箱の蓋を開け、そこからチョコを取り出した。 曙「ほ、ほら…あーん、しなさいよ」 「えっと…いいのか?」 曙「いいからやってるんじゃない、さっさと口開けなさいったら」 言われるがままに口を開ける。 曙は、チョコを食べさせてきた。 それをじっくり味わう。 程よい甘さと苦さがマッチして、口のなかでゆっくり溶けていく。 「…うん、うまい。 おいしいよ、曙」 曙「そう、よかったわ」 曙はほっとした表情になったと思うと、ちょこんと自分の膝に座った。 そしてそのまま、自分の胸元に曙は頭を預けてきた。 曙「ほっとして力が抜けただけよ。 別にいいでしょ?」 自分は無言で頷くと、曙が目を閉じて口を開けた。 曙「私があーんしたんだから、その、あ、クソ提督も私にしなさいよ」 「いいのか?」 曙が目を開けた。 曙「さっきからいいのかしか言ってないわよね…私が良いって言ったら良いの、わかった?」 「わ、わかった」 再び曙が目を閉じたので、チョコを一つ取り出して曙の口に入れた。 曙はうっとりしながらチョコを食べている。 自分は自然と曙の頭を撫でていた。 どのくらい時間が過ぎただろうか、しばらく続いていると曙が口を開けた。 曙「そういえば、もうすぐ作戦が始まるのね」 「そうだな。 今回も苦しくなりそうだが…絶対に、誰も沈めさせないさ」 曙「そう、その言葉信じるわ。 …私も、提督のために、頑張る…んだから…」 曙は目を閉じ、そのまま寝てしまった。 すう、すうと気持ち良さそうに寝息をたてているので起こす気にはなれない。 仕方ないので自分もこのまま寝ることにした。 小さく、けれど大きな心を持った少女の温もりを感じながら。

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