コーヒー が 冷め ない うち に 解説。 映画『コーヒーが冷めないうちに』あらすじネタバレと感想。ラストと結末も

【ネタバレあり】『コーヒーが冷めないうちに』感想・解説:4回泣けたけど、理解に苦しむ映画だった。

コーヒー が 冷め ない うち に 解説

常連客は過去に移動して気持ちを入れ替え、未来を変えていく。 平井は妹の遺志をついで旅館経営。 数は母の愛を知った。 【起】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ1 とある街のとある喫茶店の、とある席には、不思議な都市伝説があります。 その席に座ると、望んだとおりの時間に移動できるというのです。 ただし、そこには面倒くさい、『非常に』面倒くさいルールがあるのでした。 その喫茶店の名は、『フニクリフニクラ』と言います…。 〝一、過去に戻ってどんなことをしても、現実は変わらない。 二、過去に戻っても、この喫茶店を出ることはできない。 三、過去に戻れるのは、コーヒーカップに注いでから、 そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。 コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。 四、過去に戻れる席には先客がいる。 席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。 五、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない人には 会うことができない。 〟 その喫茶店『フニクリフニクラ』には、マスターの男性・時田流と、ウエイトレスをする若い女性・時田数がいます。 流と数は、いとこ同士です。 上にある好きな時間へ移動するためには、「時田家の女性がコーヒーを淹れる」という条件もありました…。 2018年。 〔夏〕 「私を一週間前に戻してください」 カウンターで時田流に噛みつくように言ったのは、清川二美子です。 二美子は幼馴染の五郎と、1週間前に喫茶店『フニクリフニクラ』を訪れていました。 五郎と二美子はずっと幼馴染で、互いに恋人同士をとっかえひっかえしていました。 互いのことを好きでいながらも、長い付き合いなので恋人同士になれないまま、時間だけが経過していました。 1週間前、五郎は喫茶店でアメリカ転勤が決まったことを二美子に打ち明けていました。 しかしそれ以上、何かを言うわけでもなく去ったのです。 二美子は、プロポーズを期待していたので、五郎の反応は少々肩透かしでした。 そこで、1週間前に戻ってやり直したいと考えたのです。 オーナーの流とウエイトレスの数は、『フニクリフニクラ』のルールを説明しました。 過去に戻っても現在を変えられないことを知った二美子ですが、とにかく「過去に戻って言いたいことを全部言っておきたい」らしく、受け入れます。 先客の人物をどかせようとして、二美子が席にいる女性の肩に手を置くと、息ができずに苦しくなりました。 ちょうど水中にいるような感じです。 先客の人物は「幽霊」で、呪いにかけられているのです。 無理やりに席からどかせようとした人物は、息が苦しくなるのだそうです。 喫茶店『フニクリフニクラ』の営業時間は20時までですが、もしその席に座るのであれば、営業時間を延長して待っていてもよいとのことです。 待つという決意表明を二美子はし、カウンターに座っていて事情を知った若者・新谷亮介も、好奇心から観察を始めました。 「幽霊」はずっと席で読書をしているのですが、ときどき、トイレのために席を立ちます。 二美子の決意表明を聞き、数は「幽霊」に振舞うコーヒーのペースを上げました。 そうすることで、早く席を立たせようという作戦です。 作戦は功を奏して、しばらくすると「幽霊」が席を立ちました。 二美子が席に座り、数がコーヒーを淹れます。 すると二美子は本当に、1週間前のその時にタイムスリップできていました…。 …1週間前にタイムスリップした二美子は、五郎と話をします。 実は前回、二美子が彼氏と別れた時に、五郎は「次に僕が彼女と別れた時、二美子がひとりだったら、結婚してやるよ」と言われていたのでした。 その言葉を当てにして、二美子はてっきり、プロポーズされると思って待っていたのです。 とはいうものの、五郎が彼女と別れている様子もなく、二美子は五郎からアメリカ転勤の話を聞かされました。 嫌味のつもりで「今の彼女とお幸せに」と二美子が言うと、五郎は「アメリカに行くって言ったら、振られた」と答えます。 その情報は、初めて知ったことでした。 コーヒーが冷めそうなので、二美子は後ろ髪を引かれながら飲み干し、現在へ戻ります…。 【承】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ2 現在へ戻った二美子は改めて、「過去に戻っても現在は変えられない」ことを知ります。 そのうえで、「未来は変えられるのだ」と数に教わった二美子は、スマホから五郎にLINEで「私、アメリカに行く、会って話す」と送信します。 すると五郎から「待ってる」という返事がかえってきました。 二美子は喜びます…。 〔秋〕 二美子は仕事を辞めてアメリカへ行き、五郎と一緒に暮らしているそうです。 喫茶店のカウンターに座り、二美子の一部始終を見ていた新谷亮介は、その後、過去に戻った客がいるかと数に聞きました。 いません。 面倒くさいルールを聞いた亮介は、自分が過去に戻ることをあきらめていました。 そもそも亮介は、「実家で飼っていたきなこという猫が、今年の正月に死んだ。 そのきなこに会いたくて、過去に行きたかった」というのが動機です。 きなこは喫茶店『フニクリフニクラ』を訪れていませんし、過去に戻っても亮介が店から出られないわけですから、意味がないのでした。 そんな話をした亮介は、数に淡い思いを寄せます。 数が亮介と会ったのは、幼い数が暮らしていた家の近くでした。 喫茶店『フニクリフニクラ』には、常連客の女性・高竹佳代がよくやってきます。 しばらくすると看護師の男性・房木康徳が、佳代を迎えにくるのが常でした。 佳代は実は、房木の妻でした。 しかし佳代は2年ほど前に認知症を患って、夫のことを忘れているのです。 房木も佳代を驚かせまいと考えて、夫だと名乗らずに看護師の立場のままで接していました。 (房木が看護師の職業であるのは、たまたま) 佳代はいつも手紙を持っています。 佳代は「過去に戻って夫に手紙を渡したい」と言っていました。 いつも次の瞬間に忘れてしまうのですが、それを数は聞きます。 数から手紙のことを聞いた房木は、数の勧めもあり、「自分が」過去へ戻ってみようと考えます。 椅子に座り、数にコーヒーを淹れてもらった房木は、「まだ妻が認知症ではなかった過去」をイメージしてタイムスリップします…。 …タイムスリップしたのは、3年前の2015年でした。 妻の佳代は自分が認知症を患い、これからどんどん記憶をなくしていくと知ったころです。 2018年のレシートを見せて房木が未来からやってきたと知ると、佳代は「2018年の私は、あなたに苦労をかけていない?」と聞きました。 佳代は自分の病気のことを告げるか、逡巡していました。 手紙はやはり、夫宛のものでした。 それを聞いた房木は、「君から手紙をもらうのは初めてだ。 ほしいよ」とせがみます…。 【転】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ3 コーヒーが冷めないうちに飲み干し、現在に戻った房木は、手紙を開いてみます。 それは、バースデーカードでした。 カードに『あなたとは 最後まで夫婦でいたい』とメッセージが書かれていました。 それを読んだ房木は、自分が分かっていなかったと悔います。 その日から房木は、妻の佳代の前でも、夫でいるようにします。 怯える妻に、何度も何度も自分が夫であることを説明します…。 〔冬〕 数は亮介と徐々に親しくなりました。 友だちづきあいをしつつも、実質的には恋人同士のような親密な関係になっています。 喫茶店『フニクリフニクラ』には、上の佳代以外にも、常連客がいました。 カウンターに座る女性、平井八絵子です。 平井は近所でスナック『アリゾナ』を経営していました。 平井の実家は仙台の老舗旅館です。 平井は両親と喧嘩をして家出をし、今は東京でスナックを経営していました。 実家の旅館は妹の久美が切り盛りしていますが、久美は平井を説得したいと思い、ときどき東京までやってきていました。 そのたびに平井は妹から逃げ回り、会おうとしませんでした。 妹の久美は手紙を書き、『フニクリフニクラ』の店主・流に託していましたが、平井はそれも開封して読まずにいます。 さてその平井がしばらく、喫茶店に顔を出しませんでした。 スナックにも「しばらく休みます」という張り紙がされています。 妹の久美が、交通事故で亡くなったのでした。 妹の葬儀のために仙台へ帰郷した平井は、葬儀を終えるとすぐに東京へ帰ってきます。 生前の妹と会って話をしたいと思った平井は、9月に妹が会いに来たときに戻ろうと考えます。 死者と会いに行く場合には、つい未練から長居してしまうことが多くあります。 「幽霊」の女性もそうだと言われていました。 死者に会いに行って、戻ってこられなかったのだろうと言われています。 コーヒーに温度計を差し、冷める前にアラーム音が鳴るように設定して、平井は妹との会合に臨みます…。 …平井は妹・久美と会い「実家、帰ってもいいよ。 旅館を継ぐから」と言います。 それを聞いた久美は、うれし泣きしました。 ここまでは、平井の思惑通りです。 ところが…平井の知らない背景が、その後にありました。 「旅館と両親を押し付けられて、妹の久美は嫌がっている」と受け取っていました。 そのために、姉である自分を引き戻そうと何度も東京へやってきているのだと、思い込んでいました。 姉のことばを聞いてうれし泣きした久美は「ずっと夢だった、お姉ちゃんと一緒に旅館(経営)するの」と言います。 商売上手な姉(平井)と、社交上手な自分(久美)がタッグを組めば、必ずや旅館は繁盛するだろうと思っていたのでした。 今までの手紙にも、そう書いてあったのです。 真相を知った平井は、11月19日(駅へ向かう事故で、久美が死ぬ日)には東京へ来ては駄目だと忠告します…。 【結】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ4 現在へ戻った平井は、未練からつい実家へ電話をかけました。 実家に聞いても歴史の改変は行われておらず、妹の久美は死んだままです。 久美の気持ちを知った平井は、スナックを辞めて実家に戻り、旅館を継ごうと決意しました…。 亮介と数は互いを意識するようになっていました。 ある日、数がいないあいだに、亮介は流にふっと数の母のことを聞きます。 数は隠していたわけではありません。 流も、亮介がまだ知らないことを驚きました。 喫茶店『フニクリフニクラ』のあの席に座る女性「幽霊」は、数の母親だったのです。 数が6歳のときに、数の母親・要は死んだ夫に会いに行ったとして戻ってこられず、「幽霊」になったのでした…。 数は母が過去から帰ってこられなかったことを、母に「置いていかれた」と受け止めていました。 時間移動ができるのは「時田家の女性がコーヒーを淹れたときだけ」なので、男性の流が淹れても効果はありません。 母が幽霊になった真相を知ろうにも、自分で自分にコーヒーを淹れることができませんでした。 (客は椅子に座り、コーヒーを淹れる人は席の横に立っていないとならない) 数の気持ちを考えた亮介は、なんとかできないかと考えます。 2019年の年明けカウントダウンのとき、亮介が数にキスをし、2人は付き合い始めます…。 〔春〕 亮介は大学を卒業し、就職しました。 数を両親に紹介します。 一時帰国した二美子が、店にのろけに来ていました。 二美子の問いに対して流は「未来にも行けるらしい」と答えます。 ただし「行った先(未来)に、必ずしも会いたい人がいるか分からないから」、未来へわざわざ行く人は、そういないそうです。 それを聞いていた亮介は、ヒントを得ました。 ちょうどその頃、数が妊娠していたこともあり、亮介は数に「明日、店が開くまえに、客として行って」と声をかけます。 数が店へ行くと、午前8時に未来から「未来(みき)」という少女がやってきました。 未来は、数の娘でした。 中学生くらいになっています。 数は母親・要に会うために過去へ行くのですが、「将来の旦那の訂正で」、日づけは8月31日ではなく、12月24日だと言われました。 半信半疑で数は、時田家の女性・未来の淹れたコーヒーで、その日に行ってみます…。 …数の母・要は、死んだ夫へ会いに過去へ行っていたのでは、なかったのです。 要は「もってあと3か月の命」と余命宣告されており、「過去の夫の」ところへではなく、「未来の数」へ会いに、クリスマス時期の未来へ行っていました。 幼い数がクリスマスツリーの横でケガをし、母親の要は心配で帰りそびれ、それで「幽霊」になったのでした。 数は、「自分が置いていかれた」わけではないと知ります。 要のほうも、自分の娘・数が成長して会いにきてくれたのを見て、涙を流して喜びます。 母と別れたくない数でしたが、要がせきたて、数は戻ります…。 現在へ戻った数は、母親との話し合いの場を取り持ってくれた発案者が、亮介だと分かっていました。 亮介に抱きついて、数はお礼を言います。 〔数ケ月後〕 数は女の子を出産しました。 赤ん坊に「未来と名付ける」と言います。 赤ん坊を見ながら、亮介は「頼みたいことがあるんだ」とつぶやきました。 (エンドロール) 退院した数は、流に赤ん坊・未来を見せに店へやってくる。 未来はすくすくと成長、幼稚園、小学生になる。 成長する未来は、店でコーヒーの淹れ方を教わる。 そして、問題の日。 「数」にコーヒーを淹れてもらった「未来」は過去2019年4月13日AM8:00の母親のもとへ行き、コーヒーを淹れて、戻ってきます…。 (時間指定は過去の亮介が、喫茶店にメモを貼りつけて指示していた).

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『コーヒーが冷めないうちに』泣ける小説のあらすじや結末をネタバレ解説!

コーヒー が 冷め ない うち に 解説

「4回泣ける」と言われる今作、原作は100万部を超えるベストセラー小説です。 話題に事欠かない今作に興味津津な方も多いのでは?今回の記事では『コーヒーが冷めないうちに』を原作との相違点からネタバレ解説していきます。 原作を読んだ方も映画を観た方もこれを機会にもう片方の作品鑑賞を検討してみてください。 原作『コーヒーが冷めないうちに』はすでにシリーズ化 舞台の脚本、演出家である川口俊和氏による原作『コーヒーが冷めないうちに』はすでにシリーズ化され続編が二冊出ています。 それぞれ『その嘘がばれないうちに』『思い出が消えないうちに』の2作品です。 『思い出が消えないうちに』は映画公開に合わせリリースされました。 映画化が決定した際にはすでに続編『その嘘がばれないうちに』が出ていたため、映画版ではこの二作品も意識した作りになっています。 映画版は原作と全然ちがう!? では次に原作と映画版の相違点をネタバレ含め見ていきます。 大きな変化から小さな変化まで一つずつ紹介していくのでどちらかが未読、未見の方は片方を思い出しながら読んで見てください。 映画版では時田計(ときたけい)が登場しない 映画版では主要登場人物に大きな変更が加えられています。 それは計が登場しないというものです。 原作ではマスターである時田流(ながれ)の妻として登場した計ですが、今作での流は独身という設定になっています。 計の代わり?新キャラ新谷亮介 計がいなくなった代わりに新谷亮介(伊藤健太郎)というキャラクターが映画版では登場します。 フニクリフニクラ近くの大学に通う青年であり、数に恋しているという設定です。 映画版ではショートストーリーと並行して2人の恋愛模様も描かれていきます。 一本の映画として大きな軸が欲しかった? 四つのショートストーリーから成り立つ原作ですが、そのまま映画化するとラストが困ってしまいます。 軸がないからです。 散漫なままで終わってしまうのを避けるために数と新キャラクター新谷亮介との恋愛模様を追加したものと考えられます。 Wヒロインを回避するため? この変更についてはさまざま理由が考えられますが、さらに有力な理由としてあげられるのはWヒロインの解消です。 映画版では尺が限られています。 ただでさえ四つのショートストーリーをさばくのに精一杯な所にダブルヒロインは不可能と考えられたのでしょう。 ショートストーリーが違う! ここまで登場人物について違いを見ていきました。 次にストーリーラインの変更を見ていきます。 原作ではショートストーリーがそれぞれ四つ収録されています。 「恋人」• 「夫婦」• 「姉妹」• 「親子」 以上のい四つが収録作ですが、それぞれ映画版では大なり小なり変更が加えられています。 それぞれ見ていきましょう。 ショートストーリーの変更点は!? 第一話「恋人」ではヤケド痕がない 清川二美子(波瑠)を置いてアメリカに旅立ってしまう賀田五郎(林遣都)ですが、原作では額にやけど痕があります。 のちにそれが明かされ重要な意味を持つのですが映画版ではこの設定は全て無くなっています。 それに伴って二美子の才色兼備な様子も一切ありません。 尺が足りなかったために2人の心情を深掘りする時間がなかったためだと思われます。 コンプレックスというテーマ自体もなくなってしまったので、映画版では2人の話はより一般的な恋人関係を描くものになっています。 「夫婦」では夫でなく妻がアルツハイマー病 第二のショートストーリーではアルツハイマーとそれを支えるという関係の夫婦が出てきます。 原作では妻が看護婦であり、夫がアルツハイマーで記憶を失っていくというものでした。 映画版ではそれが逆転しています。 夫が看護師であり、記憶を失うのは妻です。 この変更点については配役のバランスをとったものと考えられます。 原作では過去に戻るのは全て女性であったため、映画版はそれを嫌ったものと考えられます。 小説では気になりませんが、視覚化してみると偏りが気になるということはよくあるため、映画版らしい変更点と言えます。 「姉妹」では大食い設定なし 姉妹では特に変更点はありません。 強いていうなら妹である平井久美(松本若菜)の大食い設定がありません。 変更というより、尺が限られていたために漏れてしまったという方が妥当かもしれません。 「親子」は大幅な変更 最後の第4話「親子」では大幅な変更が加えられています。 小説版におけるこのパートは計がメインで活躍するため、そもそも登場しない映画版では大きくリライトされています。 ここで重要になってくるのが幽霊である謎の女です。 幽霊の謎が原作では明かされない 原作でも映画版でも幽霊の正体は数の母である時田要(石田ゆり子)です。 しかし謎を明かすタイミングが変更されています。 原作の場合は、謎は明かされず終わります。 続編『その嘘がばれないうちに』で初めてその正体が明かされます。 しかし映画版では作品をまたがずに明かされてしまいます。 クレジットされている原作に『その嘘がばれないうちに』が含まれていたのはそのためです。 計の代わりに数が妊娠! 原作では未来の子供であるミキが母親の計と出会います。 映画版ではこのストーリーラインをなぞり、数がミキの母親になっています。 この変更で父親が必要になったため、新谷亮介という新キャラクターが追加されたと考えられます。 原作で計は死んでしまうが…… 原作ではミキを身ごもった計は出産に耐えられず死んでしまいます。 しかし、今作ではミキを身ごもった数は亡くなりません。 無事にミキを産み、生きていきます。 この違いには幽霊である時田要の謎が関係しています。 親子の別れを描くことがテーマだったため、原作では計とミキの2人が別れを経験します。 しかし映画版では数と幽霊である要の2人が親子の別れを味わうことになります。 そのため原作の計のように数が死んでしまうストーリーラインがそもそも必要なかったのでしょう。 原作と映画版の違いを実際に感じて楽しもう! 以上、『コーヒーが冷めないうちに』の原作と映画版の相違点を見ていきました。 こうしてみると同じタイトルですがかなりの変更があるようです。 そのためどちらの作品を見ても新鮮に楽しめる作りと言えます。 原作が未読という方も、映画版が未見という方もぜひもう一方の作品に当たって見てください。

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『コーヒーが冷めないうちに』泣ける小説のあらすじや結末をネタバレ解説!

コーヒー が 冷め ない うち に 解説

常連客は過去に移動して気持ちを入れ替え、未来を変えていく。 平井は妹の遺志をついで旅館経営。 数は母の愛を知った。 【起】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ1 とある街のとある喫茶店の、とある席には、不思議な都市伝説があります。 その席に座ると、望んだとおりの時間に移動できるというのです。 ただし、そこには面倒くさい、『非常に』面倒くさいルールがあるのでした。 その喫茶店の名は、『フニクリフニクラ』と言います…。 〝一、過去に戻ってどんなことをしても、現実は変わらない。 二、過去に戻っても、この喫茶店を出ることはできない。 三、過去に戻れるのは、コーヒーカップに注いでから、 そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。 コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。 四、過去に戻れる席には先客がいる。 席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。 五、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない人には 会うことができない。 〟 その喫茶店『フニクリフニクラ』には、マスターの男性・時田流と、ウエイトレスをする若い女性・時田数がいます。 流と数は、いとこ同士です。 上にある好きな時間へ移動するためには、「時田家の女性がコーヒーを淹れる」という条件もありました…。 2018年。 〔夏〕 「私を一週間前に戻してください」 カウンターで時田流に噛みつくように言ったのは、清川二美子です。 二美子は幼馴染の五郎と、1週間前に喫茶店『フニクリフニクラ』を訪れていました。 五郎と二美子はずっと幼馴染で、互いに恋人同士をとっかえひっかえしていました。 互いのことを好きでいながらも、長い付き合いなので恋人同士になれないまま、時間だけが経過していました。 1週間前、五郎は喫茶店でアメリカ転勤が決まったことを二美子に打ち明けていました。 しかしそれ以上、何かを言うわけでもなく去ったのです。 二美子は、プロポーズを期待していたので、五郎の反応は少々肩透かしでした。 そこで、1週間前に戻ってやり直したいと考えたのです。 オーナーの流とウエイトレスの数は、『フニクリフニクラ』のルールを説明しました。 過去に戻っても現在を変えられないことを知った二美子ですが、とにかく「過去に戻って言いたいことを全部言っておきたい」らしく、受け入れます。 先客の人物をどかせようとして、二美子が席にいる女性の肩に手を置くと、息ができずに苦しくなりました。 ちょうど水中にいるような感じです。 先客の人物は「幽霊」で、呪いにかけられているのです。 無理やりに席からどかせようとした人物は、息が苦しくなるのだそうです。 喫茶店『フニクリフニクラ』の営業時間は20時までですが、もしその席に座るのであれば、営業時間を延長して待っていてもよいとのことです。 待つという決意表明を二美子はし、カウンターに座っていて事情を知った若者・新谷亮介も、好奇心から観察を始めました。 「幽霊」はずっと席で読書をしているのですが、ときどき、トイレのために席を立ちます。 二美子の決意表明を聞き、数は「幽霊」に振舞うコーヒーのペースを上げました。 そうすることで、早く席を立たせようという作戦です。 作戦は功を奏して、しばらくすると「幽霊」が席を立ちました。 二美子が席に座り、数がコーヒーを淹れます。 すると二美子は本当に、1週間前のその時にタイムスリップできていました…。 …1週間前にタイムスリップした二美子は、五郎と話をします。 実は前回、二美子が彼氏と別れた時に、五郎は「次に僕が彼女と別れた時、二美子がひとりだったら、結婚してやるよ」と言われていたのでした。 その言葉を当てにして、二美子はてっきり、プロポーズされると思って待っていたのです。 とはいうものの、五郎が彼女と別れている様子もなく、二美子は五郎からアメリカ転勤の話を聞かされました。 嫌味のつもりで「今の彼女とお幸せに」と二美子が言うと、五郎は「アメリカに行くって言ったら、振られた」と答えます。 その情報は、初めて知ったことでした。 コーヒーが冷めそうなので、二美子は後ろ髪を引かれながら飲み干し、現在へ戻ります…。 【承】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ2 現在へ戻った二美子は改めて、「過去に戻っても現在は変えられない」ことを知ります。 そのうえで、「未来は変えられるのだ」と数に教わった二美子は、スマホから五郎にLINEで「私、アメリカに行く、会って話す」と送信します。 すると五郎から「待ってる」という返事がかえってきました。 二美子は喜びます…。 〔秋〕 二美子は仕事を辞めてアメリカへ行き、五郎と一緒に暮らしているそうです。 喫茶店のカウンターに座り、二美子の一部始終を見ていた新谷亮介は、その後、過去に戻った客がいるかと数に聞きました。 いません。 面倒くさいルールを聞いた亮介は、自分が過去に戻ることをあきらめていました。 そもそも亮介は、「実家で飼っていたきなこという猫が、今年の正月に死んだ。 そのきなこに会いたくて、過去に行きたかった」というのが動機です。 きなこは喫茶店『フニクリフニクラ』を訪れていませんし、過去に戻っても亮介が店から出られないわけですから、意味がないのでした。 そんな話をした亮介は、数に淡い思いを寄せます。 数が亮介と会ったのは、幼い数が暮らしていた家の近くでした。 喫茶店『フニクリフニクラ』には、常連客の女性・高竹佳代がよくやってきます。 しばらくすると看護師の男性・房木康徳が、佳代を迎えにくるのが常でした。 佳代は実は、房木の妻でした。 しかし佳代は2年ほど前に認知症を患って、夫のことを忘れているのです。 房木も佳代を驚かせまいと考えて、夫だと名乗らずに看護師の立場のままで接していました。 (房木が看護師の職業であるのは、たまたま) 佳代はいつも手紙を持っています。 佳代は「過去に戻って夫に手紙を渡したい」と言っていました。 いつも次の瞬間に忘れてしまうのですが、それを数は聞きます。 数から手紙のことを聞いた房木は、数の勧めもあり、「自分が」過去へ戻ってみようと考えます。 椅子に座り、数にコーヒーを淹れてもらった房木は、「まだ妻が認知症ではなかった過去」をイメージしてタイムスリップします…。 …タイムスリップしたのは、3年前の2015年でした。 妻の佳代は自分が認知症を患い、これからどんどん記憶をなくしていくと知ったころです。 2018年のレシートを見せて房木が未来からやってきたと知ると、佳代は「2018年の私は、あなたに苦労をかけていない?」と聞きました。 佳代は自分の病気のことを告げるか、逡巡していました。 手紙はやはり、夫宛のものでした。 それを聞いた房木は、「君から手紙をもらうのは初めてだ。 ほしいよ」とせがみます…。 【転】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ3 コーヒーが冷めないうちに飲み干し、現在に戻った房木は、手紙を開いてみます。 それは、バースデーカードでした。 カードに『あなたとは 最後まで夫婦でいたい』とメッセージが書かれていました。 それを読んだ房木は、自分が分かっていなかったと悔います。 その日から房木は、妻の佳代の前でも、夫でいるようにします。 怯える妻に、何度も何度も自分が夫であることを説明します…。 〔冬〕 数は亮介と徐々に親しくなりました。 友だちづきあいをしつつも、実質的には恋人同士のような親密な関係になっています。 喫茶店『フニクリフニクラ』には、上の佳代以外にも、常連客がいました。 カウンターに座る女性、平井八絵子です。 平井は近所でスナック『アリゾナ』を経営していました。 平井の実家は仙台の老舗旅館です。 平井は両親と喧嘩をして家出をし、今は東京でスナックを経営していました。 実家の旅館は妹の久美が切り盛りしていますが、久美は平井を説得したいと思い、ときどき東京までやってきていました。 そのたびに平井は妹から逃げ回り、会おうとしませんでした。 妹の久美は手紙を書き、『フニクリフニクラ』の店主・流に託していましたが、平井はそれも開封して読まずにいます。 さてその平井がしばらく、喫茶店に顔を出しませんでした。 スナックにも「しばらく休みます」という張り紙がされています。 妹の久美が、交通事故で亡くなったのでした。 妹の葬儀のために仙台へ帰郷した平井は、葬儀を終えるとすぐに東京へ帰ってきます。 生前の妹と会って話をしたいと思った平井は、9月に妹が会いに来たときに戻ろうと考えます。 死者と会いに行く場合には、つい未練から長居してしまうことが多くあります。 「幽霊」の女性もそうだと言われていました。 死者に会いに行って、戻ってこられなかったのだろうと言われています。 コーヒーに温度計を差し、冷める前にアラーム音が鳴るように設定して、平井は妹との会合に臨みます…。 …平井は妹・久美と会い「実家、帰ってもいいよ。 旅館を継ぐから」と言います。 それを聞いた久美は、うれし泣きしました。 ここまでは、平井の思惑通りです。 ところが…平井の知らない背景が、その後にありました。 「旅館と両親を押し付けられて、妹の久美は嫌がっている」と受け取っていました。 そのために、姉である自分を引き戻そうと何度も東京へやってきているのだと、思い込んでいました。 姉のことばを聞いてうれし泣きした久美は「ずっと夢だった、お姉ちゃんと一緒に旅館(経営)するの」と言います。 商売上手な姉(平井)と、社交上手な自分(久美)がタッグを組めば、必ずや旅館は繁盛するだろうと思っていたのでした。 今までの手紙にも、そう書いてあったのです。 真相を知った平井は、11月19日(駅へ向かう事故で、久美が死ぬ日)には東京へ来ては駄目だと忠告します…。 【結】 - コーヒーが冷めないうちにのあらすじ4 現在へ戻った平井は、未練からつい実家へ電話をかけました。 実家に聞いても歴史の改変は行われておらず、妹の久美は死んだままです。 久美の気持ちを知った平井は、スナックを辞めて実家に戻り、旅館を継ごうと決意しました…。 亮介と数は互いを意識するようになっていました。 ある日、数がいないあいだに、亮介は流にふっと数の母のことを聞きます。 数は隠していたわけではありません。 流も、亮介がまだ知らないことを驚きました。 喫茶店『フニクリフニクラ』のあの席に座る女性「幽霊」は、数の母親だったのです。 数が6歳のときに、数の母親・要は死んだ夫に会いに行ったとして戻ってこられず、「幽霊」になったのでした…。 数は母が過去から帰ってこられなかったことを、母に「置いていかれた」と受け止めていました。 時間移動ができるのは「時田家の女性がコーヒーを淹れたときだけ」なので、男性の流が淹れても効果はありません。 母が幽霊になった真相を知ろうにも、自分で自分にコーヒーを淹れることができませんでした。 (客は椅子に座り、コーヒーを淹れる人は席の横に立っていないとならない) 数の気持ちを考えた亮介は、なんとかできないかと考えます。 2019年の年明けカウントダウンのとき、亮介が数にキスをし、2人は付き合い始めます…。 〔春〕 亮介は大学を卒業し、就職しました。 数を両親に紹介します。 一時帰国した二美子が、店にのろけに来ていました。 二美子の問いに対して流は「未来にも行けるらしい」と答えます。 ただし「行った先(未来)に、必ずしも会いたい人がいるか分からないから」、未来へわざわざ行く人は、そういないそうです。 それを聞いていた亮介は、ヒントを得ました。 ちょうどその頃、数が妊娠していたこともあり、亮介は数に「明日、店が開くまえに、客として行って」と声をかけます。 数が店へ行くと、午前8時に未来から「未来(みき)」という少女がやってきました。 未来は、数の娘でした。 中学生くらいになっています。 数は母親・要に会うために過去へ行くのですが、「将来の旦那の訂正で」、日づけは8月31日ではなく、12月24日だと言われました。 半信半疑で数は、時田家の女性・未来の淹れたコーヒーで、その日に行ってみます…。 …数の母・要は、死んだ夫へ会いに過去へ行っていたのでは、なかったのです。 要は「もってあと3か月の命」と余命宣告されており、「過去の夫の」ところへではなく、「未来の数」へ会いに、クリスマス時期の未来へ行っていました。 幼い数がクリスマスツリーの横でケガをし、母親の要は心配で帰りそびれ、それで「幽霊」になったのでした。 数は、「自分が置いていかれた」わけではないと知ります。 要のほうも、自分の娘・数が成長して会いにきてくれたのを見て、涙を流して喜びます。 母と別れたくない数でしたが、要がせきたて、数は戻ります…。 現在へ戻った数は、母親との話し合いの場を取り持ってくれた発案者が、亮介だと分かっていました。 亮介に抱きついて、数はお礼を言います。 〔数ケ月後〕 数は女の子を出産しました。 赤ん坊に「未来と名付ける」と言います。 赤ん坊を見ながら、亮介は「頼みたいことがあるんだ」とつぶやきました。 (エンドロール) 退院した数は、流に赤ん坊・未来を見せに店へやってくる。 未来はすくすくと成長、幼稚園、小学生になる。 成長する未来は、店でコーヒーの淹れ方を教わる。 そして、問題の日。 「数」にコーヒーを淹れてもらった「未来」は過去2019年4月13日AM8:00の母親のもとへ行き、コーヒーを淹れて、戻ってきます…。 (時間指定は過去の亮介が、喫茶店にメモを貼りつけて指示していた).

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