豆腐 の 角 に 頭 ぶつけ て 死ん で しまえ。 『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』短評

楽天ブックス: 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件

豆腐 の 角 に 頭 ぶつけ て 死ん で しまえ

表題作を含めた6編の短編が収められています。 『変奏曲・ABCの殺人』 青原(あおはら)の町で浅嶺(あさみね)が殺され、番祥寺(ばんしょうじ)の街で馬場(ばば)という人が殺害された。 両方とも単なる無差別殺人らしいが、語り手である俺は奇妙な偶然を見つける。 頭文字を見てみると、青原(A)で浅嶺(A)、番祥寺町(B)で馬場(B)、とABの順番に並んでいたのだ。 「この偶然を利用してやろう」と、俺はある計画をたて始める。 クリスティのABC殺人事件ネタですね。 一発目から実に倉知さんらしい短編でした。 完璧に思えた計画が、あれよあれよとおかしな方向へ進んでしまうユーモアある展開が好き。 『薬味と甘味の殺人現場』 殺人現場に横たわる 被害者の口にネギが突っ込まれていたという珍事件。 ネギが一本長いまま丸々、被害者の口に突き刺さっている。 無理矢理突っ込んだらしく、死者の唇は歪んでいる。 口からすっくりと天井に向かって垂直に屹立しているそのネギは、青々とした先端が中途半端な中空に留まっていた。 70より さらに死者の枕元には、コンビニで売っているようなケーキが三つ並んで置かれていた。 全くもって意味不明。 犯人はなぜこんなことをしたのか?というホワイに迫ります。 これも滅多に出会えない真相、というか、倉知さんにしかできない発想。 一体どうしたらこんなホワイを思いつくのだろう。 『夜を見る猫』 何もない夜の闇を見つめる一匹の猫・ミーコ。 大きな耳をピンと立て、熱心に、不思議そうに闇を見つめるミーコ。 一体ミーコは何を見ているんだろう、というホワイを明らかにしてきます。 普通なら見過ごしてしまうような謎ですが、あらゆる推測をたてまさかの真相を明らかにする展開がよかった。 たまにうちの猫も何もないところを見つめる時がありますが、こんなこと思いもつかないよなあ。 『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 タイトル通りですね。 ある実験室で、 どう見ても豆腐の角に頭をぶつけて死んでいるようにしか見えない死体が発見されます。 ネタバレになってしまうので詳しいことは言えませんが、まず舞台設定がぶっとんでいる。 設定がぶっ飛んでいるから、真相もぶっ飛んでいる。 そんな真相わかるはずがない。 逆に、どうやったらこんな状況になると思います? この発想を思いつく倉知さんはなんなんだろう。 『猫丸先輩の出張』 表題作よりこれが一番読みたかった。 久しぶりの猫丸先輩シリーズの新作。 ありがたや、ありがたや。 水の入ったバケツで頭を強打されたと思われる室長が発見される。 状況から察するに、 二階か三階の窓から水の入ったバケツを落とし、室長の頭にヒットさせたようだ。 しかし、その建物はちょうど監視状態にあり、犯人の逃走経路は完全に塞がれていた。 現場にいた4人にもアリバイがある。 犯人はどこに消えたのか。 さすが猫丸先輩。 本作だけでなく、 猫丸先輩シリーズは人間の「固定概念」を逆手に取るのが本当にうまい。 猫丸先輩に指摘されるまでまったくそこに気がつかないわけですよ。 現場を見て、勝手にそうだと思い込んでしまう。 で、猫丸先輩に指摘されてハッとする。 ああ確かに、なんでそう思い込んでしまったのだろう、と気がつかされる。 いいなあ、猫丸先輩シリーズは相変わらずいいなあ。 この一編だけでも読めたことに感謝です。 もちろん他の猫丸先輩シリーズが未読でも問題なく楽しめますよ。 ユーモア満載の倉知ミステリー! 「ミステリ短編集」というより 「倉知淳作品集」と言ったほうがよいかも。 バラエティに富んでいて、読み終わった後にニヤリとしてしまうような短編ばかりでした。 〈倉知淳を知るうえで格好の一冊。 こういう作品集を読みたかったのだ。 〉と文芸評論家の村上貴史さんは述べていますが、まさにその通り。 そうそう、倉知さんってこういう人だよね、ってなります。 作品集として文句なしに面白かった。 ただ欲を言えば、そろそろ猫丸先輩シリーズの長編が読みたい。 果たして読める日が来るのか。 気長に待ちます。 次はいつ猫丸先輩に出会えるのかなあ。 おや、短編の一つ『社内偏愛』の紹介をし忘れたぞ。 まあいいか。 ちょっと、ミステリーとは関係ない話になって申し訳ないのですが、わたし、先生のイラストがものすごく好きで、も~~、ミステリー本の紹介と同じくらい楽しみなんです。 ちなみに、好きな絵師さんとかいますか?? じぶんはみーまーの画師の左氏が大好きで、あと、白身魚さんとか。 anpo39 naoさんこんばんは! 先生は恥ずかしいです笑 うわあああ!めちゃくちゃ嬉しいです、まさかイラストを褒めていただけるなんて。 実はイラスト描くのが結構好きなのですが、なかなか思ったように描けず、今みたいな変なイラストを妥協して描いています。 絵とかは全然習ってないです笑 描き方が全くわかりません。 おおお、わたし絵師さんあまり詳しくないんですけど、私も左さんの絵も白身魚さんの絵も好きです!ホンッッっと可愛いですよね。 本当はあういう絵を描きたいのですが、、、全然描けません笑 ほんと猫丸先輩シリーズはもっと人気出るべきシリーズなんですけどね。 本当にありがとうございます。 これからもちょくちょく描いていきたいです!.

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倉知淳『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』で久しぶりに猫丸先輩に会えて幸せだった

豆腐 の 角 に 頭 ぶつけ て 死ん で しまえ

Contents• 被害者の好物はケーキ 反対に嫌いな食べ物はネギ ネギだけ突っ込まれている状態ならまだ、被害者に相当恨みのある人が殺害したと考えられなくもないのですが それだとケーキが置かれていることが説明できなくなってしまいますね。 71より引用 皆さんならこの状況どう考えますか??? とは言ったものの、恐らくこの話のホワイを解ける読者はいないと思うので存分に倉知さんの世界観に浸りながら読むことをおすすめします。 本格ミステリーといわれる小説は多くありますが その中でも、こんな結末は滅多に…いや、絶対に出会えない貴重なお話し こんな話、こんな結末倉知さんくらいしか思いつかない 『夜を見る猫』 猫ってたまーに何もないところをじーっと見つめているときありますよね?? 普通は気にも留めない行動ですが 今回のお話では、 何もないところをじっと見つめる猫ちゃん・ミーコが何を見ているのかというホワイを解いていきます たまたま何もないところを見つめていただけというなら普通にある話ですが ミーコの場合、同じところを3夜連続見ているのです そして、何を見ているのか気になった由利枝があくまで理論的に推理していくのですが まさか、ミーコが見つめていた先にあんな事件があるとは想像もできませんでした。 そして、てんと座ったミーコは、水平線より少し上の角度を見ている。 じっと見つめている。 106より引用 『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 流石、表紙作。 流石は倉知淳さん。 こんな話が読みたかった!!! これぞ倉知淳の作品でしょ!! (呼び捨てですいません) くどいと思いますがまずタイトル。 ばっちりわけわからん!! (褒め言葉) 詳しく話してしまうとネタバレになってしまうのがとても残念… タイトルの通りどう考えても豆腐で撲殺されたとしか思えない死体が発見された。 という事件です。 舞台設定を含めこの話だけはなるべく予備知識なしで是非一読して頂きたい!! それくらい面白い というより、倉知さんらしい仕上がりになっています 設定、推理、などすべてが良い意味でぶっ飛びすぎてる!! 俯せで倒れた屍体とその周辺にぶちまけられた豆腐。 屍体の後頭部には四角い物の角で殴打した傷跡がある。 どう見ても豆腐の角に頭をぶつけて死んでいるようにしか見えない。 137、138より引用 倉知ミステリーここにあり!!! 完璧に思い描いた殺人計画が思わぬ方向に進んでしまう『変奏曲・ABCの殺人』 人工知能にひいきされてしまった主人公のお話『社内偏愛』 そして、みんな大好き猫丸先輩シリーズの新作『猫丸先輩の出張』 詳しく紹介しなかった作品も実に倉知さんらしいユーモア溢れる(溢れすぎてる)作品でどの話も超絶品!! どれも、癖が強い作品が多く、読み終わった後は思わず表情が緩んでしまう話ばかりでした。 短編集が大好きな私ですがその中でもかなり上位に食い込んでくるよね本作は。 なにより、いろんな倉知さんが楽しめるので 倉知さんの作品を初めて読むかたにはもってこいの一冊です。 個人的におすすめしたいお話は『社内偏愛』ですかね。 ページ数が少なく紹介するとネタバレしてしまうので避けましたが少しSFチックでとても好みでした。 むしろ、『社内偏愛』の話を掘り下げて中編として読みたかったくらいです。

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<ブックレビュー>豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件(その1・豆腐の殺傷能力)

豆腐 の 角 に 頭 ぶつけ て 死ん で しまえ

Contents• 被害者の好物はケーキ 反対に嫌いな食べ物はネギ ネギだけ突っ込まれている状態ならまだ、被害者に相当恨みのある人が殺害したと考えられなくもないのですが それだとケーキが置かれていることが説明できなくなってしまいますね。 71より引用 皆さんならこの状況どう考えますか??? とは言ったものの、恐らくこの話のホワイを解ける読者はいないと思うので存分に倉知さんの世界観に浸りながら読むことをおすすめします。 本格ミステリーといわれる小説は多くありますが その中でも、こんな結末は滅多に…いや、絶対に出会えない貴重なお話し こんな話、こんな結末倉知さんくらいしか思いつかない 『夜を見る猫』 猫ってたまーに何もないところをじーっと見つめているときありますよね?? 普通は気にも留めない行動ですが 今回のお話では、 何もないところをじっと見つめる猫ちゃん・ミーコが何を見ているのかというホワイを解いていきます たまたま何もないところを見つめていただけというなら普通にある話ですが ミーコの場合、同じところを3夜連続見ているのです そして、何を見ているのか気になった由利枝があくまで理論的に推理していくのですが まさか、ミーコが見つめていた先にあんな事件があるとは想像もできませんでした。 そして、てんと座ったミーコは、水平線より少し上の角度を見ている。 じっと見つめている。 106より引用 『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 流石、表紙作。 流石は倉知淳さん。 こんな話が読みたかった!!! これぞ倉知淳の作品でしょ!! (呼び捨てですいません) くどいと思いますがまずタイトル。 ばっちりわけわからん!! (褒め言葉) 詳しく話してしまうとネタバレになってしまうのがとても残念… タイトルの通りどう考えても豆腐で撲殺されたとしか思えない死体が発見された。 という事件です。 舞台設定を含めこの話だけはなるべく予備知識なしで是非一読して頂きたい!! それくらい面白い というより、倉知さんらしい仕上がりになっています 設定、推理、などすべてが良い意味でぶっ飛びすぎてる!! 俯せで倒れた屍体とその周辺にぶちまけられた豆腐。 屍体の後頭部には四角い物の角で殴打した傷跡がある。 どう見ても豆腐の角に頭をぶつけて死んでいるようにしか見えない。 137、138より引用 倉知ミステリーここにあり!!! 完璧に思い描いた殺人計画が思わぬ方向に進んでしまう『変奏曲・ABCの殺人』 人工知能にひいきされてしまった主人公のお話『社内偏愛』 そして、みんな大好き猫丸先輩シリーズの新作『猫丸先輩の出張』 詳しく紹介しなかった作品も実に倉知さんらしいユーモア溢れる(溢れすぎてる)作品でどの話も超絶品!! どれも、癖が強い作品が多く、読み終わった後は思わず表情が緩んでしまう話ばかりでした。 短編集が大好きな私ですがその中でもかなり上位に食い込んでくるよね本作は。 なにより、いろんな倉知さんが楽しめるので 倉知さんの作品を初めて読むかたにはもってこいの一冊です。 個人的におすすめしたいお話は『社内偏愛』ですかね。 ページ数が少なく紹介するとネタバレしてしまうので避けましたが少しSFチックでとても好みでした。 むしろ、『社内偏愛』の話を掘り下げて中編として読みたかったくらいです。

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